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可視化の重ね方

※こちらは「グラフィックレコーディング Advent Calendar 2019」に参加している記事です。

グラフィックレコーダーとして場で描くようになり、1年が過ぎました。落合陽一さんがホストをつとめるNewsPicks社の水曜放送のライブ動画番組「WEEKLY OCHIAI」会場にて1月から5月まで毎週描き続けていたこと含め、思い返せば年間100場所程度描かせてもらったことになります。今ではすっかりグラレコ沼にはまり、週に2、3は場で描くほど生活の一部となりました。

グラレコに興味があると話しかけてくださる方の、悩みのひとつでよく伺うのが、実践の場がないということ。場(相手)がないと練習さえできない…と思われがちななか。やってみれば何とかなるもの、と試行錯誤してみての今です。様々な実践方法があると思いますが、私が通ってきた道がどなたかのヒントになればと、2019年を振り返りつつ書き残していきます。

1、身近なものを描く

一番手っ取り早いのは、今あるものを活用することです。一番身近なのは、とにかくメモれそうなものは全部練習の場にしてみること。今日のスケジュール、やるタスク、振り返り、友だちとの会話など、なんでも。

また、公開されている情報のTEDは、良き練習になりました。好きな時間、好きな内容で練習可能なことは継続に好都合。他にも、スライド情報などがない、音声だけに集中できるラジオや音声メディアVoicyなどもやりやすいです(ただし、自分のした発信が誰かを傷つけることにならないために。SNSで発信する場合は、どうしても勝手に人のコンテンツに便乗するような形になるため、依頼された公のグラフィックレコーダーとして描くのでなければ、せめてあくまでも自分のメモとわかるような配慮の言葉添えがあると良いですよね^^)ただ、実戦に耐えうる予定調和のない場での描き経験も積みたいですもの、TEDだとどうしても物足りないところがあります。

2、描いても良い場へ、描きにいく

それを解消するのは、やはり会場や会議で実際に描くこと。実践経験を積みたいなら、ご自身の会社で活用を提案することですが、いきなりだとなかなかハードルが高いのかなと。であれば、面談や打ち合わせなどがあれば、紙を用意し、それとなく使ってみるのもありです。共有もしやすく相互理解も進むため、とても良いので本当におすすめです。

また、リアルの場で描け、かつ、ハードルが低いのはオンラインサロンを活用することです(オンラインサロンは、月額会費制のWebで繋がるコミュニティのことです。詳細が知りたい方は、色々なサロンがあるので調べてみては)リアルのオフ会で講演会やトークショーなどされる場合があるため、もしすでに入会している場所があるならぜひ。グラフィックレコーディングOKとされる場では積極的に手をあげて名乗り出ます。が、たいていそもそもそんな枠はないので、ぜひグラレコを、と提案して描きに行くこともしばしばでした。今まで提案して断られたことがないくらいどこでも喜んでもらえるので、おすすめです。ちなみに、私がお世話になっている&なったオンラインサロンは、櫻田ラボ、畳み人サロン、田端大学、箕輪編集室です(うち、グラフィックレコーディングに関わりのある部がすでにあるのは、櫻田ラボ、箕輪編集室ですので、入っていたらグラレコ枠に手をあげてみてくださいね)

3、描く場を作る

習いにいくのもいいのですが、活動している途中に仲間ができたら、率先して練習の場を作るというのも実施して良かったことです。自分が課題としていることや、その時のやりたいことがそのままできます。場がなければ、自分で作っていい。

こちらは、グラフィックカタリストの山野さんと一緒に開催させてもらった「グラレコマラソン」。描き始めた方をターゲットに、経験を積める場を作ろうという趣旨にて開催。全部で4テーマ、その場で話をしてもらえる登壇者の方もお願いし、ひたすらグラレコしてはみんなで見比べること半日。話し手以外はみんな黙々と描いているというかなり異様な光景でした笑 ヘロヘロになりましたが、様々な描きを見られたり、自分のスタミナがどれくらいなのかもつかめたりして、大満足でした。

他にも、イラスト可視化士の中尾さんやグラフィックレコーダーのmaiさんと、「くらべるグラレコ会」をしました。リアルに話をしてもらったものを描く→メンバーと見比べて付箋にコメントをいれてフィードバック、を繰り返します。これだけ多くのグラフィッカーさんの描き途中をじっくり見ること、しかも同じ話を聞いて見比べることってなかなかないのでは。しかも戻ってくるとフィードバックがたくさん。正直メンバーの素敵な描きに私は…と正直凹むこともありました。気付きにつながったこともあって、ほんと実現できてよかったー!

何より。トークを途中止めさせてもらうことに快く対応してくださった、スピーカーの小布施さんへ。心から感謝すぎます…。

4、仲間と相談できる場を作る

場に出れば出るほど、問いや悩みが出てくるもの。描く練習以外に、こんな場も作ってみました。私の描くきっかけになったグラフィックレコーダーの上園海さんと「スナックグラレコ 」というグラフィッカー飲み会を4月と12月に開催。あるあるな話から知恵のシェアまで、グラレコ話題をリアルの場でここまで語ることができるって、貴重です。

2回ともお世話になったのは、小野照崎神社さん(いつも本当にありがとうございます!)畳の上ということもあり、いろんな場所で好きに移動しながら会話できたのも良かった環境です。

描き続ける日々こそ

こうしてみると、本当に人に支えられてのグラレコ道だなと。動いていくうちに声をかけてくださったり、ご依頼いただけたり。様々な企業さんとご一緒できる時は、人の営む社会にリアルにつながっていると感じられます。

2020年は、手を動かすだけじゃなくて、もっと、もやもやっとしたものの中でもひとつずつ可視化していかねばと思ってます。描いたらそうなる、だけじゃなくって(^^;

グラフィックレコーディング を行うって、パブリックへ向けて描くこと。対話しながらどんどん新しい出会いやコミュニティを広げることは大好きだから、これからも続けていきます。

2020年は、さらにもっともっと悩むし描くぞーーー!

読んでくださりありがとうございます! サポートいただける方がいらっしゃいましたら、嬉し泣きします。絵を描く材料や道具にあてさせてもらいます。