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FC東京 2023年シーズンレビュー

2023年のJリーグシーズンも終了し、ぽかんとした日々に流されていってます。サポーターのみなさまお疲れ様です。
シーズン開始前にプレビューを書きましてあれから10ヶ月、我らがFC東京につきましては思ってもない1年となり書きたい事がいっぱい出来ました。

(シーズン開始前に書いたプレビューはこちら)


つらつら振り返っていきますので読んで頂けると嬉しいです。
(記事執筆時点12月22日の感想です)


シーズン概況

・J1リーグ
11位 12勝7分15敗 勝点43 得失点差-4
・ルヴァンカップ
ベスト8
・天皇杯
4回戦敗退

リーグ第17節の敗戦を以て、アルベル監督を解任(当時リーグ戦5勝4分8敗)
ルヴァンカップ1試合を安間監督代行が指揮を採った後、18節からピーター・クラモフスキー監督が就任(後半17試合で7勝3分7敗)

ポジション別レビュー

個人的な意見ですが、ポジション毎に今年の雑感と来季の展望を
A→他チームに対して強みになってた
B→クオリティがある程度安定してた
C→もう少し何とかしたかった
D→弱点になってた気がする

GK

【総評:B】
昨年同様スウォビィクが守護神としてシーズンが始まったものの、負傷離脱と監督交代を機に8月のセレッソ戦辺りから大志がスタメンを奪取。
開幕前にぼんやり思ってた「2人でスタメン争いして大志がスタメン奪うくらい成長してくれないかな〜」が実現するまさかの展開になりました。
アルベル監督では足元からの繋ぎ、クラモフスキー監督ではハイラインの裏を任せられる守備範囲と、それぞれ求められる事が違ったかな(とはいえスウォビィクのが足元上手かったから使われてたという印象では無いけども)。

結果としてスウォビィクは契約満了、大志はアンダーの代表もA代表にも選ばれる活躍ぶりと文字だけさらうと明暗分かれた感じになりましたが、ここ2年スウォビィクのスーパーセーブで勝点拾った試合はたくさんあったな〜と。とても記憶に残るGKでしたありがとう。

【補強優先度:C】
来季は波多野を戻すかもとの事で、大志が代表で離脱してる時は波多野に任せてダマさんにどっしり構えててもらう、小林くんは頑張れ、といった感じだと陣容としては十分そう。
足元上手いキーパー取りに行くのかなと思ってたけどそういう感じも無さそうなので大志の成長に期待です。頑張って🔥でも海外はまだ待って。

CB

【総評:D】
ここもアルベル期はビルドアップ、クラモフスキー期はハイラインの裏を走れる守備範囲と重点が違いそうだけど、結局エンリケが軸、相方は安定の森重というシーズンだったかなと。
思ったより誠二が使って貰えなかったのと木本が昨年からは考えられない大不振(なんなら来年はいないんでは??と思ってた。更新してくれたので頑張って)とで結構厳しかったポジションの印象です。ルーキーズは仕方ない。

【補強優先度:S】
来季は岡くんが来てくれます。安心安全の明治大卒。誠二&カシーフと同世代のユース出身だし左右のフィードが持ち味とのことで結構期待大。

ただ個人的には割と補強必須ポジションのイメージ。
誠二に移籍の噂もあるし、ハイラインの裏を守れる足の速いタイプがエンリケ以外いなくない??あとビルドアップできるCBも欲しくない??と思ってるので。

SB

【総評:C】
右についてはもう「中村帆高がいるかいないか」に尽きたかなと。
走力、守備力、ハードワークに加えアルベル期にプレーの幅も増やしてきて遂に突き抜けるかと思いきやアキレス腱…つらすぎる
結局この穴を最後まで埋めきれなかった印象。

左は今年こそカシーフの時代や!って思ってたら怪我の連発…A代表にも選ばれたのに…最後にコンディション戻してくれたのはよかったです。
左右どちらもしっかり入ってくれた長友、メインでないにも関わらず右をこなしてくれた小泉には感謝感謝。

