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実際にグループホームを働き、メリット・デメリットについて現役介護福祉士が語る

グループホームは介護初心者にお勧めな施設です

今回はグループホームに向いてる人、グループホームの特徴を知れる記事になってます。

私は介護未経験で介護士を始めた施設がグループホームでした。

グループホームを5年経験できたのはグループホームは働きやすく、介護士の経験値として多く学べたからです。

グループホームは他施設と異なる特徴はいくつかあり、人によって天職になります。

現在、現役介護士に聞こうと思ってもコロナ禍でなかなか聞けないことがあり、実際どうなのかを知ることが少ないかもしれません。

今回グループホームを知ることで、皆さんにとって就活また転職の参考になれればと思い、記事にしました。

よかったらご覧なって下さい。

1. グループホームの特徴とは

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グループホームは、認知症の高齢者が、家庭的な環境と地域住民との交流のもと、自立した日常生活をすることを目的とした施設です。

他施設と異なり、1フロア10名程度の入居者さんを担当します。

主な仕事内容は
・日常生活で必要な食事、入浴、トイレ、移動などで介助が必要な介護技術とレクリエーション、掃除。
・日中と夜間の見守りする。
・外出、買い物できやすい環境である。
・入居者に合わした調理、おやつ作りをする。
・看取りケアを行うことがある。

です。

他施設と異なる点として
・少人数のため、一人一人と向き合った介護ができやすい
・初心者であっても他施設と比べ、少人数ケアのため、ゆとりを持った介護ができやすい
・介護度が比較的低いため、身体的負担が少ない
・介護士が調理に関わる

ことがグループホームの特徴となります。

2. グループホームでの1日の仕事スケジュール

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多くのグループホームは4交代制をとっています。

早番・日勤・遅番・夜勤で勤務をしているので、日勤と夜勤に分けて説明します。

[日勤(9時〜18時)のスケジュール]
9時   申し送りとバイタルチェック
10時  散歩、買い物、レクリエーションをします
11時  記録を書き、昼食の準備をします
12時  昼食の配膳、服薬介助、食事の片付け、服薬介助をします
13時  入浴介助
15時  おやつを提供します
15時半 レクリエーション
16時 記録を書き、夜勤者への1日の申し送り
17時  洗濯物を干す、洗濯物をたたむ、
18時前 夕食の配膳します
18時  退勤

[夜勤(16時半〜9時半)のスケジュール]
16時半 日勤者から申し送りを受けます
17時  散歩をします
17時半〜18時 休憩します
18時 夕食の配膳、食事介助、服薬介助をします
19時 就寝介助をします
20時 記録を書き、掃除をします
21時 定期的な巡視、体位交換と排泄ケアが必要な方の介助、記録を書く、コールが鳴った時、随時対応します。6時までの間の中で、休憩をとります。
6時 朝食の準備をします
7時 起床介助をします
8時 朝食の配膳、食事介助、食事の片付け、口腔ケア、服薬介助をします
9時 記録を書き、日勤者に申し送りをします

施設によって細かな部分が異なることがありますが、このような勤務になります・

施設の行事やイベント毎、レクを積極的に取り入れています。

3. グループホームに実際に働き、感じたこと

① 介護知識や介護技術を多く学びたい

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グループホームは介護度が比較的低く、入居者様と洗濯物をたたみ、一緒に料理をできるくらい元気でいることが多いです。

グループホームは
・介護技術よりも料理、掃除、レクリエーションを多く学ぶことが多い
・介護技術や介護知識となると研修と資格をとることが全てである

ので、現場で専門的に介護技術、介護知識を学びたい方にとっては物足りないことが多いです。

家庭的な雰囲気を楽しみつつ、介護を楽しみたい人にとってグループホームは天職と言えます。

②スタッフも少人数であり、人間関係の構築がしやすい

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1フロアスタッフの人数が他施設と比べ、少なめです。

なので、人間関係の構築は他施設よりはしやすいといます。

私自身、人見知りだったので、たくさんの人を相手するのは苦手と思っていたので働きやすかったです。

他施設でも言えますが、
・少人数の配置のため、欠勤、救急対応などあると仕事がハードになりやすい
・少人数の配置のため、一人一人の持つ仕事量が多くなりやすい

デメリットもあります。

③認知症を知り、コミュニケーション技術をゆっくり学べる

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軽度の認知症の入居者様を多く担当するので、コミュニケーション技術を多く学べることです。

