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Green Wise-ミラノサローネ2022

今回のサローネで知った中に、Green Wiseがあります。母体となるGreen Wiseは「渋谷東光園」として1905年に創業、日本で初めて鉢植えのレンタルを開始した造園業者です。Green Wise Italyはその欧州拠点として2016年に設立され、その企業理念、エコシステムの構築、独自の美的表現により、様々な展示やインスタレーションに登場注目しているそうです。

ミラノサローネでは、ブレラ地区に2019年に開設したショールーム兼デザインスタジオで、Green Wiseの重要な表現方法の一つである「茎道」のフラワーデザインと、"Life Cycle"をテーマに複数の日本人アーティスト・デザイナーによる作品を展開していました。

Yuma Kano

数本の花が、まるで花器の天面から生えているかのように、垂直方向に自立するように生けられます。こんなに丸裸で潔の良い、花と茎そのものの形や姿をじっくり見ることってこれまでなかったよなあ、と、新たな発見となりました。



化学農薬やハウス栽培を使用しない栽培、スローグリーンの実行や、ローカルの生産者から季節に即した植物だけを仕入れることで輸送エネルギーの低減を図る取り組みなど、環境回復と持続可能な緑化事業を掲げ、実行しているGreen Wise。装飾後に捨てられてしまうロスフラワーなどの問題も含め、様々な視点で考えるきっかけを得た展示でした。


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