白井と徳元は監督の信頼を得られきって無いのかな〜という印象。強度とかなんですかね?
特にアルベル期の徳元は他にない存在感を持っていたのでこのまま終わって欲しくないな〜

【補強優先度:C】
来季、カシーフが海外行ってしまうなら左の補強は欲しいところですね。後は帆高が1年間無事であれ…。

MF

【総評:A】
アルベル期はアンカー1人にIH2人の逆三角形、クラモフスキー期はボランチ2人にトップ下1人の三角形と基本3人で構成されており、1番安定していたポジションだったかなという印象です。
松木、あべしゅ、小泉、東と塚川、寺山に加えてあべしゅ移籍後は原川と層は揃っていたな〜と。
(大好きな選手だったのであべしゅの移籍は寂しかった…あの年の大卒トリオは残り帆高だけですね、末永くいてくれ)

ただ、どちらかというとボールを奪うタイプの中盤が多くゲームメーカーが確立出来なかった感はあるかも。
凌磨をトップ下で使えるのもWGの事情次第になってしまってましたし。。

【補強優先度:A(トップ下)】
来季はボランチに高宇洋の加入が確定してます。期待の新潟産ボランチ。
松木の移籍があっても大丈夫な層かなと。てか松木はむしろまだ居てくれるの??そろそろ海外行かなくて大丈夫??という領域になってきた。

先程の通りトップ下が欲しいとも思ってるので噂の荒木や平川を取れたら100点かなと。平川カムバックはほんとアツいのでお願い…
ちなみに凌磨はもう浦和に行ってしまうものと思ってます。心の保険を張っておく。

試合にあまり絡めなかった青木さんと後半の塚川は来季怪しそう…

WG

【総評:B】
仲川、アダ、俵積田、凌磨が中心に周ってた場所。
戦力は安定してた気がしますが全体的にここの得点が少なかったのが残念…年間通じてチームとしての攻撃の形は完成しなかったな。

試合に絡めなかったレアンや西堂くんは出てってしまいました。荒井くんは来年レンタルとかした方がよさげ。

何より1番のトピックはタワラくんの台頭。ボールをスルスル運べて判断も良く得点という結果も出してコンスタントに年間出続けたユース卒のルーキー。最高最高ぅ!!来年ユニ買おうかまよってます。
仲川も離脱が時折ありましたが出てる時は流石のクオリティでした。ピッチ外のメンタリティ的な所でもチームに必要な人材だなって実感した1年。
上手いなって思うプレーは大体凌磨でした。ベストゴールおめでとう。でもポスト当てすぎ。

一方で去年ほど輝けなかったのがアダ。前半のアルベル期は試合出ててもなんだか窮屈そうでした。スペースが無かったのかな。クラモフスキーさんのがフィットしてた気がするので満了はとても寂しい…4年間たくさんの思い出があるよありがとう😭国立でのゴールはこれこそアダ!って感じだった(なお試合結果は)

【補強優先度:A】
一方で来季に目を向けると…アダと凌磨いなくなるとやばくない??層が薄すぎる!!ジャジャなのか??ここはやっぱりジャジャなのか??適正ポジションどこなの??
是非とも1枚以上は補強が欲しいところですね。

CF

【総評:C】
15Gでキャリアハイ更新しFC東京で引退宣言のディエゴオリヴェイラ神様の銅像を建てましょう。

以上、
と言ってしまうほどディエゴ1強のポジションでしたね。

ペロッチは不発で満了、零温は移籍。強いていえば熊ちゃんがアンダー代表でブレイクしてチームでもゴール決めましたね。エグい身体能力のヘディングでした。でも出場時間が伸びない…
そしてジャジャはWGで取ってきたのかな?と思いきやディエゴと交代するパターンが多くてこっちで計算してるのかな?と。
どの道ディエゴの後継者は結局作れなかった1年でした。

