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ピル飲んでますけど~?

お久しぶりです。またぼちぼち日記的に書いていきます。

突然ですが、低用量ピルを知っていますか?

ここでは超低用量ピル、低用量ピル/OCのことを低用量ピルと書いています

ピルは1種のホルモン剤で、女性特有の問題を解決するのに大いに役立ちます。
日本では避妊薬というイメージが強く、いまだにピルを飲んでいることに偏見を持たれる方がいます。しかし、避妊はピルの一側面でしかなく、女性が避妊のためだけにピルを飲んでいるとは限りません
むしろ一般的には、月経痛や生理前の体調不良、ニキビなど、生理にまつわる諸症状(PMS)を軽減したいという理由や、生理周期を安定させたいという理由で飲み始められる方が多いです。
わたしは癒着性子宮内膜症の疑いがあるのでその改善ということで飲み始めました。病気の治療のために飲んでいる人もいることを特に男性は知っていてほしいです。ピルを飲んでいるなんてエッチだね!というのは間違いです。そもそもそんなことを言うのはセクハラですが、、、

ピルは、21日(3週間)毎日薬を飲んで、一週間休む(または偽薬:効果のないラムネみたいなものを飲む場合もある)を繰り返すことで、薬を飲むのを休んでいる時に生理が来るように調整ができます。
成人女性は約1か月の周期で生理がくるのが一般的ですが、ダイエットのし過ぎなどの理由で、いつ生理が来るかわからない人もいます。ピルを飲むことで生理の日程を管理することができます。その日は旅行があるから、海に行くから、一週間遅らせる!なんてこともできます。

生理の仕組み

卵巣から子宮に卵子を送ったり、子宮内膜(卵のベットのようなもの)を発達させなさいという指示を出すのがホルモンです。これらの指示を出すホルモンが何種類かあり、このバランスが変わることで生理痛などの体調不良も起きます。
排卵→子宮内膜の発達→卵と発達した膜が剥がれ落ちる(生理)→排卵、、、が1か月周期で起きています。

ホルモンのパワー

ピルには「今、子宮内膜は十分ですよ、排卵はできていますよ」という指示を出すホルモン(エストロゲン・プロゲストーゲン)が含まれており、それを毎日少しづつ摂取することで体内のホルモンバランスを整えます。「十分ですよ」という指示を出すホルモンがたくさん体内にあるので、体は騙されて排卵を抑え、子宮内膜の発達を妨げる効果があります。

これが一般的なピルの効果として、
ホルモンバランスの安定→生理痛や生理にまつわる諸症状の軽減
排卵を抑える→避妊治療
子宮内膜の発達を妨げる→生理のときの血の出る量が減る

ということになります。

ピルを飲むとどんないいことがある?

血の量が減る これがマジで楽
腹痛、失神する様な眠気がなくなる、または軽くなる
生理前の胸の張りが和らぐ
ニキビができにくくなる
コンドームよりも避妊効果が高い
イライラや不快な気分が和らぐ
急に血が出てくることがない
出る血が減るので貧血の改善につながる

他にも
子宮内膜癌のリスクが減少する
膣内分泌液の量が減る&粘度が高くなることで病原菌の侵入を抑える
人生で作れる卵子の数は決まっており、妊娠予定のない若いうちの排卵を抑えることで妊娠したいときまで卵子をとっておける

副作用

合わない薬だとだるさ、吐き気などの症状が現れることがある
→ピルには多くの種類があり、自分に合うものが選べる

血栓症の恐れが少し上がる(エストロゲンの影響)
→水をたくさん飲むことで改善可能

薬を飲み忘れると不正出血(生理以外のときの出血)がある
→飲み忘れないようにアプリやリマインダーをうまく使う、私は不正出血になったことないです

まとめ

体調不良を原因にピルを飲み始めるなら保険適応治療となり、月1000円程度でそんなにお金もかかりません。生理に悩んでいる人なら、月に1回ちょっといいご飯を食べるよりも、月に1000円のピルを飲んだ方が絶対にQOL上がります。合わなかったら飲むのをやめてもかまわないのでぜひいちど試してみてください。

海外では体に張るシールタイプのものなど、毎日薬を飲まなくてもよいものも出ていますが、現在日本国内で自分の体を自分で守れる方法は低用量ピルだけです。危険なので輸入品ではなく、医者の指導のもと服用するようにしてください。

それではみなさんもよい生活を~


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