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今更ながらの『結束バンド』アルバム全曲レビュー【ぼっち・ざ・ろっく!】


今更ながら「ぼっち・ざ・ろっく!」にハマった。

私はきらら系がそもそもあまり得意ではないから、
リアルタイムで流行っていた時は見なかった。
(実際「けいおん」を1話で挫折した経験もあったので余計に)

でも、ぼざろは全然ゆるふわ日常系ではなくて、
目的と障害がちゃんと設定された、割と一般に受けやすいプロットだったと思う。

正直見始めた時も自炊する片手間に流していただけで、ちゃんと見ていた訳じゃなかった。しかし、中盤の演奏シーンから空気は一変する。

「ギターと孤独と蒼い惑星」、めちゃかっこいいやないか!

実は友達から「曲だけでも」と何曲かは事前に履修していた。
でもその時はあんまり刺さっていなかった気がする。

しかし、ドラマが乗って演奏しているシーンと一緒に聴くと、これがめちゃくちゃアツいのだ……。

そこから私は徐々に徐々にぼざろの沼にハマっていき、
アニメを見終わった後アルバムをサブスクで聞いてから本格的に耽溺した。

どの程度かというと、勢いでぼっちちゃんと同じヘッドホンを買うくらいだ。ぼざろにゴリゴリに影響されたボカロックを作ってしまったくらいだ。

あと、下北沢にも行ってしまった。
ビレバンの前で本当にバンドマンがたむろしていて感動した。

さて、それはともかく、私は久しぶりにこんなに熱を上げてハマったコンテンツであるぼざろについて語っておかなければならない(謎の使命感)

という訳で、久しぶりにアルバム全曲レビューをやっていく。
ただ歌詞考察とかはそんなにできないので、あくまで音楽好きの底辺ボカロPとして、好きポイントをただつらつらと綴らせていただきたい。


1.青春コンプレックス

 
記念すべき1曲目。アニメのオープニング曲である。

この曲、最初聴いた時はふつうに歌手の人が歌ってるものだと思ってた。
普通にAメロから低音がかっこいい。喜多ちゃんの地声とは全然違う。

これ割とぼざろの、というか結束バンドの面白いところで、本編ではリョウさんが「ぼっちちゃんらしい歌詞を書きなよ。陽キャが暗い歌詞を歌うって面白いじゃん」(ニュアンス)的なことを言う訳だが、喜多ちゃんのボーカルとしての歌声は全然きゃぴきゃぴしていないんだよな。
いや、してるのもあるんだけど。ちゃんと歌詞のメッセージに合わせて声色を変えている。だから、バンドのスポークスマンとして全然違和感がない

ぼっちちゃんは、普段あんなん()だけど、心の内にとてもアツい意志を秘めていて、それは少年マンガの主人公に引けをとらないかっこよさなんだけど、そのカッコよさを喜多ちゃんのボーカルがちゃんと代弁して、表現している。それが凄くバンドとしての役割分担が綺麗。

いきなりキャラ語りみたいになってしまったので曲の話をすると、まずイントロのギターリフがかっこいいよね!後半の「ミファミレドラ↓」が好き。
そのままAメロに入るのもいい。
あとベースの入り方かっこよすぎる。Aメロ結構動いてて気持ちいい。

歌詞は「悲しい歌ほど好きだった 優しい気持ちになれるから」がなんか好き。わかるようでわからないようで、ちょっとわかる。悲しい歌はすき。

「猫背のまま 虎になりたいから」は秀逸なパンチラインですね。これって多分、山月記だよね?
山月記で有名なのは「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」という言葉だけど、これが個人的にぼっちちゃんのパーソナリティと近い気がして暗示してるのかな、と。全然違ったらごめんなさい。

2.ひとりぼっち東京

さて、2曲目。アルバムの新曲だが、アニメ制作陣が「結束バンド」のイメージを共有するべく最初に作った曲がこれだそう。

これ、めっちゃ好き。

今自分が東京で一人暮らしをしているから余計なのかもしれないけど、めっちゃ沁みる。
ちょっと優しくて淋しげな歌い方がいい。本当に表現が豊かだな。

2サビ後のギターソロめっちゃかっこよくない?
言葉や歌い方はとても優しいのに、ピッチを上げながらフェードアウトするギターが燃え滾る激情が垣間見せているようでアツい。

半音で上がっていくギターソロからのCメロで+3転調もいい。
サビ終わりの4つ打ち的なキメも大好き。

歌詞は「ひとりぼっち東京」というタイトルに反して、「君になら」とか「いくよ?」とか投げかけてる二人称が明確にいるのが不思議。
これあれか、「東京」っていう街に語りかけてるのかもしや(今更?)

