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限界脳内パズル「信用」

ねぇどうして、友達のあの子の事は信じて、
彼女の私の事は信じてくれないの?

私は回答に困った。

あなたにとって、私の存在意義って何?
彼女という肩書きの優越感に浸ってるだけでしょ。

私が居なきゃ何も出来ない癖に。

そんな事ないよ。

いつもそればっかり。
ならもっと、私の価値を見出してよ。
もっと私が居てよかったって、満足させて。

いつからだろうか。
人の価値だとか、希少性だとか、唯一無二とか、
変な風に表すようになったのは。

ペアリングなんて当たり前!
ほら、あのカップルだってお揃いのコーデ!
毎月何回会ってるって?それ足らない足らない。

別にあなたを信用していない訳じゃない。
大切なのは確かだし、一緒にいたいなんて当たり前。

いつか強く握りしめたはずのお互いの手。

どうして?私の何がいけないの?
いつもいつも私が悪いみたいじゃない。
もっと会いたいよ。足らない。

いつからだろうか。
悪者に仕立て上げたのは私だったのだろうか。
朽ちていくデートスポット。
思い出だらけで、随分と過ごしにくくなった街。
どうやって上書きしていけばいいのだろうか。

もう疲れたよ。
少し距離置かない?


助手席のあなたには、少し酷だったかもしれない。
私達がこれからも一緒にいるためだよ。

自分自身の気持ちが分からなくなった。
あなたの為に、私が居るんだよ。
あなたはまた1人で泣く。
可哀想なんて思ってないよ。

あれ、私この人のこと好きなんだっけ。
私の気持ちはどこいったっけ。


「今週はどこ行く?」

思い切り吸い込んだ冷たい空気が、肺に刺さった。

どうやら、恋愛の仕方を忘れたらしい。
相変わらず最低である。

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