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移行期間

夜風が木々を揺らしていた。桜の舞う柔らかな日々は、もうじき風鈴の爽やかな音色にバトンを渡そうとしている。しかし、ここ何日かはバトンミスが多いようで、空は顔を歪ませている。本番はもうすぐなのに。こんな大事な時期にヘラヘラして練習に取り組んでいる桜と風鈴に空は喝をいれた。#140字小説 #小説 #ショートショート

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