歌詞書いてるくせに、こういう歌詞読解下手すぎるのやめたい。
地元では言えないけど、東京という街になら自分の馬鹿げた夢を言えるような気がする感覚。ちょっと分かるかもな~
でも、東京に対して「さみしくさせないよ」ってどういう意味なんでしょうね。東京なんかずっとさみしがっていればいいとおもいますけどね(?)

でも、揚げたてのポテトは確かにめちゃくちゃラッキー。

3.Distortion!!

ED曲。KANA-BOONの谷口鮪さん作詞作曲。

KANA-BOONらしいキャッチーなポップチューン。普通にOPっぽいし、一番高校生ガールズバンドっぽいかも。
一聴すると割と普通の曲に聞こえるけど、サビでは-3に転調していて、その処理の仕方が1番と2番で全然違って、1番は割と自然に転調してるのに、2番は結構強引な転調をしてて、印象が全く変わるので面白い。

あと、Cメロ後半のクラップ好き。これはライブでやりたくなる。
バンドのライブ行ったことないけど。
落ちサビのスネアロール?ドラムロール?も好き。

でも一番好きなのは、最後!
「次の音にエスコート」からDメロとでも言うべきパートが始まるんだけど、ここが正直この曲の一番好きポイント
コーラス入ってドラムも複雑なリズムしてクラップも相まって、めっちゃ「青春終わりたくない!」的な焦燥感を感じていい。ここの裏声と地声が入り混じったみたいな歌声もとても綺麗。

でも、この曲Fコードなんか使ってないよね?
って言おうとしたらギターソロで使ってた…言いがかりしてすみません。

4.ひみつ基地

アルバム新曲。
なぜか毎回LiSAの「No More Time Machine」を思い出す。多分コード進行とギターの音色。爽やかな空気感がよき。

「夜更かしお寝坊 だめゼッタイ」の歌い方、かわいいです。はい。

・・・次!

5.ギターと孤独と蒼い惑星

結束バンドが初めて演奏したオリジナル曲。

最高。
めちゃかっこいい。歌い方も「青春コンプレックス」より更にこぶしがきているというか、鬱憤を晴らしてやる!って感じになってる。

イントロのリフも最高にかっこいいが、Aメロしょっぱなキックの音がやばない?なんであんなにどむどむ言ってるのか分からないけど(ダブルペダルではないよね?リバーブがすごいだけ?)地響きのようなバスドラがこの曲の雰囲気を支えてる。

Aメロのリフもいちいちかっこいい。裏から入って、後半で高音のカッティングを挟む感じ。ギター未経験者には絶対に思いつかないリフ!くやしい!
しかも2Aはまたフレーズ違うじゃん。。。こっちもかっこいい。激エモギターを生み出す天才か?

サビの「叫んだよ」のところ、メロの単調さに反比例して、ドラムが動きまくっててめっちゃ好き。多分シンバルとスネアが3/3/2みたいなリズムになってるんだけど、この3/3/2のリズムは自分の性癖リズムです(性癖リズムって何?)

てか、Cメロのベースラインすき~(言語化しろ)
ベースに関してはルート音以外に動いて目立ってたら全部かっこいいと思ってるので、私の感覚は何も参考にならない。メロディアスなベースっていいな。

サビ前、キックだけにして「しない」ってしてからのサビが最高に盛り上がるよね。サビのリードギターも単調なのに、それが余計に初期衝動みがあっていいです。

「聴けよ」の声ちょっとがなってるのめっちゃいいな……。
シンプルに自分が考えたことにしたいくらい良い歌詞だわ。
本当に、モラトリアム特有の初期衝動がこの曲に通底してて、本当にアツい。カラオケで熱唱したら絶対気持ちいいだろうな。
てか歌詞を書いてる方がZAQさんなんですね。「中二病でも恋がしたい!」のエンディング「Inside Identity」が大好きなのですが、それに似た厨二感溢れる歌詞がこの曲でも遺憾無く発揮されてるな〜。そりゃ好きだわ。

