【発想が天才すぎる】ニーチェの永劫回帰
永劫回帰とは人生は同じ出来事の無限ループととらえること
永劫回帰とは「今までの人生で起きたすべての出来事が、未来にも繰り返される」という考え方です。
人生は今から将来へ向かって一直線上を進むのではなく、人生はループものだととらえようということです。
例えば、あなたがグラウンドを10周走るとします。
残り1周になれば、嬉しい気持ちになりますし、走り切った先に救われた未来が待っているような気持ちになるでしょう。
しかし永劫回帰の考え方では、10周走り終えたとしても、また新たに1周目が始まり、それが永遠に続きます。
「そんなのいやだ」と絶望すると思います。
ただし永劫回帰あくまで思想の1つです。
絶対的に世界が永劫回帰で流れているというわけではありません。
私の人生も変化の連続です。
今まで全く経験したことないことに挑戦することもありますし、新しい人との出会いもあります。
神という絶対的な価値観が崩れる
ニーチェの生きたヨーロッパでは、科学的発見が加速したのもあり、キリスト教の伝統的な価値観が徐々に影響力を失いつつありました。
多くの人々が生きる意味や目的を見出せずにいました。
その中でニーチェは自著『ツァラトゥストラはこう語った』において、「神は死んだ」という言葉を用い、宗教的価値観の否定を表現しました。
彼の提唱した永劫回帰は「神を信じて将来に期待して生きるのはやめよう」です。
ニーチェは「将来のため」と未来に期待する人生ではなく、同じことをループするものととらえました。
永劫回帰の中でどのように生きるべきか
「同じことをループするもの」ととらえるとどうなるのか。
私は「今この瞬間やっていることに集中すること」につながると考えます。
「〇〇になるために今やっていることを乗り越える」
「〇〇のようになれればいいのに」
「いつか〇〇がしたい」
このような考え方は、将来に焦点をおいています。
「将来のため」だけになると、今この瞬間に集中しきれません。
目の前のことから学べることが少なくなってしまいます。
「将来のため」ではなく、今やるべきこと、今できることを見て最大限努力するべきだと考えます。
そのためには苦境を目の前にしても「これこそが自分の人生だ!」と肯定できるかです。
人生はループものととたえ、たとえ何をやっても人生が変わらないとしても「今この瞬間を肯定する」ことができるか。
苦境を目の前にしても「これこそが自分の人生だ!」と肯定する勇気を持てるか大事です。
「今やるべきことをやる」以外に人生でやることはありません。
未来どうなるかを含めても、この大事なことにいかに集中できるかで人生が決まると思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?