人に腹が立たなくなった。あっ。これは大人になったとか僕は良い人です!とかそういう話では無いです。

高校時代や専門学校時代の僕は、当たり屋の様に色々な人を嫌っていたり
色々な人に腹を立てたりしていた。

1回でも意地悪な行動や言動を取られたら一生深い仲にはならない「嫌いな人リスト」入り確定。

結構頑張らないと「意地悪」と汲み取れない、2%しか意地悪成分が入ってない言動や行動でも
その2%を誇張させて、98%にして無理矢理「嫌いな人リスト」へと放り込んでいた。

当時の僕は
人に腹を立てる や 嫌いな人を増やす
という気持ちを
世間に反発してる 敵が沢山現れた
に変換し
さらにそれを格好良いと勘違いしていた。

簡単に言えば尖っていたのだ。

勿論学生時代は本当に嫌な奴も沢山居た。

めちゃくちゃつまらないフリをしてくる奴。

わざとマイナスなこと言ってくる良い奴。

無い話を真実の様に広める奴。

人類史上最低な行為「肩パン」をしてくる奴。

単純に意地悪してくる奴。

学生時代なんてそんな事をする奴は沢山居る。
まぁ今でも許してないし当時と同じ温度で腹を立る事が出来るが。

でも一応大人になった今、
誰かに腹を立てる回数と人を嫌いになる回数がまるで少なくなった。
というかほぼ0になった。

それは大人になり学生時代とは人との関わり方が違う事
周りにそんな「つまらない事」をする人が少なくなった事が要因としてあるが

もう1つとある能力を手に入れた事が原因にある。

それは「勝手に脳が人を、とある3種類の箱へと分類していく」という能力だ。

その3種類の箱を1つずつ説明しよう。

1つ目の箱「嫌われたくない人」

「嫌われたくない人」とはつまり
大好きな人、もしくは自分の人生にとって大切な人の事を指す。

そんなポジティブな名前で登録されるべき人達が何故「嫌われたくない人」というネガティブな名前で登録されてしまったのか
その歪みについて説明していこう。

自分は大好きな人、大切な人に対して
「失ってしまうんじゃないか」
「自分の事を嫌いになって去って行ってしまうんじゃないか」
という意識が昔からとても強い

こういう意識を持っている事を書くと
自分に自信が無いんじゃないかとか
ネガティブ思考なんじゃないかと思われるが
100%そう言う訳では無い。


自分の好きな所や自信を持っている所は正直結構ある。
もっと言うと他の人と比べて「自分好き」度は僕の方が高いんじゃないかと思うくらいだ。

ただ自分のダメな所や嫌いな所も沢山ある。
勿論そこを治そうと色々な治療法を試してみるが中々上手くいかないのだ。
いつかは治したい。

そういった僕の「良くない所」を受けて
そんな「自分の好きな人達」が僕の事を嫌ってしまうんじゃないかと日々怯えている。
その為分類の名前が歪んでしまい「嫌われたくない人」になってしまったのだ。

そして僕がこの人達に腹を立てる事が無いという理由は簡単だ。

もしこの「嫌われたくない人」達に
嫌な事や酷い事をされても
「それ」をされた理由には、自分のそういった「良くない所」が原因にあると思ってしまうからだ。

ただその「嫌われたくない人」達にも
勿論それぞれ「良くない所」を持っている人もいる。

明らかに僕の「良くない所」が原因では無い、嫌な言動や行動をその人達に取られる事もある。

ただ誰でもそりゃ多少「良くない所」がある事は痛い程理解してるし
僕が「嫌われたくない人」にその人を分類しているという事は
その「良くない所」以上に「良い所」があるからな訳で。
逆に相手も、僕の元からまだ離れていってないという事は
同じ事を思ってくれている、はずなのだ。

そう言う事を思っているので、
「嫌われたくない人」からのそういう言葉や行為には腹を立てないしあまり傷つかない。

この様にいつからか
ネガティブなのかポジティブなのか大人になったのか
どっちとも付かない様な思考に捻れていってしまったのだ。

そして、あとの2つの分類は簡単なものだ。


2つ目の箱「嫌な行動や言動を取ってくる奴」

学生時代に比べてその数はとても減ったが、
今でもそういう人と出会うことは多少はある。

以前はこういう人達にいちいち腹を立てていたが、
今では腹を立てる事無く瞬時にこの箱へと分類出来るようになった。

この部分に関しては、自分が大人になったとも取れなくは無いが
単純にいちいち腹を立てるほどの元気が無くなった事も理由である。

3つ目の箱は 「まだ分からない人」だ。

出会って間も無い人や
出会ってから大分時間は経ってるけど
嫌いになられるような事も
好きになる様な事も
まだされてない深い仲にはなってない人だ。

この人に至ってはこれから
1.2の箱どちらかに入る可能性もあるし
ずっと3に居る可能性もある。


この様に脳内で勝手に行われている分類によって
僕は人に腹を立てる事が無くなった。

そして、今日も僕の脳内では
分類会議が行われている。










~青砥ゆうやの脳の中~


進行)それでは今週の分類会議を行いたいと思います。
議長よろしくお願い致します。

議長)はい。よろしくお願い致します。

進行)今週の議題は バイト先に新しく入ってきたカサイ君の分類についてです。
青砥ゆうやが休憩室に入ると、彼が1人で休憩室に居てスマホで映画を見ていたそうです。

議長)ふむふむ。それで?

