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子育てを楽にしてくれた本

私は子どものことを大切に想っているが、どちらかというと子育てが苦手なタイプだと思う。

特に長男の時は、赤ちゃんにどう接していいのか、どう遊んでいいのかがよく分からず、とりあえずお散歩しようという感覚でよくお外に出ていた。天真爛漫で、THE男の子という感じの暴れ馬に成長した。

保育園にも早く預けたいと思うくらい、少し離れる時間をとても願った。実際、1歳になるタイミングで保育園に通い出し、私は職場復帰したのだが、その時とてもホッとしたのを覚えている。
今になれば、一時保育やファミリーサポートを頼れば良かったのだろうが、その当時の私にはそれすら罪悪感を覚え、利用登録することさえできなかった。一時保育を利用するのは近くに頼れる人がいない人、自身が病院などどうしても預けざるを得ない状況の人だけなんだと勝手に決めて苦しんだ。

2歳になりどんどん自分でやりたい、こうしてほしいと主張が出てくるようになってからは、預けた祖父母に「手に負えない」と言われるくらいの天真爛漫さ。
言葉を理解するのも話し出すのも早かったので、こちらの言っていることが分かっていると思ってしまう分、そんな小さい頃から怒り叱ってしまっていた。
時には感情的に怒鳴ってしまうことも。やめさせるために強く引っ張ってしまうことも。

何度、「私は子育てに向いていない」「こんな感情的に怒鳴ってしまって、私のところに生まれたからこの子は可哀想」と思ったか分からない。
毎日毎日「怒らない子育て」「叱らない子育て」とネットで検索して、正しい子育ての方法を探した。

そんな私がとても救われた本がある。
この本を読んで、男の子の子育てに対する意識が、180度変わったとは言わないが、直進しかしてこなかった私に屈折の仕方を教えてくれた。手の緩め方を教えてくれた。

【男の子のしつけに悩んだら読む本】
まさにこのタイトルに惹かれ本を手にとった。
内容は、「子どもと向き合う人間に一番大切なのは受容。叱ることはないけど、その都度注意すればよい。何が良くて何が悪いのか伝わればok。それがしつけ。すぐに子どもの行動が変わる必要はない。10回言って改まればラッキー、多ければ100回穏やかに言い続ける。」などなど。

あー、これでいいんだ。
普通に伝えることが叱ることなんだ。これで十分伝わってるんだ。でも、男の子は繰り返すものなんだ。

なんだかフッと肩の力が抜けた。

もちろん、まもなく3歳を迎える現在も天真爛漫さは増しており、頭にくることはあるが、私の爆発は激減した。半分諦めることができたんだと思う。

そして、ハッとさせられたのが
「子どもは作り笑いをしない。子どもが笑うのは嬉しい時、楽しい時、面白い時」ということ。
あたりえのことだけど、たしかにそうだなって思った。素直に感情を表に出すからこそ、その笑顔を大切にしたいし守りたいと思った。

たくさんの子育て本があるが、子どもそれぞれ個性があり別人格なので、当てはまる当てはまらないはあるだろう。この育て方が我が子に合っているのかもわからない。
しかし、私は私自身の心が軽くなる本に出会えて、この本にとても感謝している。我が家にはピッタリの本だと勝手に解釈している。

可愛くて大好きだけど、それだけじゃ収まらない子育て。
試行錯誤しながら、親子の絆を築いていきたい。

叱ることも多いだろうが、なによりも『あなたのことが大好き、産まれてきてくれてありがとう』ということをたくさん伝えたい。

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