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#018 Wollensak Raptar 1:2 2inch(50mm)

 以前にもWollensakのレンズについてこちらに記事を書いたのですが、今回は解放値2.0の大口径レンズを手に入れました。
Wollensakはアメリカ製のちょっとマイナーなレンズですが、色のり・ボケともに優秀で、隠れた銘玉と言われることも。

こちらのレンズは「CLARUS MS-35」に付属するレンズで、
WOLLENSAK VELOSTIGMAT 2INCH(50mm) f/2.8(3群4枚 最大絞り22)
WOLLENSAK ANASTIGMAT 2INCH(50mm) f/2.8(3群4枚 最大絞り22)
をよく見かけます。この2本は基本設計がほとんど同じで、名称が違うだけのような印象です。
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) f/2.0(4群6枚 最大絞り16)
はさらに1段分明るいので、口径も設計も異なります。
重量はVELOSTIGMAT f2.8は139g、Raptar f2.0は218gとかなりの重量差。実際にカメラにつけてみるとRaptar f2.0はガラスと真鍮の塊という感じの、かなりの重量感があります。

wollensak 2inch 3兄弟
比べてみると大きさもだいぶ違っています
フランジバックは割と長めなのでM42のヘリコイドアダプタに取り付けています。元々のマウントはM41ですが、メス側M42でも接続できました。レンズフードは不恰好ですが、Kodakのseries6 (33mm)のカブセアダプタに延長チューブをつけています。
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/5400 ISO400 Fujifilm X-Pro2 
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/5400 ISO400 Fujifilm X-Pro2 
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f5.6 1/1600 ISO400 Fujifilm X-Pro2 
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/1500 ISO200 Fujifilm X-Pro2 
解放では滲みがあります。ボケは大変綺麗です。過剰補正型の典型のような写り方。
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f4 1/550 ISO200 Fujifilm X-Pro2
2.8〜4位になると滲みはだいぶなくなり、色ノリも良い。 
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f8 1/160 ISO200 Fujifilm X-Pro2 
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f16 1/20 ISO200 Fujifilm X-Pro2
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2.8 1/600 ISO200 Fujifilm X-Pro2
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/340 ISO200 Fujifilm X-Pro2
前ボケはかなり滲みが出ます。 
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/600 ISO200 Fujifilm X-Pro2
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2.8 1/125 ISO200 Fujifilm X-Pro2
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/125 ISO200 Fujifilm X-Pro2
撮影距離を調整することでグルグル&バブルボケが楽しめます。
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/1500 ISO200 Fujifilm X-Pro2
直射光には弱く、かなりフレアがちの画になります。
WOLLENSAK Raptar 2INCH(50mm) 1:2 f2 1/8000 ISO400 Fujifilm X-Pro2
逆光のフレア耐性の低さを利用して、こんな画作りも可能です。

※RAWで撮影し、RAW現像で明度等、多少の調整をおこなっています。

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