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冬の日記といまだけのことば

夏も冬も敷布団。


いつかKちゃんが自力で検索して見つけますように。
ピクミンを連れてるみたいな気持ちに。

こどもの言い間違いは大抵の子持ち家庭にあふれるほっこりネタで、我が家も歴代でたくさんの言い間違いが生まれてきました。

「トウモロコシ」はもちろん「トウモコロシ」だし、「ブロッコリー」は「ブッコロリ」だし、「チョウチンアンコウ」は「ゾウキンアンコウ」だし。

でも自分がどんな言い間違いをしてきたか、思い出せるかというと絶対に無理で、一緒に育った兄弟や、ずっとそばにいてたくさん笑わせてくれた我が子の言い間違いも、聞いただけでは絶対に忘れます。

人に何度も話すか、書き留めるかしないと、その小さな経験や小さな笑いは失われてしまうのです。

わたしはそれがものすごく惜しい。
惜しいので、押し花のように文字と絵に描いてます。

「いまだけのことば」は、まさにこれから先常識を手に入れてからはもう生まれないことば。
その希少さをとどめておきたいと思うのと同時に、「あなたは楽しさが好き?つらさが好き?」なんていう抽象的な問いを、大人になってから人にしないなあ、しないのはなんでだろうか?と思ったのです。

あなたのことを知りたい、あなたの心の調子を知りたい。

そんな問い、自分に対してだって向けやしないんじゃないか、と。

その繊細で丁寧なベクトルを「いまだけ」にしないように、そんな思いもきっと毎日の忙しさで忘れてしまうから、思い出せるように、日記に書いておきます。

あなたは楽しさが好き?辛さが好き?笑いさが好き?

惜しい。

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