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22歳で転職、結婚、そして…

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道具の名前や専門用語すらも分からなかった"ど素人"が、学生を謳歌する同級生からの誘いや、同世代のバンドマンの活躍にも目もくれず、ただただスタイリストデビューをしたいが為だけに、がむしゃらだった2年間。

ついに、スタイリストとしてデビューし、2歳上の専門卒の同期にも数字で追い抜き、順調にお客様の数も指名数も増えて、当時、お付き合いさせていただいてた方との結婚も意識し、同棲を始めました。

そもそも…なんであんなにも結婚を急いだんやろって思い返すと、自信の無さからくる劣等感や世間体を気にして、22歳で結婚して身を固める事が、

【若くして結婚したというステータスを武器にする】

という、今となっては全く理解しがたい、些細なプライドが、元妻と、その家族や周りを巻き込んだなって思います。

仕事に対しても、家族に対しても、対人関係に対しても…

ありとあらゆる人や事やモノを
"なめてた"22歳でした。

そんな時、ふと気付いたことがありました。

それは…入社後4年が経っても唯一、増えないもの…

【収入】

です。入社後4年経過するも微増 of 微増でしかなく、カットウィッグを買うのも、ハサミのローンを支払うのも大変でした。

毎月毎月、支払いに追われ、生活するのがやっと。

20歳でスタイリストデビューし、売上は順調に上がり続け、指名客数も右肩上がり、ただただ収入は増えない。

当時、勤めていた美容室は昔ながらの年功序列。

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先輩スタイリストが優先的に入客するシステムだったため、

お客様を増やすチャンスが少ないうえに収入もめちゃくちゃ少なかった。
(※そもそも初任給は¥110000でした)

結婚も見据え、同棲を始めたと同時期ぐらいに元妻(美容師)の職場の環境や条件を改めて聞いてみたり、専門学校時代の友達たちの職場の条件を聞いてみたり、情報収集ののち、先に辞めたUさんからの誘いもあり、ついに転職を決意しました。

ただ、その転職時にもトラブルが発生。

Uさんの紹介で、当時、業務委託サロンの先駆けだった美容室Dの面接を受けるも

「君、まだ若いよね?ウチじゃ無理だよ」

って、年齢だけで入社を断られました。

「店名のDって、美容師のDream叶えよう!ちゃうんかよ…夢無いやんけ…」状態w

慌てて、先に転職した彼女に相談し、なんとか彼女と同じ職場の美容室Eに転職が決まりました。

そして、同棲も始めて、1年が経過した22歳の夏、

入籍しました。

その、1年後にハワイで挙式。

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何もかもが上手くいっていた。

転職した最大の理由である収入も増え、結婚もできたし、ハワイで挙式もできた。

そして、その数ヶ月後、元妻の

妊娠が発覚。

翌年、春には産まれる我が子の誕生を待ち構える高揚感とは別に、

この後の人生にも大きな影響を与えた【一つの不安】が、徐々に大きくなっていったのも、この頃でした。

不安の芽生えのキッカケは、お客様のご紹介で来店された新規の方の

オーダー通りのスタイルに切れなかった。


今じゃ考えられないのですが…

・ボブが切れなかった。
・全部切り方が一緒。
・周りのスタイリストに比べて技術の引き出しが少ない
・元妻(美容師)に技術のことを言われたが、何のことを言っているのかが理解できてなかった…etc.

とにかく、子供が生まれそうなこのタイミングでなんとかしないと

このままじゃ一生は続けれないなって感じました。

自分の技術にお客様が付いてきてくれる自信が無かった。

そもそも、お客様が付いてるのは技術ではなく人柄と接客でしか無かった事に気付かされました。

技術に不安がある…

一生、美容師として生きていくのには致命的過ぎる。

そんな不安を抱えたまま、

2009年5月
長女、誕生。

しばらくは、子育てに夢中になれて、日々子供が成長していく姿が嬉しくて、頑張る源になってました。

ところが…前出の技術の不安が無くなるワケはなく、ただただ漠然とした不安を抱えたまま家族との時間を過ごしていました。

そんなある日、元妻の知人から教育制度がしっかりしている美容室に転職した事を聞き、藁にもすがる思いで話を聞きに行き、再転職するため、その美容室を経営する会社の面接と技術テストを受けさせてもらいました。

結果は…

続きは次回。

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