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小説集・詩集

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物書きとしての「私」の拙作たち
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#詩

習作詩集『ワタシプリズム』

色々な私を習得した末に 真っ白な光になって 誰の目にも見えなくなった 何者か?何色か? 夢を叶えてドミネーター 読めない私にみな必死に配る 優しそうの肌色 、そうなんだ? 私というNovelを読み返す ああ、そういえばこんなキャラだった 私のふれるもの えらぶものすべてが ひどくおさなく まちがいにおもえる たにんのもつもの うらやましい のに たにんをあいせず うらがなしい 幼さを隠したいという幼さが 私の口を閉ざしている 8年前に別れたあの人の誕生日は忘れな

海走列車

自由な大海に飛び出たつもりで 自分らしく振る舞ってみても 結局ここも線路の上 その事実に無意識に安堵していたの この太い太い線路から 外れるのがただ怖くて 下車したら溺れて沈んでしまいそう そんなはずないのに きっと色んな線路があって 海底に落ちる方が難しいほど 夥しい数の線路があって 人間はどうやったって社会に生かされていて それでもこの誰もが知ってる 太くて丈夫な線路の上で この誰もが知ってる電車に乗って その先にしか夢見た島はないと 思い