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哲学エンターテイメントな英語ボイスドラマ〜ソクラちっくEnglish〜第7話:見落とされた宝もの

ソクラちっくEnglish。それは、日常に潜む小さなトピックを考え、哲学しつつ、イケボなソクラテスの声でリスニング力を鍛える、意識高い系にはたまらない、新感覚ボイスドラマ!楽しさ満点、知識満載、まさに英語学習の革新!これが真のエンターテインメント学習法、ソクラちっくEnglishです!あなたのまだ知らない、英語の新たな世界を堪能しよう!

今回の題名は「見落とされた宝もの」です。
思いつきで始めた「ソクラちっくEnglish」の作成が意外と楽しく、次はどんなトピックをソクラテスに話してもらうか考えている日々。それは、のんびりとしていつつも、自分の好きな様に作品を生み出して良いちょっぴり刺激的な日々。

一方で、日々の生活のためには仕事をしないといけないもの…世界に追いつくために必死になってあくせく働く、その途中何か疑問に思うことがあるかもしれないけれど、次の瞬間には必死な自分の裏側にその疑問を「消して」いく。人はすごいもので一度やったことがあれば、大抵は二回目もうまくやってのける。うまく疑問を消してのける。その時、消したのは疑問だけ?実は、自分の「大切な何か」がほんの少しだけ一緒に消えているなんてことがないと信じたいものです。それが積もり積もれば、疑問を持つことができなくなっちゃうかもしれないんだから。

ソクラテス、「大切な何か」、それは一体なにで、どこにあるの?

それでは、ソクラちっくEnglish 第7話 見落とされた宝もの
お楽しみください!

In a quaint café tucked away from the hustle and bustle of the city, Lisa sat immersed in her thoughts, cradling a cup of fragrant tea. Her mind wandered through the unexplored realms of life's treasures, the overlooked and forgotten gems that hold immeasurable value.
喧騒から遠くに位置する風情あるカフェで、リサは芳しい香りのお茶を手に、深い思索にふけっていました。彼女の心は、人生の宝物の未踏の領域をさまよい、忘れ去られた宝ものたちに没頭していきました。それらは計り知れない価値を持つものでした。

Gazing out the café window, Lisa whispered to herself, "How often we fail to recognize the profound beauty that resides in simplicity. The gentle fragrance of blooming flowers, the infectious laughter of a child, the enchantment found within the pages of a cherished book..."
カフェの窓の外を見つめながら、リサは自分自身につぶやきました。「私たちはどれほど頻繁に、単純さに宿る深い美しさに気付かないのでしょう。咲き誇る花の優しい香り、子供の陽気な笑い声、愛された本のページに宿る魅力...」

ソクラテスがティーカップから現れた!

Suddenly, an unexpected guest emerged from her teacup, causing a splatter of tea droplets. It was none other than Socrates, the ancient philosopher. "Indeed, Lisa! But pray, tell me, why do you suppose we humans are prone to overlooking the hidden worth of these simple joys?"
突然、お茶碗から予期せぬ客が現れ、お茶が飛び散りました。それは他ならぬ古代の哲学者、ソクラテスでした。「確かに、リサ!しかし、どうして私たちは人間として、これらのシンプルな喜びの隠れた価値を見落としがちなのだと思う?」

Lisa, startled yet intrigued, blinked at Socrates and pondered his question. After a deep breath, she responded, "Perhaps it is because we are entangled in the pursuit of grandeur, constantly chasing after what we perceive to be significant."
驚きながらも興味津々のリサはソクラテスを見つめ、その問いに考え込みました。深い息をついて、彼女は答えました。「おそらく、私たちは壮大さの追求に縛られていて、重要だと捉えるものを追い求めているからかもしれません。」

Socrates, busily drying himself with a delicate napkin, inquired further, "And what persuades us to believe that these 'grand' pursuits hold greater importance than the simple joys you mentioned?"
繊細なナプキンで忙しく自分自身を拭いているソクラテスはさらに尋ねました。「では、なぜこれらの『壮大な』追求が、あなたが挙げたシンプルな喜びよりも重要だと信じ込まされるのでしょうか?」

Lisa contemplated Socrates' words and replied, "It seems that society instills in us the belief that success, wealth, and status are the ultimate markers of accomplishment and happiness."
リサはソクラテスの言葉を考え、答えました。「社会は私たちに、成功、富、地位が達成と幸福の究極の指標であるという信念を植え付けているようです。」

社会か個人か。

Socrates, fashioning the napkin into a makeshift toga, interjected, "Ah, but could it not be that society's values often diverge from the path leading to our individual contentment?"
ナプキンを自作のトガに仕立てながら、ソクラテスは割り込みました。「しかし、社会の価値観は、私たち個々の幸福への道とはしばしば相いれない道を辿ることはありませんか?」

Lisa nodded in agreement, her eyes alight with realization. "You are right, wise Socrates. Our true happiness often resides within the ordinary moments we tend to overlook and take for granted."
リサは納得しながらうなずきました。彼女の目には気づきの輝きが宿りました。「その通りです、賢明なソクラテス。本当の幸福は、私たちが見落とし、当然と思っている日常の瞬間に宿るのです。」

Socrates, his gaze fixed on something seemingly insignificant, observed, "Therein lies the profound truth, Lisa. It is the smallest fragments of life that hold the greatest value."
ソクラテスは目に見えない何かに目を留めながら言いました。「そこに深い真実があります、リサ。人生の最も小さなかけらこそが最も大きな価値を持つのです。

Understanding dawned upon Lisa, illuminating her face with a newfound clarity. "The key to genuine happiness lies in cherishing and finding joy in the seemingly mundane aspects of our everyday existence."
リサは理解が訪れ、その顔に新たな明晰さが広がりました。「真の幸福の鍵は、日常のありふれた存在の中にあるものを大切にし、喜びを見つけることにあります。」

カップに飛び込むソクラテス

Socrates, gracefully leaping back into the teacup, bestowed upon Lisa a gentle smile. "Indeed, dear Lisa! Remember, it is the simplest pleasures that breathe life into our souls. Do not let the tea grow cold while you feverishly search for biscuits in life's grand tea party!" And with a graceful splash, he vanished into the depths of the teacup.
優雅にティーカップに跳び戻ろうとするソクラテスは、リサに優しい微笑みを向けました。「まさに、愛しいリサ!覚えておいてください。私たちの魂に命を吹き込んでくれるのは、常に最もシンプルな喜びです。人生の壮大なお茶会でビスケットを熱心に探し求めるあまり、お茶が冷めてしまわないようにしてください!」そして優雅な水しぶきと共に、彼はお茶碗の深みに消えていきました。

Lisa couldn't help but chuckle, shaking her head at the extraordinary encounter. "A tea party, indeed! Socrates, your wisdom is as potent and comforting as the tea we share."
リサは思わず笑いながら、この非凡な出会いに首を振りました。「まさにお茶会ですね!ソクラテス、あなたの知恵は、私たちが共有するお茶と同じくらい力強く、心地よいものです。」

今回は、少し倫理っぽい感じでしたね。
ソクラテスは何をトピックに飛び出してくるかわからないものです。たまにはふと、自分の生き方について考える時間をとってみるのも悪くないかもしれません。目標に向かって突っ走る力も、ふと立ちどまる力も人生を進む脚力ですから。
それでは、ここまで聞いてくれた方、読んでくれた方、ありがとうございました。

次回もお楽しみに!

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