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年下君を好きな気持ちで負けたくない
今日は久々に仕事が早く終わりそうだから早く帰ろうね!
と年下君と話しながら仕事していたら急に飲み会のお誘いが入った。
「せっかくなので」と年下君も連れて行っていいか聞いたら受け入れてもらえたのでしっかり同席してもらった。
「突然でごめんなんだけど…飲み会くる?」
というと
「行くでしょう!」
と彼はノリノリで来てくれる。
年下君はいい子なので行く先々で好感度が高い。みんな好きになる。
ただ、年下女子ちゃんが年下君に好意を持っているのでは?というのを最近ずっと気にしていて。
多分年下君もだいぶ年下女子ちゃんを気に入ってはいる様子で。
いないときにも年下女子ちゃんの話題を出すので「ほんとに年下女子ちゃん好きだよね。」と返してしまったほど。
(特に慌てるでもなく認めるでもなくニュートラルにそれらしい理由を返してきたので、まあ、いいや。となった)
年下女子ちゃんは酔っ払うとかわいらしくなり眠ってしまうが、最近は酔いが回ると結構年下君に絡むようになった。
「行かないで」みたいなことも割と平気で言う。
それに年下君が「今のはどきっとしました」みたいなちょけ方で返したりする。
私はそれが結構、笑えない。
二人とも友達なのに二人だけで仲良くしているところをもう、見られない。
なんなら並べたくない。すごく嫌だ。
…という感情まで抱くようになってしまった。
はあ。
醜い。
嫌だなあ。
ただ「年下君と私だけで通じるジョーク」とか「笑いのツボ」がどんどん増えてきたので、ふとしたやり取りの中でそれをさらっと出されるのが大好きだし、私は割と出してしまう。
楽しい。
今日は年下女子ちゃんが寝ている間に、私にだけ特別に「個人的に作ったもの」をくれることになった。
くれたというか「頂戴!」と懇願して奪取したに近い。
「絶対釜石さんいじるから嫌だ!」
と最初は恥ずかしがっていたのに、
「もういいよわかったよ、釜石湯琶にあげますよ!」
と観念してくれることになった。
なんだかとても嬉しかった。
来週も複数人で一緒に飲むけど、そこに年下くんと年下女子ちゃんもいるけど、彼らと引き続き仲良くしながら、私が年下君を大好きな気持ちは弱めたくないしなんなら私の方が絶対に好きだという自信だけは持っていこうと思う。
もうとにかく年下君を誰にも取られたくないのだ、今毎日一緒にいられる時間が尊すぎるのだ。
年下君をいろんな人に合わせて魅力を伝えたいけれど帰るところは私であってほしいと強く思う。
私は、負けたくない。
「釜石さんと仕事するの楽しいです」
「釜石さんと飲むの楽しいんですよね」
「釜石さん若いと思いますよ」
「釜石さんにあげますから」
今日もらった言葉全部抱きしめて眠る。
こんなに人を好きになったこと今まであるだろうか。
やっとやっとやっと、出会えたんだ。
まだ時間はかかりそうだけど、これからはすこーしずつ、私の好きの気持ちもちらっとだけ見せていこう。
そしてすこーしずつ、私をそういう対象として認識してほしい。
焦らずに、どんな怖いことがあっても、めげずに、好きでいよう。
それが私の新たな決意。
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