「青春コンプレックス」と同じ作詞者じゃないのに、同じように荒天をモチーフにしてるのすごいな。まあありがちモチーフといえばそれまでだが、作詞者がこんなに十人十色なのに、どれもちゃんと「ぼっちちゃんが書いてそう」と思える歌詞に仕上がってるのはシンプルに凄いこと。
作詞が上手くても、これができるのってまた別のスキルだと思うし。どっちかというと、小説家とかマンガ家の能力な気がする。


6.ラブソングが歌えない

これもアルバム新曲(だよね?)

この曲でとにかく言いたいのは、サビ頭のメロディ。
キーCで「シソシソシソ」を繰り返しているのでとても印象的だと思うんだけど、この「シ」を頭に置く若干不安定なメロディは自分の性癖メロディです(だから何?)

移動ドでいう「シ」ってとても不思議ちゃんな子なので、メロディではあんまり使われないがちなんだけど、この曲では拍の頭で使って、なおかつコードはFなんだよね。Fの構成音は「ファラド」で、「シ」は11thにあたるテンション(「ソ」は9th)なのでちょっと不思議で、エモい感じのメロディになるのです。めちゃ好き。自分もFに対する「ソ」やCに対する「レ」とか9thのテンションをメロディにぶつけるのはよくやりがち。なんかとにかくエモい。

あと、この曲も地声で張ってる感じのボーカルがとてもいい。
ラスサビの「痛い おぉお~」のところのフェイク?っぽいところも心揺さぶられる。

7.あのバンド

結束バンドが2つ目に演奏した曲。ここの演奏シーンアツかったねえ。。

骨太なかっこよさで言えば、この曲がNo.1
メロディもなんて言えばいいか分からないけど硬派。
Aメロのリズムでもう持ってかれるクールさ。ギターのカッティングかリフが裏拍っぽいからかな。表拍に置かれるメロと交互に来る感じが気持ちいい。2Aのギターを左右にパン振りしてるのも好き。ヘッドホンで聴こう!

応援歌に対するアンチテーゼとしての「背中を押すなよ」という歌詞も、最高にしびれる。そこに踏み切り・電車のモチーフまでかかっている。

何より、サビのリードギターがやばい!
こんなずっとぐわんぐわんしてるリフあるんだ……いやいっぱいあるんだろうけど。
普通の音階とは違い、なめらかに音の高さが移動するので不安定さを覚える。踏切の警笛のようにも心のSOSにも聞こえてくる。
ウルトラマンならあと3分しか活動できない(??)

8.カラカラ

山田リョウボーカルのED曲。

まず歌声、特に高音の透明感がすごい。
タイトルとは対照的に水の中にいるみたいな気分になる。

Bメロのメロディ、「確かなことなどひとつもないけれど」が好き。
何より、サビ後のリズムどうなってますか!?こういうところもリョウさんっぽいよな。とはいえ、この曲は変拍子とか転調とか難解すぎてわたしにはもうさっぱりわからんので、他の詳しい方の解説を参照されたい。

これは制作陣的には歌詞も山田さん自身が書いているという想定で作っているのかね。歌詞の思想がそれっぽい。
ってことは割と喜多ちゃん以外のボーカル曲は割とキャラソンっぽい扱いなのかもしれない(まあぼっちちゃんのはカバーだからアレだが、そもそも歌詞を書いているという設定なので他の全曲がキャラソンまである)。そう考えると、喜多ちゃん自身について歌ったキャラソンが一人だけないことになる気もしたけど、そんなことはないのだろうか。有識者がいれば教えていただきたい。

9.小さな海

アルバム新曲。

「何か一つでも僕を変えられたかい?」という冒頭の歌詞に、とても引き込まれる。日常的な諦念と、それでも変わりたいという意思を半分ずつ感じる。

意識的に聴くと、構成が結構トリッキーだなこれ。
1分20秒くらいまでバラード的な落ち着きから、アップテンポになる。
この長さでサビ2回しかなかったんだ。意外。

「いつまで待っても僕は僕なんだよ」からのCメロ、間奏いいな。
「色違いじゃ嫌んなるよ」「諦めを諦めて」というAメロの歌詞も面白い。


10.なにが悪い

虹夏ボーカル曲。

虹夏ちゃんが一番キャラソンっぽい声してるかも。
結束バンドってそういえば架空のバンドだったね?(?)

