見出し画像

僕が21歳で起業した理由【後編】〜1億円を稼いで月収8万円〜



2011年4月、
僕は和歌山のど田舎から東京に上京した。

僕には文字通り、何もなかった。
お金もないし、人脈もないし、知識も経験もない。
ただただ、やる気だけがあった。

まずは周りに自分のやりたいことを話しまくって、聞きまくった。
「東京で成功したいです。どうすればいいですか?」と。

そして、同じ大学のとある先輩からこう言われた。
「まずは、成功している人の話を聞いた方がいいよ。そしたら、いいアドバイスをくれるよ!仲良い社長がいるから紹介するよ!」と。

後日、ウキウキして約束の場所にいくと
怪しげなカフェでその社長とやらを紹介された。
そして、一連の世間話のあとにこう言われた。

社長「君は何がしたいんだい?」
僕「ビジネスで成功させてお店を建てたいんです!」
社長「そうか、それならお金と時間が必要だな。やりたいことがあるならそのために、やりたいことがないなら将来やりたいことができたときのために、今のうちから準備をしておかないといけないよ。やりたいことをやるためには、やるべきことをやらないといけない。」
僕「やるべきことってなんですか?」
社長「それが叶えられる環境に身を置くことだよ。」

疑うことなど知らない田舎者の僕は、その言葉を鵜呑みにした。

そのことがきっかけで、
その社長が経営する人材系のベンチャー企業でインターンのようなことを始めた。

今思えば、とんでもなく、鬼のように劣悪な労働環境ではあったが
「ここで頑張っていれば、自分が成長できる!」
そう信じて、教えてもらったことを実践し、夢中に働いた。

そして、気づいた頃には
僕は1億円を超える売上に貢献していた。
が、毎月の報酬は8万円だった。

それでも、当時19歳で何も知らなかった僕は、
「この環境で頑張れば、自分は成長して夢を叶えられるんだ。」と信じてやまなかった。

インターンで働き始めて1年が経った頃、
会社をいくつか経営する先輩に、声をかけてもらった。
「新しく会社を設立するけど、その会社の社長をやってみないか?」と。

迷いなく答えた。
「一緒に働いてくれている仲間がいるので、今の環境で頑張ります!お声がけいただき、ありがとうございます!」と。

当時、僕を中心にしたチームでは40名ほどの仲間にも恵まれ、
仲間たちと一緒に住んで、毎日夢を語りながら、極貧生活を共にした。
お金こそなかったが、気持ち1つでつながって、頑張れていた。
※この時の面白い話はたくさんあるのだが、それはまた別でお話することにする。

そして、さらに1年が過ぎた頃、
また、同じ先輩が声をかけてくれた。

「最近どうだ?元気にしてたか?1年が経って、状況は変わったか?」と。

仲間も増え、売上も上がり、会社にも貢献している。
もちろん、1年前と状況は変わっている。

ただ、報酬は8万円のままだった。
その時に初めて気づいた。
このままこの環境にいては、僕はこれ以上成長できないんじゃないか、と。
起業する2つ目のきっかけになった出来事だった。

そして、初めに言われたことを思い出した。
「やりたいことのために、やるべきことをやる。」
今やるべきことは、環境を変えて挑戦することだ、と。

すぐに、当時一緒にやっていた仲間たちを呼びつけ、
「この環境を離れて、新しい挑戦をしたい」と話した。

お金も、知識も、経験も、人脈も何もない中で
「どうなろうと、一緒にやりたい。一緒に頑張ろう!」
そう言ってくれた仲間と共に、先輩の出資を受け、起業した。

そして、21歳の夏。
僕の「社長」としての人生が始まった。


頑張るきっかけ、東京に来るきっかけをくれた当時の彼女、
過酷な労働環境だったが、仲間に出会うきっかけをくれた社長、
起業する一歩を踏み出させてくれた先輩には、感謝している。

正直、「起業するきっかけ」なんてなんでもいい。
むしろ、考えれば考えるほど、足取りが重くなり、行動しづらくなる。

大切なのは、
・人に「やりたいことや、なりたい自分の姿」を話すこと。
・人との出会いを大切にし、感謝の気持ちを忘れないこと。
・挑戦する勇気をもって環境に飛び込み、夢中になって取り組むこと。
・やりたいことのために、やるべきことを考えて実践すること。

そして、今すぐに行動することだと僕は思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?