最近の自作レバーレス(更新停止)

更新履歴

2022/08/21 初回投稿
2022/09/07 その他色々に記述追加
2023/01/13 GP2040をGP2040-CEに入れ替えたので記述追加
2023/08/19 レバーレスを新しく作り直したのでこの記事は更新停止しました

はじめに

2019前半あたりに自作レバーレスを作ってずーっと使ってますが、作ったときと部材の状況とか変わってるし、最近の動向を取り込んでみたりしたので色々まとめてみます。以前作ったのは以下。これはレバーレスコマコン作ったときのだから、普通のレバーレスコントローラーとはちょい違うけど、大体部材とかは同じ。

れいによって、以下は個人的に調べたり試したりしたことなので、参考にする場合は自己責任でどうぞ。

筐体

以前から変わらずタカチのネットワークケース PF32-5-23W (ホワイト)もしくは PF32-5-23D (ダークグレー)を使用。

https://www.takachi-el.co.jp/products/PF

基本、レバーレスを作るのには個人的には一番向いてるなーって思ってます。理由はケースメーカーなので壊れても安定して今後も同じものが手に入りそうってのと、側面のパーツが取り外せて、側面にボタンや液晶を取り付ける工作がやりやすいというメンテナンス性のよさ。上面にネジや凹凸が存在せずフラットなこと。サイズ感的にほぼ A4 サイズの取り回しのよさ。などですね。

一般的な PCバッグに収まるのも持ち歩きしやすくてよいです。

PCバッグに収めた図

装飾の一切ないシンプルさも業務用品ぽくてむしろかっこいいのではと思っています。

最近は薄型のレバーレスが流行ってますが、側面に色々取り付けられる利点もあると思っているので、個人的には過度な薄さは求めてないです。

基板

以前作った時は Universal Fighting Board (以下 UFB)を使いましたが、今回は Raspberry pi pico(以下 pico) に GP2040 を入れたものに変更しました。

2023/01/13追記
ファームウェアをGP2040-CEに入れ替えました。一部Webコンフィグ等に差はありますが、ゲームをプレイする上でそこまで大きな差はない印象です。詳細は以下の公式ドキュメントを参考にしてください。

GP2040の長所・短所

両者を比べたときの GP2040 の長所・短所は以下。

  • 長所

    • 値段が安い。

    • ごくわずかに遅延が少ない。(らしい)

    • ソフトウェア的に pin とボタンの対応が変更可能。

  • 短所

    • PS4 以降の SONY ハードで使えない。(らしい)

    • 触るのに多少知識がいる。

上記にて、すごくよい部分が、三つ目のボタン配置の変更をソフトウェア側からできるとこです。

以前、note に書いたとおり、API を利用することで事前に準備していた配置にすぐに変更できるのは音ゲーとか特殊なボタン配置で遊ばないといけないゲームをプレイするときにとても役に立ちます。格ゲーでもあらかじめボタンを多めに作っておいて、キャラによって必要な配置にするなんてことも可能で、これができるってことだけで、便利すぎてあまり UFB に戻すことはないかなーって思ってます。

短所にあげた PS4 以降で使いづらいのは人によっては困るんだろうけど、自分は PS4 以降の SONY のハードで遊ばないので気になりません。

取り付け

今回はユニバーサル基板に自分で半田付けしましたが、次回作るのであればプリント基板を利用したいなという気持ちもあります。

ユニバーサル基板には直で pico を半田付けせず、一応、取り替えられるように 20pin のソケットを付けて、差し込むようにしました(多分、取り替えることはない)。あとボタンは前回同様、ユニバーサル基板に半田付けした 2pin の XHコネクタに以下のケーブルを使って接続するようにしました。自分のファストン端子かしめ力への信頼がゼロなので、そんなに高くないし、既製品を使います。

最後に、筐体への取り付けは両面テープ式の接着式基板スタンドを使いました。穴を開けてネジで筐体に付けるより、個人的におすすめです。位置決めもやりやすいし、間違えてもやり直しがしやすいです。

2023/03/08追記
まだ取り替えてはいませんが、Pico Fighting Board の基板実装を実施しました。時間のあるときに入れ替えたいです。

OLED

GP2040 は Pico Fighting Board として導入すると OLED にて入力内容を表示できます。制御チップ SSD1306 に対応するモノであればいいので、アマゾンで以下とか買えば問題ないです。商品によってピンの順番が違ってたりするのできちんと確認して取り付けるようにしましょう。

