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会社の今後を左右するタイミング

会社経営で話題になりやすいのは、「どんな事業を始めたのか(しているのか)」や「誰が経営陣になったのか」という話。

いずれも前向きな話で、今後の展開が楽しみになるので話題になるのも理解できる。

ただ、あまり話題にはならなくて、水面下で行われているのに、会社の今後の行方を大きく左右することになるタイミングがある。

それは、「会社の成長に経営陣の成長が追いつかず、会社の成長を止める主要因に経営陣の思考の限界がなってしまう」時だと思う。

素晴らしい理念、社会課題を解決するような意義深い事業、関わる人の人柄の良さなどがある会社で、表向きには問題は無さそうに見える。ただ内部では、会社の成長フェーズ、人数規模に合わせた事業、組織、カルチャーの戦略を常に最適なものにしないといけないのに、過去の成功体験に引っ張られて、改善・改革を主観で止めてしまう経営陣が出てくる。

社長はそのことに気が付いていることが多い。何度かは前進を止める役員には注意をしたこともあるだろう。ただ役員ほど思考を変えるのに抵抗を示すことがほとんど。やがてネガティブな印象は組織全体に広がり、モチベーションが下がる状態になりやすい。

社長にクレームが挙がることがあっても、「あの役員が過去に頑張ってくれたおかげで今のうちの会社があるんだ」と情と恩義で、役員の対処を後回しにする場合も多い。

そういう時に、社長が役員を外す意思決定とやり切る胆力があるか、が会社の今後の行方を大きく決める。

会社の成長フェーズと人数規模に求められる器に合わない役員を置いている時間が長くなればなるほど、会社は驚くほど早いスピードで崩壊へと進んでいく。

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