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【短歌】双幸吟 4

しあわせは 二十四年 前の今日 君から愛を 伝えられしとき

しあわせは 二人身を寄せ まだ寒い 朝に微睡み とろけ居るとき

しあわせは ただのんびりと 今日の日を 過ごせることを 感謝するとき

しあわせは 君のこうべの その重み 膝で感じて 過ごしぬるとき

しあわせは 小さな寝息 膝の上 君の体温 感じつるとき

しあわせは 膝にこうべを 預け居り ページ繰りては うたた寝るとき

しあわせは 柔らかき指 我が髪を 梳き戯れて 時過ぐるとき

しあわせは こっそり選んだ 贈り物 存外君が 喜びぬとき

しあわせは 平凡ながらも 紆余曲折 君と二人で 乗り越えしとき

しあわせは 何年経ても 変わりなく 君の愛しさ
噛み締めるとき


1〜30首はこちらです


【短歌】双幸吟も4回目となりました。

元々、幕末の歌人、橘曙覧の「独楽吟」に感化され、オマージュのつもりで始めたものです。

今回はツレアイとお付き合いが始まった記念日に捧げる10首です。

完全に自己満足の世界ではありますが、節目の時にこうして詠むことで、自分の気持ちを見つめ直し、また31文字に凝縮していくことは、大切な時間になっています。

もしお時間が許せば、他の作品もご笑覧いただければ幸いです。

ここまでご覧いただき、本当にありがとうございました。

樹田 和

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