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【短歌】双幸吟 4

しあわせは 明け方醒めた その隣 君の寝息が 穏やかなとき

しあわせは また潜り込む 君の横 炬燵のように 温かきとき

しあわせは また訪れた  微睡 まどろみの 誘惑受け入れ 二度寝するとき

しあわせは 何を読むかと 迷うほど 読みたい本の溢れ出るとき

しあわせは ふと読み始めて すぐにでも 胸を打たれる 言葉あるとき

しあわせは ひとつあくびを しながらも 頁を繰る手 止まらないとき

しあわせは 君から知った   その人ピアニストの 著作を不意に 見つけ得たとき

しあわせは カーテンの外 白々と 明けゆく空が 晴れているとき

しあわせは テレビの向こうの 号砲を 共に指折り 待ち侘びるとき

しあわせは 君が起きたら 話そうと 言いたいことが 多かりしとき

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