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ロシア一時居住許可 クォータ

10月下旬、エストニアからロシアに戻った。そしてすぐに日本に約1か月間帰国。ロシアの業務ビザの、180日ごとに90日まで滞在可括りの日数調整と、これから始める一時居住許可、英語でTRP、ロシア語でРВПの申請に必要な書類を集めるため。
ビザの180日ごとに〜ってEUとかもそうでよくでてくる。じゃあ一体どう180日?ロシアや日本の両領事館や、海外に住んでいた経験のある友達に聞きまくった。日本領事館の方が正解をわかり易く教えて下さった。3か月ごとに行ったり来たりできればわかり易いし良いのだけど、そのためにかかる費用が高すぎる。結局、続けて91日以上滞在してはいけなくて、最初の入国から180日をカウントして、90日以内の滞在にしなくてはいけない。あわよくば、180日の後半90日と次の180日の前半90日をくっつけて、90日+90日で一気に180日滞在できればいいなと思ってたんだけど。ロシアに最も長く滞在する方法は、観光ビザで90日滞在後日本に戻ってまたすぐ観光ビザを申請してまたロシアに戻る方法。かなりの出費になりそうだけど。近隣の国のロシア大使館で観光ビザ取れればいいけど、大抵はその国の長期滞在ビザやTRPとか永住権もってる人しか受け付けてくれないみたい。

日本の国民や住民は戸籍謄本と住民票で管理されてるけど、ロシアではIDにあたる国内用パスポートがある。確か14歳以上は全員持っていて、親が誰でどこで生まれて、登録の住所とか、結婚や離婚など、スタンプが押されてその人に関する全てが記録される。出生証明書、結婚証明書、離婚証明書などもそれぞれ発行される。生年月日と共に生まれた場所もセットになっていて、役所や公的書類などには大抵必要で、私は幸い、パスポートに記載(戸籍謄本)の県と生まれた場所が同じで助かった。当たり前だけど、ロシア基準でしか言って来ないから、管理方法が違う日本の事を説明しても全く通じなくて、生まれた場所を証明するものはないといってもわかってもらえず。諦めて、パスポートの県を生まれた場所だと言う事にした。

私はロシアのTRPを申請するのに目的が何もなかった。学生でもないしロシアの会社で正規雇用されてる訳でもなく。ロシア人の親や夫や子供がいる訳でもなく。その場合、TRPの申請の権利を得るためのクォータというのがあって、年間の受け入れ人数が決まってる。コロナ前までは大体7千人前後位だったような。ほぼ毎年違うんだけど、年始から1週間とか10日以内に申請書類一式を郵送して、定員に達したら終了。書類審査が通れば電話がかかってきて、インタビューを受けて、合格すれば、TRPを申請できる。コロナ前までは、クォータが取れてるのは、ウズベキスタン、カザフスタン、ウクライナ、ベラルーシ、北朝鮮や中国などの方が多く、アメリカ、オセアニア、EUとかの方は1%くらいだった印象。

12月末になっても翌年のクォータ情報は出なくて、前年の情報を元に提出書類を用意して、1月1日早朝に郵便局へ行って書留で発送した。24時間開いてる郵便局があるんだけど、その全部がクォータ申請を受け付けてくれる訳でもなく、1件目はダメで2件目でようやく発送できた。一安心も束の間、念の為その後もその年の情報が出るか見ていたら、1月8日頃だったかな、ロシアのクリスマス休暇開けに情報が公開されていて、申請用紙が変わっていた。急いで記入してもう1度書類全部用意して、同じ郵便局に再度発送しに行った。2月終わり頃だったか、その日は出勤日で会社で仕事していたら移民局から電話来て、けど、何言ってるかさっぱりわからず、取り敢えず名前だけ言って、そしたら確かパートナーの電話番号も書いておいたので、そっちにも電話行ったみたいで、インタビューの日が知らされた。
とにかくロシア語が今よりもっとちんぷんかんぷんだったから、志望動機みたいな作文書いて、暗記して、インタビューでは一気にそれを喋った。進行役の人に何か言われたけど、名前や住んでる所などだけわかる範囲、推測できた範囲で答えてあとはスマイル。ロシアでは通用しないだろうけど、とりあえずスマイル、な感じで終了。案の上、苦労したけど、3月上旬に回答が来て、クォータはもらえなかった。
枠がまだ空いてれば、また申請できる。近年ではすぐには定員に達せず、毎月のように申請できてるみたいだけど、その年は、新年の1回で締め切られてたと思う。
3月上旬、移民局からの回答を受けとった直後、元々予定してた日本帰国。滞在日数調整もあるから、3か月くらい、6月頃までいる事になるかなーと思いながらの帰国だったけど。結局コロナの影響で、11月までロシアには戻れなかった。

クォータで私が送った時の書類は、
申請書、証明写真
パスポート翻訳
戸籍謄本 +アポスティーユ+ロシア語翻訳(ノタリウス)
卒業証明書+日本で公証済み+ロシア語翻訳(ノタリウス)
他には会社から採用したい旨のレター書いてもらったのと、
ロシア人パートナーと一緒に住んでいる事をノタリウスで正式書類にしてもらったものと、
パートナーの収入証明書と、
この為にアパートを購入していたので、その書類コピー
銀行の残高証明も入れた気がする。
そんな感じで、少しでもプラスになりそうなものは全部入れました。


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