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年下君より年下女子ちゃんとの仲がどんどん深まっているし、それは楽しい
夕方外仕事から帰社すると年下女子ちゃんに遭遇したので、雑談を交わしながら二人でそれぞれ作業に勤しんだ。
見渡すと年下君の姿がない。
ちょっと寂しくなっているとちょうど年下君がやってきて、
「今日は集中したいので、別のフロアで作業してますね」
と声をかけてくれた。
一緒に仕事したかったが邪魔できないので、絡みたいのをグッと我慢して、少し経った頃ちょっとしたお菓子を渡して「がんばってね」だけ伝えて自分の作業に戻った。
いい時間になったので、もう帰りたいな、もしくは飲みに行きたいな…
と思っていたら、そわそわしながら年下君が私と年下女子ちゃんの元へやってきた。
冗談めかして「よっ!」と言いながら片手をあげている。
「ああ、彼も飲みに行きたいんだな」
とすぐに察した。
でも誰も口火を切らずにえんえんと雑談が続いている。
痺れを切らした年下君は「(別の男子)君を誘って飲みに行こうかな〜」と独り言を言い始める。
なんだそれ。だいぶ可愛いぞ。
年下女子ちゃんは何やら作業が詰まっているらしく、リアクションがない。
私はどちらにしろ、
「年下女子ちゃんとランチにしか行ったことのないお店に夜行ってみる」
を実践しようと思っていたので、もし年下君が別の飲み会に行っても、それはそれで…と思っていた。
しかし、次第に仕事が落ち着いた年下女子ちゃんが
「金曜夜だし飲みたいね!」
と言ってくれたので、
「よし、じゃああのお店に行こう!」
といつもの三人で繰り出すことに。
なお、出かける直前に
年下君が共通の知り合いである【若手男子君】に声をかけてくれたので、あとから合流してもらえることになった。
飲みの輪が、また広がっていって楽しい。
お店に着いて、先に三人で飲み始める。
いつもは私が先輩なので奥、年下君と年下ちゃんが手前に座ることが多い。
ただ今回は、後で若手男子君が来るので、手前の席をあらかじめ一つ空けることになった。
運良く、私が奥に座ると、その隣に年下君が来てくれた。
久々に隣でお酒が飲める。
もうすでに、いい匂いがする。
悟られてはならないが、めちゃくちゃ嬉しい。
ボケたら全部拾ってくれるしどんどんツッコんでくれるし、お酒を飲むとタメ口が増えるのも全部嬉しい。
話を聞いてくれる時に至近距離で顔が近くなるのもものすごく嬉しい。
たくさん笑ってくれるのも笑わせてくれるのも、全部。
これからも飲む時は隣の席がいいな、と思う。
お酒も進みテンションも上がり、年下君に“無礼"なことを言われると「ちょっと!」と彼の方を軽く叩い…
もとい、グーで軽くどついたりもしてしまった。
お酒の席では、お互いに「いじっても大丈夫な人」という認識になったのがまた嬉しい。
そのうち若手男子君も合流して、またお酒が進む。
気づいたらお店が閉店時間を迎えたので、ああこれはもう朝までコースだな、と覚悟を決める。
もう朝までやっているお店など心当たりがありすぎるので、誰も騒がない。
若手男子君もちゃんと付き合ってくれた。
二軒目ではずーーーーーーーーっと趣味の漫画や映画やアニメの話をみんなでし続けた。
仕事や恋愛の話を誰もしない、最高の時間が朝まで続いた。
それは本当に楽しい時間で、もうすぐ始発が出るよという頃になっても誰も帰らず、三軒目でもひたすら趣味の話に花を咲かせた。
なんていいメンバーなんだ。
年下君はこういうとき率先して場を盛り上げてくれるが、楽しいメンバーを引き寄せる能力も持っているのだと思う。
彼がいるから場が明るくなるし、その場にいる人々がベストメンバーになる。
趣味の話をしている時はまるで友達のようになれる。
年下君も「先輩」ではなく「趣味仲間」として接してくれる。
ああ、なんていい時間なんだろう。
最近色々悩んでいたことがどうでも良くなっていくぐらい楽しい。
そして、相変わらず、ちゃんと年下君が大好きだ。
時間を過ごせば過ごすほど楽しくなる。
しかしさすがに良い時間になったので(完全なる朝)、もう帰ろうと皆に促した。
いつのまにか眠気に耐えられず寝てしまった年下女子ちゃんを起こして連れて歩きながら、駅前で解散した。
ちなみに年下女子ちゃんが「うちで少し寝ていきたい」というので、流れでお泊まりに発展。
こちらもかなり心を開いてくれていて、嬉しかった。
出かける前にそれなりに部屋を片付けておいてよかった、年下女子ちゃんをベッドに寝かせて、私は座椅子を倒してそこに寝て、ゆっくり休息を取る。
昼過ぎに起きて、だらだらテレビを見ながらおしゃべりして、お腹が空いたので街に出て、もう帰ろうか…
というところで「もう少しいません?」と言ってもらえたので、ものすごく嬉しくなってもちろん承諾する。
年下君の件では引き続きモヤってしまうのだけれども、今や年下女子ちゃんとの方が話す時間も長くて、深い話もたくさんしている。
比べるのは意味のないことながら、年下女子ちゃんとのほうが仲良し度は深いといえるだろう。
彼女は私のことを「一緒にいると楽しい」と何度も笑顔で言ってくれる。
本当に、懐いてくれている。
こんなに後輩から慕われたことがないので、ちょっと感動している。
もう、変な嫉妬とか勘繰りとかするのはやめよう。
年下女子ちゃんと、年下君の話になることもあって、そのときは全然浅い話しかしないから「彼をどう思っているか」みたいな話には絶対にならないんだけれども。
年下君とはもっと仲良くなりたいし、年下女子ちゃんとも引き続きどんどん遊びにいきたい。
二人ともを、ちゃんと好きだし大事だ。
三人でいるのも好きだ。
私が年下君を好きすぎてたまに心のバランスを崩してしまうが、「いま会いたい人、今話したい人、いま大事にしたい人」をしっかり大切にしていきたいと思う。
最近、年下女子ちゃんと一緒にいすぎて年下君にも多分ちょっと呆れられているが、いいじゃないかそれでも。
引き続き平穏で楽しい日々を送れるように全力を尽くす所存。
私は私が作り上げたこの居場所をしっかり守っていく。
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