こんな感じで側面に取り付けたんですが

そのままだとはんだがむき出しになってるし、OLED が浮いた状態になってるので、上記ツイートの通り2液混合タイプエポキシ接着剤ではんだを埋めて、以下の両面ゲルテープで止めました。

自分はセリアで両方とも100円で購入したので、ネットで買う前にお近くの100円ショップを見に行くといいと思います。

ボタン

以前はオールゲーマーフィンガーでボタンを揃えましたが、PUNK WORKSHOP のボタンが Cherry のロープロ銀軸を使用しているとのことで、興味があったのでこの機会に入れ替えてみました。

長所・短所

個人的な評価としては、自分でカスタマイズするのであれば PUNK WORKSHOP、そのまま使用するのであればゲーマーフィンガーでよいという印象です。

PUNK WORKSHOP のボタンで最大の短所が、モノの作りがめちゃくちゃ悪いです。ボタンキャップに成形時のバリが残っているので、個体差によりますが、そのまま使おうとするとしょっちゅう引っかかります。なので、一度分解してのバリ取り必須です。ボタンの分解とかちょっと……。という人にはおすすめしません。

最低でもバリ取りまで解決できれば、ロープロであることの接点距離、ストロークの短さという恩恵を受けることはできると思います。

他、PUNK WORKSHOP のボタンの利点としてはキャップだけで売っている。しかも安いところです。

ゲーマーフィンガーのボタンは初期から静音になっているし、ロープロではないものの Cherry の銀軸使用で出来はいいけど、値段がクソ高いのに保守部品としてキャップだけで売っていないのが不満でした(しかも壊れるときは大抵キャップの軸受け部分の不良)。保守部品としてキャップだけで売っているのはすばらしいです。

ロープロ銀軸についても、手に入りづらいと思いきや、国内だとダイヤテックの通販で手に入ります。(下記50個セットですが、10個のお試しセットもあります。)

なので、よっぽどな壊れ方をしない限り PUNK WORKSHOP のボタンの方が保守がやりやすいのも利点かと思います。

カスタマイズ

PUNK WORKSHOP のボタンは静音ではないため静音性を求めるのであれば自分でカスタマイズする必要があります。静音用途以外でも接点距離やストロークの短縮といった部分を狙ってもカスタマイズが可能です。

自分は過去に記載したとおり、主に以下のカスタマイズを実施しました。

記事のタイトルにもした通り、一つ目はあまり真似しない方がいいです。おそらく接点距離を短くしたいのであれば、ボタンの構造的に Crown sumdacksa や Gravity KS などの方が安定した改造ができるのではと思います。(自分は使用している筐体的に上記の2ボタンはボタンの全高が高いため利用する気はあまりないです)

二つ目のゴムワッシャーを付けるのはとてもおすすめです。静音としての効果もですが、どこでボタンの入力が ON になっているかの感覚が明瞭になり、ストロークを短くすることの利点も思ってたよりありました。ただ、使用する素材としてハネナイトは避けた方がいいです。静音としての効果はともかく、名前の通り反発力が減衰するので他の素材、シリコンやナイロンワッシャーなどの方がいいでしょう。

今のところ自分は硬度70°のシリコンゴムワッシャーを使用しています。(もっと硬度の高いフッ素やナイロンワッシャーも購入はしているものの、取り替えるのが面倒で現行のままで使っていますが、また時間のあるときに取り替えて試用してみたいです)

上記のゴムワッシャーの記事でも紹介してますが、以下のサイトで色々注文して試してみるといいでしょう。

その他色々

使うと便利なモノや周辺の知識についての話です。

電源スイッチ付きの USB アダプタ

GP2040 を使っているとボタン配置を換えるのに度々 USB ケーブルの抜き差しをしたくなるので、電源スイッチ付きの USB アダプタを一つ持っていると便利です。

軸周りやグリスアップなどの知識

軸周りの話については格ゲー界隈よりも自作キーボード界隈の方が情報が充実しているので、参考にするのをおすすめします。自分は以下のサイトにてルブ周りの知識を参考にしました。ロープロだと少し内容は読み替える必要はありますが、十分役に立ちます。

スイッチオープナー

以下は適当に amazon で検索したものですが、ロープロでなく通常のプロファイルのスイッチを改造するのであればスイッチオープナーを一つ持っておくと便利です(ロープロ用は現状見当たりません)。一応、なくてもピンセットなどで代用はできます。

他、コントローラーの話


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