年下君がいい匂いすぎる
今日も今日とて年下君が気になる。
愛嬌があって優しい子だなと思っていたらどうやらしっかり仕事もできる。
出会って日は浅いがすでに頼りにし始めている。
そう、彼は同じ職場の新人さんなのであった。顔を合わせる機会も多い。
最近気付いたことだが、年下君とにかくめっっっっっちゃくちゃいい匂いがする。
一度用事があって隣に行ったらちょっとびっくりするほどやさしく清涼感ただようほの甘い香りがして倒れそうになった。
なんだこのいい香りは…!!!!
おそらく香水だろう。
柔軟剤はあんなに香らないはず、多分。
知りたい……銘柄が知りたい……
自室にぶちまけて香りに包まれたい……!
という欲望はさておいて、本当にいい香りがするので、最近なるべく口実を見つけてそばに立ち寄っては「ああやっぱりどうしようもなくいい香りだな!!」と満足して去る回数が、格段に増えてしまった。
みんななんで平気でいられるの?
いい香りすぎるのに……
そういえば昔もとんでもなくいい香りのする人を好きになって、その人は香水をつけていなくて、「え、体臭なの!?」と驚愕したことを思い出した。
香りというか匂いで好きになる相手というのは遺伝子レベルで惹かれているからだとか遺伝子が遠いから惹かれるのだとか聞いたことがあるけれども、いやもうそれで良いですので、とにかく毎日嗅がせてくださいと。
うっかり「いい匂いですね」とか言わないように本気で気をつけている。
警戒されたら多分泣いてしまうから……。
ちなみに彼は天性の人懐っこさから相手との距離も若干近いところがあり、それが気を許されているようでものすごく嬉しいし、何せいい匂いがするしで大変な尊さを感じる。
まあ、誰とでも距離近いんだろうけれども……。
他の人に嗅いでほしくはないなあ、と勝手に嫉妬しながら適切な距離を測っているところです。
なお、年下君の影響で甘い系の香水から爽やか系の香水に変えました。ちょっと抵抗している。私もいい香り漂わせたい。
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