例えば
・日々の様子は違い、機嫌が良い時と悪い時の対応
・入浴またトイレが嫌いな入居者さんの声かけ仕方
・入居者さん毎に気をつけることが多く、細かな気遣いの仕方を学べる
などと言ったことを学び、入居者さんをうまく誘導するコミュニケーション技術を求められます。

ここで学んだコミュニケーション技術、経験は他施設に行っても通用できる武器になると言ってもいいでしょう。

④入居者さんと料理、買い物ができやすい環境である

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他施設と異なり、グループホームは家庭的な環境で過ごすことを目的としています。

なので、
・入居者さんと一緒に料理したご飯を食べることができる
・入居者さんと外出、外食ができやすい

ことが大きな特徴です。

介護士が料理できるからこそ、
・誕生日などのイベントの料理の調整ができやすい
・入居者さん毎に合わした食事を作れる

メリットがあります。

料理と言っても簡単な調理が主流のため、多少苦手な人でもやりやすいです。

私自身料理は未経験でしたが、しっかり料理が作れるようになりました。

料理を作れることで、友達とたこ焼きパーティー、鍋パーティーとかでき、料理した経験は良いものと思ってます。

⑤看護師の配置がされていないことが多い

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大抵のグループホームは提携先の病院の看護師に入居者さんの状態の変化について相談します。

・定期的な訪問以外は電話なので、気軽に来てくれることが難しい場合がある
・状態の変化に気付くことが介護士に委ねていることが多い

ので、ある程度の介護知識や入居者さんの変化に気づくことを求められてます。

介護度が軽度の入居者さんが多く、困ることは少ないのですが、グループホームは看取り期の人を受け入れている場合もあり、時に困ることが出てくるかもしれません。

⑤スキルアップするために他サービスを経験したい

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長年経験すると慣れがくるとつまらなく感じることや介護技術を多く学びたい意欲がでてきます。

グループホームは介護技術よりレクを優先してることが多いからです。

グループホームは介護の初心者にとって働きやすく、いい経験になることは間違いありません。

4. グループホームはこんな人が向いています

① 家事が得意な人

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家事が得意な人ほど活躍する場面が多いです。

例えば料理であれば
・入居者さんに合わした料理を提供できる
・イベント毎で料理を出すときに活躍できる
・おやつも作れると入居者様に喜ばれやすい
・入居者様と料理の知恵を出しあい、一緒に料理ができる

事ができるので、重宝します。

入居者様にとって多くの関心は料理なので、活躍できることは間違いありません。

掃除が苦でなく、得意であるとよりいいです。

・シーツ交換と掃除は業務で必要であるから
・掃除は入居者様が居心地の良い環境を作れるから

ということを挙げられます。

逆に苦手であってもマニュアル化されており、自宅での掃除に活用でき、家庭的スキルを多く学ぶこと間違いありません。

② コミュニケーションが得意な人

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コミュニケーションが得意である人が向いている理由として、
・レクリエーションができる
・1体1のコミュニケーションが必要である

ことに繋がるからです。

レクリエーションをグループホームは大事にしている施設が多く、認知症予防のために行っています。

多人数の前で話すことなど多いので、多くの話題を話せることなどのコミュニケーションが得意な人ほど活躍しやすいです。

また認知症の人のコミュニケーション技術は話を一つ一つ傾けて傾聴することが多くであるからです。

③ 介護初心者の人

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家事が得意な人、コミュニケーションが得意な人は活躍できることをここまで説明しましたが、どれも得意でなくてもいいです。

理由としてグループホームは介護初心者でも取り組みやすい職場であるからです。

・料理を学ぶ事ができ、掃除の仕方などはマニュアル化しており、初心者でもやりやすくなっているところが多い
・他サービスに比べ、入浴介助、移動介助、食事介助などといった介護技術は難しいことが少ない
・認知症の人のコミュニケーションのとり方を学べる
・少人数のケアであり、一人一人と向き合いやすい
・レクリエーションの多くを学べる

事が挙げられます。

慣れてしまえば苦労することが少なく、介護を少しずつ学べるようになっているからです。

私自身、介護の初めはグループホームであり、何も得意なことはありませんでしたが、多くを学ぶ事ができ、他施設に働く経験値になりました。

グループホームから始めてみることをお勧めします。

まとめ

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他施設と違い、家庭的な雰囲気で働けることがグループホームの特徴です。

どの施設の良さや悪いことはあります。

自分にとって学びたいことは何か、働きたい施設に合わせたことが重要です。

他施設についての記事も上げていこうと考えてますので、よかったら参考にしてみて下さい。

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