進行)ですが、イヤホンを付けずに映画を見ていたのです。
しかも、見ていた映画はダンスシーンと銃撃シーンで構成されている謎のインド映画です。

議長)ありゃ。

進行)青砥ゆうやが休憩室に入り数分経っても彼はイヤホンを付けずに映画を見続け
それを注意する事が出来ない人見知りな青砥ゆうやは銃声と謎のインド音楽を聞きながら昼食を食べる事になってしまったのです。
そういう辛い思いを青砥ゆうやはした為、
カサイの分類は2つ目の箱に入る事が妥当だと私は思っていますが皆さんはどうお考えですか?

役員A)私も2つ目の箱へ入れる事に賛成です。
折角のバイトの休憩時間を
知らない言葉と知らない歌と沢山の銃声によって潰された訳です。
何より銃声というのが良くない。
そもそもイヤホン無しで映画を見ること自体非常識ですし、舐めきってますよ。
そいつはろくな男では無いと私は思います。

役員B)私は反対ですな。
そんなインド映画をわざわざ休憩時間に見るその感性が面白いじゃ無いですか?
センスがあると思いますし話してみたら案外合うかも知れませんよ?


役員A)いや私は彼にセンスが有るとは到底思えません。
RRRとかならともかく、そんなマニアックなインド映画を日本人が見て真正面から面白いと思える訳が無いでしょう!
逆に「俺こんな映画も分かるんだぜ〜」みたいなセンスを履き違えてる痛さを感じます。
仲良くなるのは絶対辞めた方が良いと思います!

役員B)それは貴方の偏見でしょう?
こないだの「クロミちゃんのスマホケースの女の件」と言い貴方は偏見が強すぎると思いますよ。


役員A)いや「クロミちゃんのスマホケースの女」はヤバい確定でしょう。
現にあの女はヤバかったです。

役員B)いやスマホケースだけで人を判断する貴方の感性はどうかと思いますよ?
現に青砥ゆうやだってシナモンのスマホケース使ってますし。

役員A)いやスマホケースは結構人柄が出るでしょ!
ほら!青砥ゆうやだって頭おかしいし!

議長)静粛に!静粛に!
役員A!脳の持ち主の事を悪く言っては行けません!
役員Aは青砥ゆうやの事を悪く言ったのでペケが付きます!
これでペケ2050個目ですからね!
1万ペケで追放ですよ!
役員Bも以前の事案を持ち込まない様に。

役員A・B)申し訳ございません。

見学者A)この脳内ではそんなにペケが許されるんだね。

見学者B)うん。持ち主がアホだからね~。

見学者A)ロザン宇治原さんの脳内ではペケ5個で追放らしいよ?

見学者B)マジか!まぁあの人めちゃくちゃ頭良いからそりゃそうか。
え?相方の菅さんは?

事務員A)ちょっと貴方達!お喋りやめなさい!

見学者A・B)はい。すいません。

猫)ニャー!!

見学者A)え?何で脳の中に猫が居るの?

事務員)だから喋るの辞めなさい!

見学者A)いや、だって脳の中に猫居るのおかしくないですか?どうやって入るんですか?

事務員)知らないわよ!耳から入ったんじゃない?

見学者A)いや!幾ら何でも耳の中から猫は入らないでしょう!

進行)そこ!煩いですよ!
会議中です。私語は慎む様に。

事務員・見学者A)申し訳ございません。


進行)議長。それでは今回の議題
「バイト先に新しく入ってきたカサイ君」の分類について結論をお願い致します。

議長)えー。カサイ君の今回の行動は
とても非常識で、青砥ゆうやを舐めている可能性が高い。
尚且つ新しく入ったバイト先で
取っていい行動とは到底思えない。
よって、この先彼と仲良くなる必要は無いと判断出来る。
結論。「バイト先に新しく入ってきたカサイ君」は2の「嫌な言動や行動を取ってくる人」の箱に
分類する物とする。

会議参加者)パチパチパチパチパチパチ。

進行)えー。それではこれを持って今週の分類会議は終了とさせて頂きます。

見学者A)大変だ!猫の大群が脳の中に入ってきた〜!!

猫の大群)ニャー!!ミャーー!ニャー!!

机等が倒れる音)
ガシャン! バタン! ビシャー!!

見学者B)みんな逃げろー!!!
食われるぞー!!

役員A)NetflixのNのマークも入ってきた〜!!

NetflixのNのマーク)デデーン!!

猫)ニャーー!!ミャーー!!

会議参加者達)ギャーーーー!!!

机等が倒される音)バタン!!バタン!!
ガシャン!!ガシャン!!








青砥ゆうや)何か急に頭が痛くなってきた…
いつもの偏頭痛かな。










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