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「世界が変わる」と言われたら、買ってしまうのも無理はない

実は新年早々、お高い買い物をした。去年の5月に僕は、Nintendo Switchを買ったけれど、それよりも高い。

iPad Airを買ったのだ。過去を振り返ってみても、今使っているMacbook pro以来の高い買い物だ。

ちなみに、今のパソコンは大学1年生の頃に12ヶ月払いで買った。合計16万で、毎月1万ちょい引かれていったから、かなりの買い物だった。学割か何かで、分割でも利子がかからなかったのは大きかったと思う。

パソコンの話はさておき、なぜiPad Airを買ったのか。一言で言うならば、集中する時間を作るためだ。

ここ最近、スマホを触っている時間が多いなと、思っていた。もちろん、その時間は一概に悪いわけではない。noteとかも書いたりしたし。ただ、ゲームとかに手を伸ばしてしまうことの方が多かった。

せっかくなら、そういう時間の使い方ではない時間の使い方がしたい。そう思った僕は、スマホが集中力を削ぐのなら、趣味とか勉強用に違うデバイスを買えばいいのでは?という発想に至った。

それに、メモを取ってもどこに何を書いたのかを覚えていないことも多く、メモ帳としてまとめられるものが欲しかった。

加えて、「スマホ脳」という本で、書いた方が記憶に残りやすいという話も聞いた。最近本をたくさん読むし、社会人になれば、今よりそういう時間が大切になるはず。長い目で見れば、いい買い物なのではないだろうか。

そんなことを思い、買おうかなー、買おうかなーと、心の中で繰り返し呟いていた。とはいえ、この時はまだ4割くらいしか、気持ちは傾いていなかった。

そこから結局はiPadを買うことに至る訳だが、決定的な一撃を僕に加えたのは、友だちだった。


「世界が変わる」という言葉には、抗えない

2022年1月の頭、僕は、2人の中学校以来仲が良い友だちと初詣に行った。

この記事で、おみくじについて書いた日のことだ。

その日は、一緒にお昼ご飯を食べたのだけど、その時に、「いやー、最近iPad欲しいなって思ってるんだよね」と、僕は独り言のようにこぼした。

すると、「え、俺持ってるよ。去年買ったけど、マジで世界が変わる」と、僕の友だちはいう。

世界が変わるのか。マジか。買おうかな。

この言葉ですでに、僕はすごく揺らいだ。だが、財布の紐はそんなに甘くはないぞと、もう一度奮い立つ。そして聞いた。

「どういうとこがいいの?」

「俺のは、iPad Airなんだけど、まず、2画面で見れるんだよね。たとえば、片方に資料出して、片方にメモ帳。Kindleとメモ帳とかもできる。

それに、一個前の世代よりペンが良くて、iPadにくっつけて充電できるんだよ。これが便利で、前のとか普通のiPadだとできない。あと、ペンをタッチすると消しゴムに切り替えられるのも、結構いい」

他にも、都市デザインとかの建築よりの勉強をしているから、設計図とかの役に立つとも、友だちは言っていた。

それから、もう1人の友達も口を挟んでくる。

「便利だよねぇーー!俺も持ってるけど、動画とかめっちゃ見やすいし、世界変わるよ、あれ」

その場にて、反対意見を出す人は誰もいなかった。ここで、僕の買う意欲は、80%にまで引き上げられた。だって、2人とも「世界が変わる」と言うんだもの。

そんな話を聞いて、「自分も世界を変えたい」と思わずにはいられるだろうか。いや、いられない。

反語はさておき、まだその時点では100%には至らなかった。現物を見ていないからだ。オンラインで買うことを決めるには、iPadは高い。後悔はしたくないから、次の日に僕はapple storeに向かうことにした。

翌日に行っちゃうあたり、すでにiPadの魅力に翻弄されていると言っても過言ではない。


世界の上にはもう一段上の世界がいた

いざapple storeに行くと、当たり前だけどいろんなapple製品があった。ショップのお兄さんに場所を聞き、iPadコーナーに向かった。

実を言うと、この頃はiPadを買うことに対してはすでに前のめりだったけれど、まだ何のiPadを買うか決めていなかった。初めだし基本家で使うから、メモ帳的な目的なら、普通のiPadでいいかなとも思っていた。他の種類よりも安いし。

なのに、ここで普通のiPadではなく、iPad Air路線に乗り換えることになる。

きっかけは、試し書きだった。手書きメモで使うなら、書き心地を確かめたい。そう思って、実際に書いてみた。初めに試したのは、普通のiPadの方。難なく書けた。

しかし、その後iPad Airに移動して試すと、「なんだかこっちの方が、書きやすい」となった。

再び、普通のiPadに移る。

「なんだか遅い」

そしてもう一度、iPad Airで書いてみて、確信に至った。そう、iPad Airの方が性能的に上だから、書きやすさに差があるのだ。

書き比べなければ、わからなかったであろう誤差。しかし、一度その誤差を知ってしまえば、書きやすい方がいいとしか、思えなくなっていた。

世界の上には、もう一段上の世界がある。知らなくてもよかった世界を知ってしまったその時の気持ちは、鶴の恩返しみたく、何かいけないものを見てしまった時のような気持ちだった。でも、その一方で、その違いに対して感動してもいた。

「iPad Air」だな。

こうして、自分の中で買う気持ちは100%に満ちてしまったし、iPad Airを買うことに、迷いもなくなった。世界が変わるときが、きてしまったのである。

最終的に、オンラインストアで、64GBのグリーンのiPad Airを買った。パソコンを持っているから、そんなにいらないと思って、容量はちょっと小さいやつ。でも、一月の後半に届くから、まだ届いてはいない。

そんなこともあって、「世界はいつ変わるんだろうか」と、僕の心は今も待ちきれないでいる。

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