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あの日の決断をした私へ

約1年前の私にありがとうと言うために今日はnoteを書いていく。

この記事を書くきっかけになったのはSaucy Dogのいつかという曲である。有名だから知っている人も多いだろう。私がこの曲と出会ったのは高校の軽音楽部の時に憧れの先輩バンドが演奏していたことだった。その先輩バンドの十八番の曲だった。その当時共感出来たかと言われると、幼かった私には出来なかった。

いつかは基本的に失恋の曲であり、切ない気持ちになるのは間違いないのだが、私の好きな曲のひとつである。

ちょうど1年前の今頃、私は前の恋人と別れた。過去を見ても1番の大恋愛であるが、1年経った今思い出すと、どんどん記憶のリアリティが無くなっているのがわかるというのが正しいのか、記憶として残ってはいるけど、手を伸ばしてもそこに到達出来ないというか、完全に忘れた訳では無いのだが、すごく客観的に感じられるのだ。
あの時感じた悲しさとか苦しさが嘘な訳では無いのに、どこか物語のように感じられる。

今でも記憶にあるのが、深夜に別れることを2人で決めて、その後も何だか眠れなくて、1時間睡眠で大学に行って、友達に腫れてグチャグチャになった顔を心配され、その後の授業を爆睡し、1人になると本当に大切な存在が1人いなくなったことを実感しては何を見ても泣きそうになっていた(なんなら泣いていた)。
覚えているが、鮮明さが段々と失われている感覚がある。約4年半である、そんな長さがこの1年で失われていいのかと思うが、今となっては、別れるという決断をした私に拍手喝采である。あの時辛かったが、この決断をしてくれた私のおかげで、今が幸せだよと伝えたい。

私が別れると決断して、その数ヶ月後に今の彼氏にアプローチされ、付き合うことが出来た。
正直アプローチされるまで、元恋人以上の人が現れるなんて信じてもいなかったし、ましてやそれまでの知り合いに存在するとは思っていなかった。
アプローチされる1日前に行った旅行で、親友に元恋人以上の人が現れるとは思えない、私は生涯独身だったりするのだろうかと言っていたくらいである。笑

その価値観を変えてくれた、私の決断と、今の彼氏に本当に感謝してもしきれない。
去年までの4年半より、きっとこの1年が、特に付き合ってからのこの半年が私の中で濃くて、充実した時間であったことの裏付けなのではないかとすら思う。
そして、いつかのように「僕の見た景色を全部 君にも見せてやりたかった」と後悔しないためにも、真正面から彼氏と向き合うし、日々過ごす中で感じた幸せとかちょっと引っかかることとか、全部伝えていきたいと思う。

今でこそ、私はいつかが好きなのだが、1年前に好きかと聞かれれば好きではなかったように思う。彼氏にいつかが好きなんだよねと伝えたら、あの曲悲しい曲じゃんと言われたから、Saucy Dogファンの人は分からないけど、ファンでない人からしたら好きな人は少ないのかなとも推測できる。なぜ変わったのかと言えば、過去の恋愛にもう未練が無くなったこと、聴くと悲しくはなるが、遠い前の恋愛をきれいな形で思い出せるから、そして、いつかの最後のように、私ももう今会ってもただの知り合いとして笑って話せると思うからだ。今会ったら、思いっきり今の彼氏の自慢をしたいと思う。

(この記事を書くにあたって、今日いつかを10回近く聴きました。最後の2回くらいはちょっと泣いてしまいました。)

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