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年下君の写真と占いサイトを穴が開くほど見てしまう

仕事を終えて帰宅して、金曜夜中に別の飲み会へ連れて行かれてしまった年下君のことを想う。

楽しかっただろうか。
別の飲み会でもモテただろうか。
年下君を連れ出して行った女子ちゃんは、年下君が気になるんだろうか。
そして年下君の気持ちは─

とか、いろいろいらんことを考えては胃を虐め抜いている。

最近偶然年下君の写真を私のスマホで撮ることができたので、唯一の年下君写真を、大切に大切に、拝んでいる。

顔を見ると心が安らぐからだ。

…あれ、でもなんか写真だと印象が違うな。
やっぱり本物の方がいいな。
いや、写真もいっぱい欲しいな。

とにかく、早く会いたいな。

週明け、普通にしていられるだろうか。
私が不安になるようなことを何も言われませんように心から願っている。

そんなことをいつまでもうじうじと考えてしまうのではっきりわかった、やっぱり私は年下君が大好きなのだ。
もう好き過ぎてどうしようもないのだ。

最近、年下君をよかれと思いいろんな人に引き合わせているが、知り合う人全員彼のことを気に入るのでさすがにちょっと嫉妬心も芽生えつつある。

仲の良い人が増えるのは彼にとって良いことだけれどもせめて特別な感情だけ私に抱いてくれないかなとものすごく勝手な願望も抱くようになってしまった。

慕ってくれているのはとてもよくわかる、でも恋愛対象としてではないはず。
私、年上の先輩だし。
周りにかわいくて素敵な子もいっぱいいるし。

それでいて愛嬌があって仕事もできて人当たりも良い年下君だ、もうなんだろう、勝ち目のない戦いをしているようなものなのだ。

それを再認識するたびに絶望感に襲われてしまう。

モテる人、苦手だったのにな。

失礼ながらお顔立ちも綺麗だけど特別タイプなわけでもないし、見た目じゃあなくてね、私は年下君の性格が本当に好きすぎるのだ。
もし顔が変わってしまっても、性格がそのままならもちろん彼を愛し続ける。そこには自信がある。

もうこんなに素敵な人多分出会えないのではないかと本気で思う。
こんなに優しくて一生懸命で可愛らしい人には。

裏の顔があっても構わないしむしろ見てみたい。
彼のことを深く深く知りたくてたまらない。
私だけが知っている彼のあれこれを知りたい。

ただし好きだと言ってしまったらいろんなものが壊れることも理解している。

これは秘めないといけない感情だ。

自制していないと今すぐにでも声に出して伝えてしまいそうなほど、めちゃくちゃ好きだ。

ああー。

恋愛は苦手だ。

どうしたら好きな人から好かれて両想いになれるのか、もう随分と一人でいるから忘れてしまった。
かつての彼氏は、別れてこそいるが好き同士だから付き合っていたはずなのに、全然思い出せない。

普段見ない占いサイトも、頻繁にチェックするようになった。
彼との相性占いをして、励みになる言葉を胸に刻み込んで良い気分になるためだ。

いやあ、占いでは何も解決しないのはわかっているんだけれども。

とにかく年下君が私のあれこれに多大な影響を与えまくっている。

私はどうなっていくのだろう。

「好き」の言葉を飲み込んで秘めたまま、年下君をいじって笑ったり気の置けない仲間たちとワイワイ騒いだりを続けていくのが、今はいいんだろうなと思う。

いつか二人だけでじっくり話してみたいものです。
そのときもあの言葉を出さないように、細心の注意を払うんだけれども。

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