豆腐とプリン。
あれは確か3歳か4歳の頃の出来事。
某ショッピングセンターの食品コーナーの端。
母と2人で店内を歩いてる時、試食販売している店員の人に声をかけられた。
「試食どうですか」と。(ここは多分の話。)
いらないと断ったが、母と店員の人に強引に食べてと言われ、イヤイヤ貰った。
白い容器に、もろくて崩れやすい不思議な何か。そこに黒っぽい何かをかける店員の人。
“なんかいつものやつと違う”と思ったが、当時の私はそれが何かわからなかった。甘くて美味しいものだと思い、内心ウキウキワクワクした気持ちでひとくち食べた。
美味しくなかった。甘くなかった。いつもの食べ物じゃない。
プリンだと勘違いしていたのだろう。
もろくて崩れやすかったのは豆腐で、黒っぽい何かは醤油だったのではないか。
すごくショックだった。甘いと思って食べたら想像と全く違ったのだから。
大人になった今でも、豆腐を見るとあの出来事を思い出す。豆腐がちょっと苦手。少し悲しい思い出。
今日の夜ご飯は揚げ豆腐が入った味噌汁。