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ポジこそが免疫なれや秋深し〜*落書きnote

 こんにちは。お立ち寄りいただきありがとうございます。
 新型コロナに侵食されて二年。世界がガラッと変わった。
 おいらは戸惑うね。一体どうなるのか。どうすれば良いのか。どこへ行くのかってね。言ってみればコロナ迷子—。
 それは劇的変化だ。世の中は、ブルドーザーで地ならしされたように、ある意味では更地になる。

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のまとめではコロナ感染による死者数は十一月一日現在、世界全体で五百万人を超えた。
 まったく正視できないような大惨事じゃねえか。
 コロナ禍を「第三次世界大戦」という人もいれば、「コロナ冷戦」と見立てる人もいる。
 だがウイルスに資本主義もなければ社会主義もない。西もなければ東もない。新型コロナは人類共通の敵だ。

 想像を超える勢い、規模、速度のパンデミック。日本では急速に感染者が減るという不思議な現象が生まれているらしいが、欧米ではまた激増しているという話もあるしさ、厄介だよね。

 人類はこの難敵のもと、ライフスタイルと経済活動を根底から変えるニューノーマルへの転換が迫られているらしい。
 ネットのニュースサイトを読むと、経済の分野では観光、旅館・ホテル、飲食、スポーツジムなどが壊滅的な被害を受け、製造、流通などすべての産業が甚大な影響を受けたとある。
 身近なところではテレワーク、オンライン診療、オンライン教育などが「常識」になった。
 半面、スーパー、フードデリバリー、コンビニ、ドラッグストア、医療・医薬品、オンライン関連企業などは伸びる傾向にあるという。
 巣ごもり生活をサポートするシャットイン経済(巣ごもり経済)という概念も生まれつつある。

 人類は史上、何度もパンデミックを経験してきた。そして、その都度英知と努力で危機を乗りこえてきた。
 乗りこえるキーワードは、ソーシャルディスタンス(社会的距離)とDX(デジタルトランスフォーメーション=ITの進化と浸透)とヒントが出ている。
 もう、これまでのライフスタイルは過去のものと句読点を打ち、新たな社会的価値創造へ、対応と適応でポストコロナを生き抜くほかない。
 ポジこそが免疫なれや秋深し—。
 さて、あすは晴れるのか?曇るのか?

   *フォト ▽豊作 

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 *俳句巡礼 夜咄は重慶爆撃寝るとする(鈴木 六林男)

 季語は「夜咄」で冬。重慶は中国四川省の都市。日中戦争の時、国民政府が抗日戦を展開して有名。この戦争経験者が例によって重慶の手柄咄を始めたので聞き飽きた、もう寝るの図。
 【鈴木六林男=すずき・むりお】大阪府生まれ、大阪芸大教授、西東三鬼に師事、三鬼を特高のスパイと断定した小説の出版元を訴え勝訴、「花曜」創刊主宰、1919年(大正8年)~2004年(平成16年)
 【俳句手控え】俳句は余韻の短詩といわれる。余韻とは余情、余音だ。言葉に表せない情趣。
 「五月雨や大河を前に家二軒」は与謝蕪村の有名句。大雨で氾濫しそうになった川のほとりに家が二軒。
 読む人は「その家はどうなったのだろう。流されたのか、それとも無事だったのか」と思う。その家がどうなったか結果には触れない。それが余韻だ。

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