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不景気なら甘口の酒が流行るというが

最近、色々な日本酒会に参加する機会が増えてきた。

そうしたところでいただくお酒は珍しいものが多く、ありがたいことになかなか手に入らない銘柄もちらほら。

昨日いただいたものは「而今」「産土」「田酒」「新政」「飛露喜」「寒菊」「信州亀齢」など。初めていただいた銘柄で「紫宙」「射美」といったものもあった。よくここまで集められたなと驚くようなものばかり。

大前提として全部めちゃくちゃクオリティが高い。でも、全体的に甘い。

低アル原酒が多いせいか、分類するならどれも「甘口」。しっかり米の糖分を残すように発酵を調整しているのか?一概には言えないが微発泡した「ラムネ」のようなタイプが多い。それでもダレずにスッキリ感じられるところはさすがというところ。美味いのは美味い。

嗜好品なのでこのあたりは好みなのだが、個人的にはあまり量を飲めないお酒だと感じる。それに、料理に合わせるのが難しい。ワイン的な立ち位置となるのかも。

個人的に米の「旨味」がガッチリしているお酒は好きなのだが、糖分が強く出ている「甘味」が強いと飲み疲れる。最初の一杯、もしくは2軒目、3軒目の落ち着いたお店で乾き物と一緒にゆっくり飲むのがベストだと思う。


そういえば以前、日本酒試飲会のボランティアに行った時は洋梨を使ったリキュールが大人気だった。度数も5%程なのでほぼジュース。しかもめっちゃ甘い。こうしたお酒がこんなにも支持されるのかと驚いた。

こういったタイプは女性や若年層に好まれると勝手に思っていたのだが、老若男女関係なく人気。中には「今日で一番美味しい!」と言っていた50代ほどの男性も。

どこかで「不景気なら甘口のお酒、好景気なら辛口のお酒が流行る」と聞いたが、本当にそうなのかもしれない。

昨今は熟成酒にも注目が集まっているが、甘口を好む層とどう交わるのか。もしくは別に棲み分けされているのか。日本酒の多様性、幅の広さに改めて驚かさせる。

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