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ラグビーフランスリーグへの移籍-プロラグビー選手を目指して-

 皆さん、「」をお持ちですか?
 広辞苑を開くと、
①睡眠中に持つ幻覚。
②はかない、頼みがたいもののたとえ。夢幻。
③空想的な願望。心のまよい。迷夢。
④将来実現したい願い。理想。
 ここで言う「夢」とは④将来実現したい願いである。補記するとそれに伴う行動、実行力だ。

 私が子どもスポーツ指導の場で話すときは、「好きなことはありますか?」「今、夢中になれるものはありますか?」と聞くことにしている。知識や経験の浅い子どもに好きなことは、一所懸命になれることを実感させ、もっと良くしたい、もっと上手くなりたいという欲求が目標となり、更に実現可能な「夢」を持つことに繋がると伝えている。

 私は子どもの頃、夢を持つことの重要性、必要性を感じられなかった。スポーツ(球技)に夢中で、ぼんやりとした願望にプロスポーツ選手の存在があったが、非現実的で憧れに過ぎなかった。
 いずれラグビーに出会い、能力向上とともに海外でプロラグビー選手になりたいという「夢」を抱き始めた。(2020年現在も日本にプロリーグは存在しない)そう強く感じたのは、大学1年生の時に大学選手権で優勝した時だった。満員の国立競技場で大学頂点に立ち、もっと高いレベルでプレーしたいと純粋に思ったのだ。一所懸命になることを覚えた故、抱いたものである。
 
 大学4年のラストシーズンを終えて、就職すべきか、海外のプロリーグにチャレンジすべきか悩んでいた。周りの同期は就職先が決まっていたが、焦りを感じることはなかった。就職して仕事をしながらラグビーをすることにイメージが持てず、時間だけが過ぎていく。多くの企業からオファーがあり、其々の魅力を聞くと更に迷いが生じたが、原点に立ち返ると自身がやりたいことに気付いた。ラグビー選手として成長したい、プロラグビー選手になりたい、この2点である。

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