この曲ねー、めっちゃ明るくて爽やかでいいよね。
Aメロのメロディが特に好き。よくあるコード進行だけど、わくわくするよね。春の通学路って感じがする。

でもさ、なんか闇深くね?()

すごく明るいのに、歌詞がなかなか刹那的というか。
言葉を選ばず言うなら、躁鬱っぽく見えるというか(!?)

私は原作未履修なので、もしかしたらこれから虹夏ちゃんの掘り下げがあるのかもしれませんが。わかりません。。

「僕は何処に向かえばいい? 心は透明だ!」って歌詞とか、ちゃんと考えると意味が分からない。そもそも虹夏ちゃんは明確な夢を持っていて、それにひたむきに目指す的なキャラかと思っていたのに、こんなに葛藤あるんだみたいな。

まあ、そういった考察はいずれ来る2期のお楽しみにしておきましょうか。。

11.忘れてやらない

結束バンド、文化祭ライブの1曲目。

これが一番元気出る。

あまりに王道なガールズバンド!って感じだけど、「こういうのでいいんだよ……」となる。歌詞が能天気じゃないから、嫌悪感も湧かないし。

まずイントロが最高なんだよねこれ。
3段階で盛り上げる構成からの、超ド直球なリフ。
「ソドソドソドソラ ソドソドソミレド」(移動ド)という作曲一年生でも思いつきそうな単純なフレーズ否、本当の作曲一年生はえてして唯一無二を目指し過ぎて複雑怪奇なメロディを作り上げるのであるが……。
単純だからこその「力強さ」が漲ってくる、最高のフレーズです。

そして、メロディのキャッチーさもダントツで最高この曲。
Aメロの「全部天気のせい・で・いい・よ」のところ、表拍に四分音符四つ置いてみましたみたいな素直なメロディ。これが本当に楽しい。

そしてこのモチーフは、AメロBメロサビ全体を通してリフレインされている。激甘バニラアイスに練乳ぶっかけたようなものである。キャッチーさの過剰摂取で死ぬ。

Bメロの「一体何が正解なんだい?」やサビの「いつか死ぬまで何回だって」の部分がそうだが、リズムだけじゃなく「レ・ミ・ラ↓・ド」(移動ド)というメロディまで同じだ。もうこんなの忘れてやれるわけがないのである。

例によって、サビ後半の4つ打ち強調がすき。
私はおそらく複雑なリズムの中に急に表拍が現れるリズムが性癖なのだろう。嵐の「Love Situation」やワンダショの「にっこり調査隊」のレビューでも同じことを書いた気がする。

そんなことより、「何回だって」のところで喜多ちゃんがリズムのってウインクしてたの可愛すぎませんでしたか??あそこを200回リピした人は多いだろう。キャラ自体の可愛さもそうだが、音楽を最高に楽しんでる姿が最高なんだよな。あの部分はああいう乗り方をしたくなるのだ。

12.星座になれたら

続いて、文化祭ライブの2曲目。

これもイントロが秀逸。
映像を見ると、よりこの「バンド全体で合わせてる」感がエモく思える。

Aメロからカッティングのリズムがオシャレ。
多分、これ弾きながら歌うの超ムズイ。

メロディが本当に泣きメロって感じで、歌い方も泣きの歌い方してる。
なんならギターソロのフレーズもちょっと泣かせに来てる。涙腺崩壊ソング?

