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【農と食に関わりたい一大学生のつぶやき】自己紹介

こんにちは。おいすたーと申します。はじめてnoteを書くのでどうすればよいのかわからない状態で始めているのですが、自分の発信を少しでも面白いな!と思ってもらえたら幸いです。

noteでは自分のこと、特に「農や食にどう関わっていったらいいんだろう?」という感じの投稿をしていけたらなと思っています。初回ということで、自分の今までの農や食との関わりや今考えていることについてザックリ書きたいと思います。

小学校時代

 自分の原点はここにあるのではないかと思っています。小学校入学から小学5年生まで秋田に住んでいました。父親が市民農園を借りて家庭菜園をやっていましたが、そこによく連れて行ってもらっていました。また、農業を体験する団体(名前は忘れてしまいましたが…)にも入れてもらっていて、ブルーベリー農家さんで収穫体験をさせてもらったり、畑でとれた野菜を使ってカレーを作ってもらったり…小学校でも田んぼがあって「あきたこまち」を育てるのですが、田植えの時期はみんな裸足になって泥んこで田植えをしていました。裸足で田んぼに入った時の泥の何とも言えない感触が忘れられません。あとは、学校の畑クラブに入って自分たちで野菜を育てていました。畑にいるのがすごく楽しくて、ひとりで夕方まで作業していたな…植物を育てることがすごく好きだったので、花やら観葉植物やらを買ってアパートのベランダで育てていました。暇さえあればベランダに出て作業しているような子どもでした。キャンプなど自然の中でのアクティビティもすごく好きでした。

中学校時代

 小学5年の夏に秋田を離れて鎌倉に移住し、5年生から浪人時代の8年半は鎌倉で過ごしました。中学入試のための塾に入れられ、受験の渦に巻き込まれていくことになります。こうした時代を経て、中学は地元の私立の中高一貫に入学しました。中学時代は部活や課外活動などを少しずつかじるような感じでした。学校の課外活動で「山のキャンプ」というのがあり、2泊3日くらいで山小屋にこもるのですが、それが好きで何回も行っていました。そこで自分たちで料理を作ったり、薪ストーブ用の薪を割ったりと、手間のかかる生活のようにも思えますが、そうした生活がすごくしっくりきていたんだと思います。森や川や動物に囲まれながら、半原始的に(?)生活する感覚は普段味わえない面白さがありました。あと、自宅の庭いじりが好きで日が暮れるまでやっていたのは相変わらずでした(笑)。

高校時代

 高校に入ると農や食との関わりが加速したように思います。高校1年の選択授業の中に「スローフードゼミ」というのがありました。そこで同級生と一緒に畑作業をしたり、畑でとれた収穫物でカレーを作ったり、たくあんを作ったり、スローフードの実践をしていました。さらに、それでは飽き足らず、仲間を募って学校内の荒れ地を開墾して自分たちで畑を作っていました。汗水たらして荒れ地を畑にしていく作業は、清々しさのようなものがありました。ホームセンターで野菜苗を選ぶところからスタートし、草をかき集めて肥料を作ってみたり、学校の用務員さんのご厚意で堆肥を持ってきていただいたりしながら、野菜を育てていました。畑で作業をしていることが純粋に好きで、気づいたら学校の下校時間過ぎてコソコソと学校を抜けることも(笑)。荒れ地があることからもわかるように、学校は自然豊かな場所だったので、学校の敷地内に山菜やタケノコなども生えるような感じでした。それをとってきて、調理したりといったこともしていました。学校内の食べれる植物は基本的に食べた気がします(笑)。このころも、相変わらず「山のキャンプ」には頻繁に参加していましたし、畑作業をはじめ自然との関わりの中で過ごすことがすごく好きだった高校時代だったと思います。

浪人時代

 大学受験期は人生の岐路でした。自分の行っていた高校は、同級生の3分の1くらいが東大を目指すような高校だったので、自分も周りに流されて東大を志望していました。しかし、強い志望動機もないまま受験勉強をしても身が入るわけでもなく、現役の時は受験に失敗しました。そして、予備校に入って浪人し、引き続き東大を目指すこととなります。しかし、ここでも志望理由は「なんとなく」でした。東大を受験しますがやはりここでも結果は不合格。後期日程で北海道大学を受験し入れていただくことができました。今思えば、浪人の時に後期日程を北大にすると決めてから、北海道への憧れが少しずつ膨らんでいたように思います。印象深いのは、東大受験を終えて自宅に帰る電車の中で、同級生に「自分は北大でもいいかもしれない」と言っていたことです(今思えば失礼な話ですが)。

