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花井正子展 紀州On the road

昨日は、神戸のギャラリー島田で開催されている
「花井正子展 紀州 On the road」を見に行った。
お久ぶりの花井さんと新しく生み出された絵に
お会いすることができて、良い時間を過ごした。

紀州 On the road と題されているように
花井さんが紀州の地で出会った風景の記憶を
絵にされているが、抽象化された絵は、
どこにもないようでどこかにあるような、
知らないのに知っているような
不思議な感覚を呼び起こしてくれる世界に
いつも魅了される。
わたし個人は紀州には、主に子供時代に何度も
行ったので、その記憶とも重なるけれど、
それ以上の拡がりを絵の中に感じ
外国のように思うこともある。

深いのに透明感があり、見ていると
絵の奥に入り込んでいくような感覚は
この画像では得るのは難しく、
原画を見て初めて体験できる感覚である。
鮮やかで深い色も、奥行きも、
原画でしか伝わらないのがもどかしい。


本当はもっと鮮やかな青とターコイズブルー。


この写真では暗く写ってしまってわかりにくいけれど、
儚げな木が描かれている。


こちらの絵の右側の黒も真っ黒ではなく、
様々な色が入り混じっているのが見てわかる。

花井さんには、これまでも個展に伺った際に
いろいろお話を聞かせていただいたが、
この度も濃いお話だった。
心で何かを感じ、それを描きたいと思うから描く、
それだけでいいとは言えないかもだけど、
この基本が大事だと、ブレそうになったら
思い出したいと思う。



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