あとは、Bメロのリードギターのアルペジオもめっちゃ好きだなあ。
歌詞もめちゃオシャレで考察したくなるんだけど、それはもっと有識者に譲りたいです。

13.フラッシュバッカー

最後のアルバム新曲。

正直、この曲が一番好き……。

他のnoteでも見たけど、この曲は「アニメ劇中バンドのアルバム曲のひとつで終わらせていいクオリティじゃない」

イントロから絶対好きだって思った。
懐古的で回顧的なギターの音と、エフェクトのかかった遠いドラムの音。

こういう過去の匂いがする曲が死ぬほど好き。

歌詞も冒頭「転換点 いつかあのノートに書いた言葉たちは きっと泡になって消えた 行方なんて知らない」から始まるんですよ?死ぬほど過去引きずってるやん……。

サビ前の「切り取ってさ」のウイスパー具合もやばい。この曲のボーカルの透明感は、ただ綺麗というよりも、本当に薄明の空気のように澄んでいる感じがする。

そして、サビ。メロディが天才すぎる。
「忘れてやらない」の強気なメロと違って、冒頭「レ」(移動ド)から始まるやるせなさ。冒頭のコードがAM7に対しての13thのF#(6thという解釈もあるか?)というテンションなので、余計にやるせない。
それに加えて、ブルーノート(この曲では3度♭が多用)で更に憂いを増している。本当にいいなこの空気感……。
間奏のコーラスもめっちゃ良い味出してる。最高。

タイトルの「フラッシュバッカー」も、既出じゃなくオリジナルの造語だとしたらそのセンスに脱帽する。
実際にこういう-erの名詞化は英語でもよくあるが、「一発で意味が分かる造語を生み出せる人は強い」のだ。前前前世などもそう。オリジナルにしながら、キャッチーさを落とさない。

この曲は正直、結束バンドじゃなくても、他の邦ロックバンドが新曲として出していたらそのままそのバンドに傾倒しただろうってくらい好きです。

14.転がる岩、君に朝が降る

さて、ラスト。後藤ひとり歌唱。

これ、実はしばらくアジカンのカバーだと気付いてなかったんですよね!(恥)

いやそれくらい後藤ひとりの曲に聞こえたんですよ。
自分が邦ロックに明るくなさすぎることは抜きにしても。

そもそも歌詞のリンク性が高い。
なんなら「後藤ひとりとして歌詞書くの皆上手すぎるだろ~」とこの曲を聴きながら唸っていた。ぼっちちゃんがなぜバンドをやるか聞かれて「世界平和」と嘯いたことまで回収してるのか~とか勝手に納得してた。そんなことなかった。

ちゃんと本家を聞いたら、全然雰囲気が違って驚いた。
これは偏にぼっちちゃんが歌っているかのような青山さんの表現力と、三井律郎さんの編曲力の効果なのだろう。ギターの音とか、空気感が、本家よりも朝っぽい。気がする。「フラッシュバッカー」の2、3時間後くらいだと思う。

というか、ぼっちちゃんの「歌い慣れてない感」を表現するのが上手すぎない?抑揚を最低限にして、息遣いが不器用で、しゃくりもほとんどなく、跳躍進行にも割とスパンと音を当てている。ボーカロイドみたいな歌い方といえばいいのか。

そういえば、青山さんの声を基に作られた「小春六花」というボーカロイド(正式には違うが)があるけど、この小春六花による「転がる岩、君に朝が降る」が結構このカバーと似ていた。良かったら聞いていただきたい。

でも、「岩は転がって 僕たちを」からのパートの歌い方は人間にしか出せない。ここのおぼつかないのに熱い意思を感じる歌い方がとても好きだ。ぼっちちゃんの人間性を歌でもお芝居できるのは本当に素晴らしい。
承認欲求モンスターがエゴサでこの記事を見つけてくれたなら尚嬉しい(?)



さて、8000字使って書いてきました。
アルバム『結束バンド』レビュー!

それにしても、アルバム名とバンド名が同じなのって珍しいですね。分かりづらいけど、インディーズバンドあるあるなのかな。
RADWIMPSも初期はそうだったよね。

これを機に色々邦ロック聞きたいなー!と思える良いアニメでした。
シンプルに音楽の楽しさを思い出させてくれて、それが本当に嬉しかった。2期や新曲も楽しみにしています。

さて、最後にこの記事の完全上位互換のnoteを紹介して結びたいと思います。

このくらい音楽について語れるようになりたいよなあ。
あとはちょっとマイナーなバンドを好きになってイキりたいです。嘘です。いや、ちょっとだけ本当。


それでは皆さん、良いMUSIC LIFEを!
NO MUSIC, NO LIFE!

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