大学1年~3年

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 北大農学部に入学し、サークルや部活の新歓が行われる中で、友達にたまたま誘われて「ほくだい畑」と「agees」という農業サークルの新歓に行きました。もともと畑作業が好きだったこともあり、その活動がすごく面白く、すぐに入りました。簡単に言うと、「ほくだい畑」は北大構内の畑で野菜を育てて食べるサークル、「agees」は札幌近郊の農家さんのところで作業させていただき農業の現場を学ぶサークル、といったところでしょうか。大学3年間の結構な時間を、そこでの活動をはじめとする農と食に関する活動に費やし、様々な経験をさせていただきました。それはそれは書ききれないほどですが、いくつか書きたいと思います。「agees」の活動で初めて農家さんのところにお邪魔したときの話。大学1年の春、初めて北海道の農家さんのところで作業させていただきました。最初は緊張していましたが、広い畑の中にたたずむ一軒家で、農家さんのご家族に囲まれながら、あたたかくて美味しいシチューをいただいていると、急に涙がこぼれてきました。農家さんが少し困った顔をされながらティッシュを渡してくださいましたが、しばらく涙が止まりませんでした。ホームシックもあったと思うのですが、何か農家さんの生き方に心揺れ動くものがありました。「ほくだい畑」では畑作業を熱心にやっていました。それで自分はせっかく野菜を育てるならそれで何か料理を作りたいなと思い、「ピザを作ろう」と考えました。トマトでピザソースを作り、小麦粉をこねてピザ生地を作り…ピザ窯がなかったので、なんと段ボールでピザ窯を作りました(笑)。段ボールピザ窯が果たしてうまくいくのか不安でしたが、思ったより何倍もおいしかった!河川敷でみんなでピザ窯を囲みながら、ピザを食しつつ、会話に花を咲かせる…そういった体験もまた、農と食の楽しさを知った体験の一つでした。十勝と小麦とパンの話。「十勝の農業を知りたい!」と思い、大学1年の秋に十勝の農家さんのところにお邪魔しました。そこで出会った農家さんがとても面白い方で、日本初電子レンジでチンしてできるポップコーンを作っていらしたり、北海道小麦の魅力を広めるための活動をしていらしたり、「農業ってこんなこともできるんだ!」という衝撃のようなものがありました。小麦の話にすごく興味を持ち、「自分でも小麦を育ててみたい!」と思い、サークルの畑でも育ててみました。小麦自体初めて育つところを見たのですでに面白かったのですが、収穫して製粉した小麦粉を、パン講師の方に教えていただきながらパンにしてみたところ、びっくり!自分たちの育てた小麦がこんなおいしいパンになるなんて…!今ではすっかり北海道小麦の虜です(笑)。大学での経験はここに収まらないくらい沢山あり、書ききれないのが残念です…!大学では特に農に関わる方たちの働き方・生き方に触れる経験や農産物のおいしさを感じる経験がすごく多かったと思います。今まで畑作業がただ好きだった少年が、もっと農と食の奥深さを知った時代だったのではないかなと(笑)。

まとめ的なもの

 書いていて感じるのは、「ああ、自分はやっぱり農が好きだな~」ということです。文章では「農と食」と書きましたが、自分の中で農は食を内包するものであると感じています。そう感じるのは農というのをもう少し生き方として見ているからなのではないかなと。自然の移ろいの中で、時に激しく時に幻想的な光景の中で過ごす。そして、みんなで食卓を囲んでおいしい食べ物をいただく。それが自分にとって「生きている」という感覚につながっているんじゃないかなと。少し大げさでしょうか(笑)。「なんで生きるのか」という問いに答えるのは難しいですが、農という生き方がヒントになっていると感じる。だから、自分は農という生き方を実践したいと思うのです。

新たな疑問

 ここで生じる新たな疑問は「農と食にどう関わっていったらいいんだろう?」ということです。もう少し自分の言葉で言うなら、「農という生き方をどのように実践していったらいいんだろう?」ということです。それは、社会に出ていく時期が迫っているという危機感でもあります。周りは就活をとっくにやっていて、自分の進路を決めつつあります。その中で、自分は何をやっているんだろう。農という生き方を実践したいけど、社会の中でやっていくにはどうしたらいいんだろう。ちゃんとお金を稼いで生活してかなきゃいけないし、農という生き方をしたい。そういった危機感と悩みとが自分の中に渦巻いています。そして、これが今の自分に対する問題提起だと思っています。

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