ともあれここのポジションで2桁ゴールを取れる選手が出てくると「優勝」が現実的になる気がします。

今年初めのシーズンプレビューでこんなこと書いてたんですけどね…ディエゴちゃんと15Gもとってくれたんですけどね…

【補強優先度:B】
来季はまたディエゴ後継者補強チャレンジしてくれると嬉しいけどどうだろ…
熊ちゃんが海外行かないでかつしっかり出場して覚醒してくれるのが1番ですね!
あとイジってたけどジャジャは割と期待してる笑あのスピードもドリブルも仕掛けてく感じも好きなので

シーズンレビュー

何をしたかった1年なんだ??というのが率直な感想。。

結果が出てなかったしプロジェクトの進捗が進んでないという理由でのアルベル解任はまぁ分からなくもない(好きな監督だったけど)。
ただ、後任のクラモフスキー監督という人選でチームの方向性が見えなくなってしまった印象でした。

今シーズンを見てて、アルベルさんのスタイルとクラモフスキーさんのスタイルは違うのではと。
アルベルさんはポゼッション、クラモフスキーさんはハイラインで強度と切り替えで縦に持っていく攻撃的スタイルというイメージ。
「堅守速攻のカウンターじゃない」からといって全て「ポゼッション」になる訳では無くない??というか。
攻撃的なサッカーをしたい、みたいなのは最初から確かに言ってた気がするけどその攻撃の中身はポゼッションに限らないんだ…じゃあ時間をかけてアルベルさんに託した意味は…。

結局昨年とシーズン前半の積み上げはほぼ無くなり、クラモフスキーサッカー構築中のチームが残ったというのが23シーズン終了時点の結果かなと。
てか今思っても23シーズン開幕のメンツいたら上位争いできるやろがい!!

MIXIが東京という場所の可能性、フットボールというコンテンツの可能性に目をつけ、東京を中心にスポーツエンターテインメントを文化として浸透させたいというプロジェクトを持ってること自体は個人的にとてもワクワクするし応援してます。
多分あのエンブレムデザインもその一環で、広く新規にターゲットを狙ったものだろうし。

ただその実現には「東京といえばコレ!」というスタイルを持つことと、結果を出してそれを浸透させることが必要だと思います。
川崎やマリノス、浦和みたいな形は理想ですね。。

個人的にはそのスタイルの中身はカウンターでもポゼッションでも何でもいいんですが(とはいえ広く人を魅了するのは攻撃的なスタイルなんでしょうが)、とにかく定義をブラさずにチームを作って欲しいです。
(そもそも他チームで結果が出せてないという点は一旦置いておいて)クラモフスキーさんのサッカーも好きなので、クラブはこの攻撃的スタイルを大事にして補強なり育成なりスタッフ配置なり進めてください。何か続投らしいので。。

2024年シーズンが終わった時、このプロジェクトの道のりが見えていると嬉しいなと思います。応援するので。

シーズンハイライト・ベストゲーム・MVP

何か暗い話になってしまったので、最後に今年良かったこと、ベストゲーム、MVPを考えてみました!

シーズンハイライト


・東京ダービー勝利
・国立での多摩川クラシコ勝利、クラブの観客動員記録更新
・凌磨年間ベストゴール受賞
・俵積田月間ベストゴール受賞
・ディエゴキャリアハイ更新の年間15G
・カシーフ、大志がA代表招集
・熊田、U20アジアカップ得点王
・松木がアジア最優秀ヤングプレーヤー受賞
・クラブ創設25周年
・新エンブレム決定
・「2023Jリーグ最優秀育成クラブ賞」受賞

ベストゲーム

リーグ 28節
vsサガン鳥栖 3-2 ○ (の後半45分)

MVP

ディエゴ オリヴェイラ
銅像作ろ

最後までお読み頂きありがとうございました!
何だかんだ来季も楽しみ〜!!

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