Pico Fighting Boardを自分で基板実装する
Raspberry pi pico を利用したゲームコントローラのファームウェアとして GP2040 がありますが、その中の構成の一つにプリント基板を利用することで、Brook から販売されているコントローラー基板と同様のピンアサインにできる Pico Fighting Board というものがあります。
以下、その Pico Fighting Board の基板実装を行った際のメモです。例によって参考にする方は自己責任でお願いします。
必要な部品とか
基本的には以下のサイトの資料(PicoFightingBoard_BOM.csv)を参考にするといいです。
Pico Fighting Board 基板
基板は Yahoo! のオレンジピコショップというところで売っています。他では見当たらなかったです。
Pico Fighting Board のサイトに設置されている資料中にガーバーデータが含まれているので自分で発注してもいいですが、面倒ですし、そんなに大量に作りたいわけではないので購入しました。安いです。
Rapsberry pi pico
これがないとはじまらないです。どこで買ってもいいのですが、上記のオレンジピコショップが合計1000円を超えないと買い物できないので、ここで買いましょう。
部品
LCSCという中国の電子部品通販サイトを利用するのであれば、上記csvファイル中のLCSCと記載されている列の内容にて検索することで対象の商品がすぐにわかるので便利です。ですが、海外のサイトを使うのはちょっと手間だなーという気持ちがあったので日本の電子部品のサイト(共立エレショップ)を利用しました。
チップ抵抗
330Ωと4.7kΩを購入します。
上記、csvファイルでは2012サイズを利用となっていますが、プリント基板のエリアが2012を付けるにはぎりぎりでやりづらかったので、1608サイズのものを使用しました。330ΩはLEDを付ける気がなければ不要です。
チップコンデンサ
これはcsvファイルの通り、2012サイズを使用しました。LEDを付ける気がなければ不要です。
PHコネクタ
4pinと5pinのものを購入します。トップ型か、サイド型かは好きな方を使用するといいと思います。
ピンヘッダ
10pin2列(20pin)のピンヘッダとリセットボタン用に2pinのピンヘッダを使用します。長いのを買って使いたい長さに折って利用してもいいです。
ターミナルブロック
20pinのピンヘッダで繋げるなら不要ですが、一応付けておくなら以下を合計20pinになるように購入するといいです。横に連結して利用します。
バッファIC
オレンジピコショップにて売っているので基板と合わせて購入しましょう。LEDを付ける気がなければ不要です。
Qwiicコネクタ
Qwiic用のコネクタは国内で売っている箇所が見当たらない、かつ特に必要がないので付けませんでした。
まとめ
部品を最低限の個数で全部揃えた場合、送料含めた価格の一例は以下の通りです(2023/03/06時点)。2個目以降作る際はチップ部品とヘッダーピンは余りを使えるのでその分安くなります。
オレンジピコショップ
Raspberry Pi Pico 770円
Pico Fighting Board専用プリント基板 440円
ピンヘッダー 2×40(80P) 51円
SN74LV1T34DBVR 121円
送料 185円
合計:1567円
共立エレショップ
チップ抵抗(1608) 330Ω 20個 100円
チップ抵抗(1608) 4.7kΩ 20個 100円
チップ積層セラミックコンデンサ 2012サイズ 50V 0.1μF(104) 100個 900円
PHコネクタ ベース付ピン トップ型04P 2.0mmピッチ 4個 108円
PHコネクタ ベース付ピン トップ型05P 2.0mmピッチ 1個 27円
ヘッダーピン 1列×10P 2.54mmピッチ 1個 45円
差込式縦型端子台 2pin 4個 220円
差込式縦型端子台 3pin 4個 264円
送料 550円
合計:2314円
総合計:3881円
感想
電子工作をやったことがないので工具等を揃えるところからとか、一個だけほしいという人は、わざわざ自分で作るより、フリマサイトで実装済みのものを販売している人がいるのでそちらで買った方が手間もかからないし、いいです。
ただ、複数個作りたいって場合は一気に材料揃えれば一個二千円台くらいにはできるので、自分で作るのもありかなーという感じです。
とはいえ、Brook の基板を買うのに比べれば断然お安いのは間違いないので、興味があれば趣味の工作として作ってみるのも単純に楽しいですし、道具に愛着も出るのでおすすめです。
以上です。
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