#89 時間をかけた方がいいところ

火曜日、各委員会に所属する委員を各クラスから選出する際、ある委員が最後まで決まらなかった。昨日決めようと思ったが私が全く覚えていなかったため、今日決めることとなった。

「はい、じゃあまだ委員になってない人がじゃんけんして」と私が一言言えば、おそらく生徒たちは動いてくれただろう。「時短」にもなる。

しかし良いチャンスだと思い、時間をかけることとした。生徒たちに「決めるいい案はないか」と尋ねることからスタートした。だがなかなか発言はない。入学して4日目ということもある。そこで「案を考える時間をとろう」と5分程度時間をとった。

生徒たちからは
①まだ委員になっていない人がジャンケンする
②まだ委員になっていない人のうち、部活に入る予定のない人がやる
という2案がでた。ひとまずそれ以上は出そうではなかったので「じゃあこの2つをどちらも満たすような決め方を考えよう」といい、
・まだ委員になっていない人のうち、部活に入る予定がない人がジャンケンする
とした。
そこであえての「ツッコミ」を入れた。

「もしみんなが「部活をする」人たちだったらどうする?」と聞いてみた。

最後には「まずは部活に入らない人を確認し、もし誰もいなければみんなでジャンケンする」となった。

最終的には、「まだ委員になっていない人」のうち、「やってもいい」という声をあげてくれた生徒がおり、ジャンケンで1人を決めることとなった。

最後に生徒たちには、「自分が一声あげれば、おそらく一瞬で終わっていたかもしれない。でも自分は可能な限りみなさんに納得度を高くして終わってほしかった。これからも今日みたいに時間を取ることがきっとあると思う。みんなもぜひ付き合ってほしい」

「付き合ってほしい」と締めくくってしまったことは、当事者意識をなくしてしまうような発言だったかもしれないと反省しているが、私自身も生徒と一緒に成長していき、民主主義の意識をもたせる1年間にしたいと思っている。

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