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スーパーのレジのおばちゃん認知度具合が知りたい
土曜夕方18時のスーパー。
激混みだ。
なぜ、こんなラッシュ中のラッシュの時にスーパーに来てしまったのだと後悔する。
どのレジの列もイッツァスモールワールド待ちみたいではないか。
私が泡を吹きそうになっていると
夫が
「セキグチさんのレジに並ぼう」
と言った。
…セキグチさんて誰。
「セキグチさん知らないの?」
と夫は言った。
そして私たちはセキグチさんのレジの列に並んだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77434433/picture_pc_c08c1aac5d28076906488adbaf49ff4a.png?width=1200)
並びながら、
「で、セキグチさんて誰。」
と問うと、
「ここのスーパーで一番レジ打ちが早いおばちゃんだよ。」
と夫は言った。
しらねぇ。
ぜんぜんしらねぇ。
「セキグチさん」のセの字もしらねぇ。
なんなら夫より私の方がこのスーパーにはきているはずなのだが。
私はなぜそんなことを知っているのか、
さらに夫に聞いてみると、
「え、だってレジ打ちが早いおばちゃんの列に並んだ方がレジの進み具合が早いじゃん。いつも見てないの?」
と当たり前のように言った。
いや、そりゃそうかもしれないけど〜〜〜
レジの進み具合なんて、
その時のお客さんのイロイロによるではないか。
例えば買い物の量とか、支払い方法とか。
たまに値段のついてないきゅうりとかの値段確認にレジのおばちゃんが消えてしまったり。
お釣りの一円玉をトレイからなかなか取れないおばあちゃんがいたり、
お金が足りないので、やっぱりみかんをやめますという人がいたり。
あ、お財布忘れちゃった!もう!バカバカ私!という人がいたり。
そういうイレギュラーなことだって起こるじゃないか。
私なんて、イレギュラーを起こしている張本人なのでよくわかる。
だから、いくらセキグチさんがレジ打ち女王だとしても、
そのイレギュラーな出来事には敵わないのではないか。
と私が夫に言うと、
夫は鼻で笑ってこう言った。
「セキグチさんはイレギュラーな対応にも早いんだよ」
と。
え。セキグチさん愛人じゃないよね。
どうやらセキグチさんが早いのはレジ打ちだけでなく、レジのエラーや、
「ビール券使えますか?」や、「なんか、このキャベツ傷んでるんで取り替えていいかしらぁ?」など。とにかくイレギュラーな出来事への解決も早い。
よって、総合的にもレジの進み具合が早いのだという。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77434562/picture_pc_44c14ae846e2e57f6f153611f83c1f7b.png?width=1200)
なるほど。ではセキグチさんは、レジ打ちスペシャリストとして、プロフェッショナルや情熱大陸などに出ても良いような人という認識で良いのだね。と私は言った。
すると夫は
「でもセキグチさんより早いやつがあるんだよ」
と言った。
え、何。なんなの。
「ハセガワクン。」
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/77434579/picture_pc_4b58c3af05a67628ba6666bbac1ad01a.png?width=1200)
私が不思議に思っていると
「ハセガワクンは、入ったばかりの新人バイトの青年で、レジ打ちがまだ遅いんだよね。
それで、大体トミザワさんか、イシグロさんのヘルプが入るんだよ。
ハセガワクンに、N O2、N O3あたりのおばちゃんがヘルプで入るパターンが一番熱いんだよね。」
…ここの店長ですか。
夫よ、なぜそんなにレジ打ちのおばちゃまや青年のことを観察しているのだ。
私は一人の名前も知らなかった。
それとも、どうだろう。
今まで、スーパーのレジのおばちゃんについて誰かと討論したことなんてないので、
皆さんのスーパーのレジ打ちおばちゃん認知度具合がわからない。
私が見ていなさすぎなのか、夫が見過ぎなのかどっちなのだろう。
ちなみに
私の実家近くにある、町に一つしかないスーパーで2歳からずっと通い親しんできたスーパーならまだわかるのだが、我が家が行っているスーパーは東京の郊外のスーパーで、まぁまぁ規模も大きい。近隣に他のスーパーもある。
ただ私たちはそこのスーパーの品揃え感が一番好きなので、週に1回以上は必ず行っている。
という具合だ。
ぜひ皆さんに聞いてみたい。
♢
そんなこんなしているうちに
やっと私たちの買い物かごを置く番になった。
セキグチさんは関口さんだった。
早い。早いよ関口さん。なんか喋りながらピッピ打ってる。手と口と頭を瞬時に動かし、
しかも、カゴに入れる商品の配置具合も美しい。
私がイチゴの上に鶏肉を重ねたりしためちゃくちゃなカゴの中身をなんとまぁ、綺麗に新しいカゴの中に収めてくれていることだろう。
スーパーのカゴの中身整理収納アドバイザーになれるのではないだろうか。
関口さんは、スーパーの、スーパーおばちゃまだったのか。
いつもありがとうございます。
と感謝の気持ちでいっぱいになった。
♢
しかし、その隣りのレジからなにやら熱気を感じた。なんとハセガワ&トミザワペアーが、かなり猛スピードで、レジをさばいている。
な、なにぃ〜〜〜
す、すごい。これが夫がいう激アツモードか。
マリオカートでいうところのスターになった時のやつだな。
もう何年も通っているのに、こんな
青年×おばちゃん=スーパースターモード
を見逃していたなんて。もったいない。悔しい。
♢
しかし今日はいつものスーパーで、関口さんやスーパースターモードを見れたので良かった。
夫の観察力もなかなかだなと思った土曜日。
みなさんの近くのスーパーにも、関口さんやハセガワ&トミザワペアーはいますか?
ぜひ知りたいです。
おしまい
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