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#009 PENTI I MEYER-OPTIK DOMIPAN V 1:3.5 30mm LM改

 Welta Penti Ⅰ(ウェルタ ペンティー1)より外されたレンズのみを入手したので、ライカMマウントに換装しました。前オーナーは外したもののレンズの固定がうまくできなかったようで、3Dプリンタで出力した台座とSONYのボディーキャップも一緒についていました。
プラスチックでは不安なので、今回は金属製のライカMのボディーキャップに穴あけして固定しました。金属製のライカMのキャップは現在は作られていないようであまり見かけないですね。。。今回のものは以前に中古カメラ店で見つけたものを利用しました。厚みが3mm以上あり、なかなかの高級キャップです。
 Welta Penti シリーズはハーフサイズのため、フランジバックが短く、イメージサークルも小さいと思われますが、APS-CサイズのFUJIFILM X-PROシリーズはマウントアダプタを介してもしっかり無限遠が出ました。

コンパクトに収まったため持ち運びも苦にならない。

 写りとしての特徴としては、イメージサークルがぎりぎりということもあり、周辺光量が落ちます。またトリプレットレンズ特有のグルグルボケが発生します。好みの問題はありますがこれらをうまく利用して撮影すると楽しいかもしれません。

グルグルボケが出ています。被写体との距離は30cm程度。
少し離れると収まります。
開放で撮影し被写体までの距離は30cm〜50cmくらいがグルグルします。
背景が複雑な時の方が顕著に出るようです。
遠景・開放で撮影すると周辺の解像が乱れます。ハーフサイズ用なのでイメージサークルの問題かもしれません。フルサイズではけられる可能性がありますね。
5.6程度まで絞れば周辺の乱れは無くなります。
レンズはコーティングされているので、ハイライトの飛びなどはかなり抑えられているようです。
周辺光量はそこそこ落ちますね。

 薄く小さなレンズなので、レンズキャップレンズ扱いで携帯できるので散歩などの時に重宝しています。周辺光量の落ち具合やグルグルボケなど、味のある写りなので楽しめるレンズの一本だと思います。

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