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ひとりBIODESIGN 疾病の基礎6

今回はBIODSIGNの疾病の基礎「臨床症状」についてまとめていく。対象となる疾病は、これまでと同様に糖尿病である。

臨床症状では、「患者がどんな不調を訴えて医者に会いに来ているのか」ということを調査していく。年齢や世代、人種などの要因で起こる事象が異なることを考慮しなければならないが、今回は最も一般的な症状を理解することを目標にまとめていきたい。

糖尿病の症状は、高血糖の進行具合によって異なってくるが、2型糖尿病の人は初期の段階では症状を感じにくく、1型糖尿病は初期段階でも症状を感じやすい傾向にある。これは、1型糖尿病の方が高血糖の症状が進行しやすいためである。

1型、2型に共通する一般的な症状として、
・口渇
・多尿
・空腹感
・体重減少
・全身の倦怠感
などが挙げられるようだ。これらの症状は、高血糖が原因となって、血漿浸透圧が上昇したことや細胞がグルコースを取り込めないことによるものである。
また、1型糖尿病では、糖尿病ケトアシドーシスによる意識障害、昏睡も症状として挙げられる。

さらに、長い間高血糖状態に晒されていると、
・傷の治りが遅い
・視界がかすむ(かすみ目)
・手足のしびれ、痛み、うずき
・胸の痛み
・感染症になりやすい
といった糖尿病合併症の症状を感じるようになる。

上記に述べた症状を感じる以外にも、学校や会社、市町村の健康診断で採血をした際に、血糖値が高いことを指摘されたことがきっかけで医者に行くということもある。BIODESIGNでは、治療法の調査・分析、ステークホルダー分析、市場分析を行うので、症状以外が「医者へ会いにきた」きっかけとなっている場合を見逃さないようにしなければならない。

どのような流れで糖尿病と診断されたかについての統計情報があれば面白いと思ったが、パッと検索しても出て来なかったため今回はここら辺までにしようと思う。

次回は臨床転機(アウトカム)に関しての調査を進めていこうと思う。ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。

[参考文献]
病気が見える vol.3 糖尿病・代謝・内分泌
糖尿病治療ガイド
https://www.mayoclinic.org/diseases-conditions/diabetes/symptoms-causes/syc-20371444
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4311308/




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