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年下君と"ご飯の好み"が合ってちょっと感動した
今日も今日とて湿気がすごい。
毎日髪を巻いてはうねりで全て台無しになるので、「いつぞやに年下君にほめられた巻きが再現できない」ことに絶望を感じている。
しかし仕事しないといけないのでうねりを受け入れて(あきらめて)出社した。
年下君は最近いつも疲れている。
というかくたびれている。
顔が明らかにやつれ始めている。
ごめん、私の仕事で苦労させているせいです…。
毎日「時間がない時間がない」とつらそうにしていてその度に申し訳ない気持ちになる。
仕事を引き取って早く返してあげたいが「それはやる」というので、まあ仕事だからね、しょうがないよね…
ということでなんやかんや働いている。
今日は忙しそうだからランチ無理かな、と思ったけれど「ちょっとそこまでお昼買いに行くだけだから」と誘ったらついてきてくれた。
コンビニがスーパーかあ…
と絶妙に気乗りしなかったので「そのへんに立ち食い蕎麦屋でもあればなあ」と何気なくつぶやいたら、
「立って食うのは嫌だなあ…社畜っぽくて」とおっしゃったのでそれには激しく同意した。
でも、蕎麦が食べたかった。
なんだか蕎麦の気分になってしまった。
だけど年下君は早く会社に戻って作業したそうだしもう今日はスーパーだな…
と思った矢先、なんと年下君のほうから「やっぱなんか食べて行きます?」と方向性をチェンジしてくれた。
気持ちが通じたのかと思ってテンションが昂り、「そば食べたい!!」と強めに宣言した結果、希望通り蕎麦屋に行くことかできた。
できてしまった。
私は天ぷら蕎麦を頼み、年下君は蕎麦とカツカレーセットというがっつり系を頼んだ。
相変わらず胃が若々しく頼もしい。
食事しながら何気なくご飯の話になったので、(そういうこともあるよね)
かねてから私の中で重要視している、とある質問を投げかけてみた。
「やわらかいご飯とかためのご飯、どっち派…?」
ちなみに私は圧倒的にかためだ。
やわっやわのお粥みたいなご飯だと泣きそうになってしまう。
「芯があるねえ」ぐらいに一粒一粒主張してくるかためご飯を愛している。
気になる年下君の回答は…
「僕はかためっすね!」
だった。
めちゃくちゃ嬉しかった。
君、かため派なのか!!!!
「近所に結構有名な定食屋があって、そこのご飯が硬めでおいしくて、がんばったりいいことがあったりすると食べに行くんです」
おお、それは素晴らしいね。
しかもご飯、硬いんだもんね。
「硬めのご飯が好き」な人に合うだけで相当嬉しくなってしまうのに、大好きな年下君がそれならばもう、私がどれだけ喜んだことか。
私にだって計り知れない。
その後は、蕎麦を啜りながら今度始まる大作映画の話をした。
二人とも観に行く予定があるが、さすがに誘うわけにはいかないので、「仲良しを連れて数人で観に行こう」と提案したところ、特に問題はなさそうだった。
だからいま、一緒にきてくれそうな人を必死で誘っている。
うまくいけば年下くんと一緒に、映画が観られるかもしれないから。
いい時間になったので蕎麦屋を後にして、会社に戻る。
湿気もひどいが微妙に暑さも感じる、決して気持ち良くはない気候。
年下君が、「今日はインナーが薄めだから、羽織で体温を調整してるんです」とシャツの下のTシャツをちらっと見せてくれた。
恥ずかしくて「そうかー」とすぐそらしてしまった。
「Tシャツ、Sサイズとかでも着られそうだね」とどうでもいい返しをしてしまうと、年下君はなぜかドヤ顔になり、
「僕は実は肩ががっちりしてるんで、Tシャツは大きめなんですよ」と誇らしげに言った。
肩が、ねえ…。
はて。
なぜ気づかなかったのだろう。
確かに肩幅が、結構ある。
なんかイメージでなで肩の華奢体型だと思い込んでしまっていた。
まじまじ見たら、しっかり肩幅があった。
男の人の上半身だった。
鎖骨はくっきりしているのに。(綺麗)
普段椅子に座って喋ること多いから?
いやちがうな、顔しか見てないからか。
まじまじと体を見回す機会なとなかったからだ。
今日あらためて、「年下君は、男の人なんだなあ」と思った。
そして会社に戻って、若い女の子が年下君をタバコ休憩に誘っているのを見て、正直嫉妬してしもう一幕もあった。
誘わられたら断らないでおなじみの年下君、最近社内の女の子から人気が出てきてしまっているような気がしなくもない。
なんてことだ。
誰よりも日々一緒にいるのに、隣を独占しすきているぐらいなのに、私は勝手に嫉妬までしてしまうのか。
自分の醜さがどんどん自覚できてきてつらい、
そのうちこの醜悪さが彼にバレてしまうのではと心配になる。
飽きられないうちにすこーしだけ離れてみようかな。
そうしたらさみしく思ってくれるだろうか。
…いや、試すようなことをしてはいけないよ。
ちゃん仕事しよう、ひと段落したらおいしいものを食べよう。
今日も二人で一緒に帰ってしまったが、私以前より「年下君への独占欲」が高まっているようで、それははっきりと自覚できていて、ああこれは誰にもバレたくないな…。
年下君が誰かと必要以上に仲良くするのを多分見てられない。
私のことを「なんか気の合う先輩」としか思っていなくても、それでも、だ。
困りましたねえ…。
平常運転ですかね。
はっきりと彼への好意を再認識してしまう1日だった。
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