隣の席の話…。


とあるファミレスにて…。



─ドリンクを飲みながら1人先に席に座っている大石─


沼田「ねぇ!ここのスープバーめっちゃストロング!」

大石「え?どういうこと?」

沼田「3種類のスープが置いてあるんだけど、名前が和、洋、中だった!」

大石「ストロングだね〜!
普通スープバーのスープの名前ってコンソメスープみたいにシンプルか、3種のナントカと卵のスープみたいにちょっと変な凝り方してるかの2択なのにね。」

沼田「ね。相場はそうだよね。」

大石「で、その中から何を選んだの?」

沼田「洋!」

大石「へぇ〜!コンソメスープかコーンスープ?」

沼田「味はコンソメ風!でも冷製スープっぽい。」

大石「ストロングだね〜!スープバーで冷製スープって聞いたことないよ。」

沼田「でも美味しいよ!大石も食べる?」

大石「いや、起きてからまだ何もお腹の中に入れてなくて今日最初に身体に入れる食べ物が冷製スープだと、多分胃が驚いて口から顔出して来そうだから辞めとくわ。」

沼田「そう?美味しいのに。」

大石「そういや沼田は何注文しだっけ?」

沼田「僕は夏野菜のペペロンチーノ頼んだよ!」

大石「美味しいそうなの頼んだね〜
俺は海鮮ドリア。」

大石と沼田の隣のテーブルに男性2人と女性1人のグループが座る



男性B「カヤマさんどちらに座ります?」

カヤマ 「えーっと、ミクさんの隣に座る訳にはいかないのでこちらに座ります。」

3人が席に座る。

カヤマ「今日はお忙しい中お呼び出ししてしまい申し訳ございません。」

ミク「いえいえ。自分達の事なので。」

カヤマ「今回アライさんからご依頼頂いた件について事務所の方で色々調査させて頂いてまして。
それでですね、ミクさんにも色々お話をお聞きしたいなと思いまして本日この様な場を設けさせて頂きました。」

ミク「はい。よろしくお願い致します。」

大石のスマホに沼田からLINE
「何が始まったの?」

大石からの返信
「知らないよ笑」

沼田からの返信
「調査?って言ってたからカヤマって男の人探偵っぽいよね?」

大石からの返信
「そうだね。」

男性B「ミクちゃんがあいつに最後に会った時何か言ってた?」

ミク「お父さんが緊急で手術しなくちゃいけなくなっちゃたから500万円が必要で
絶対に返すから500万貸してと言われました。
それで貸した次の日からシオくんと連絡が取れなくなりました。」

男性B「やっぱりな。ミクちゃんには辛い事言うけどお父さんの話嘘だよ。」

ミク「そんな。」

沼田からの返信
「だろうな。」

大石からの返信
「うるさい笑
でもシオくんって呼ばれてる人が消えたとかそういう事っぽいな。」

沼田からの返信
「だね。ってか大石もめちゃくちゃ興味津々じゃん。」

男性B「そもそもあいつはお父さんに絶縁されてるから。
高校生の時にタトゥー入れて。」

ミク「聞かざるのタトゥーですよね…?」

男性B「そうそう。」

沼田からの返信
「え?聞かざるって見ざる聞かざる言わざるの?笑
アレをタトゥーにするやつなんて居んの?」

大石からの返信
「せめて3匹一緒だよね?」

沼田からの返信
「いや、そういう問題じゃないんじゃない?」

男性B「というか、ミクちゃん貸した金額500万円って言った?」

ミク「はい。」

カヤマ「アライさん、真実が見えてきましたね。」

アライ「そうですね。」

カヤマ「私の事務所の調査員が、宇迦部町のフェリー乗り場の近くで塩田さんを見たという情報を手に入れたんです。」

ミク「本当ですか?」

アライ「で、丁度500万なんだよ。
参加費が。」

ミク「参加費?何の事ですか?」

カヤマ「その日の深夜。宇迦部町のフェリー乗り場ではデスゲームを行う船が出港したんです。その参加費が500ま…」

沼田「デスゲーム!?
あの映画とか漫画でよく観る?」

カヤマ「え?貴方達は何なんですか?」

大石「沼田、話に入ってっちゃダメだって。」

沼田「いやだって、詐欺の話や人を探してる話だと思ったら急にデスゲームっていうフィクションワードが出てきたんだもん!
急な脳みそ大回転で、脳みそ焦げそうだよ。」

カヤマ「そんな事より人の大事な話勝手に盗み聞きするなんてどんな神経しているんですか!」

大石「そこに関しては、こんな普通のファミレスでそんな大事な話をする貴方達も悪いです。声も結構大きかったですし。」

ミク「そんな。シオくんは偏差値40で運動神経も馬鹿クソ悪いのにデスゲームなんて生き残れる訳無いじゃない!
何でそんな博打に出たんだあの馬鹿は。」

大石「状況の飲み込み早いな!
あと急に口悪っ!」

ミク「だってシオくんは本当に頭も運動神経も良くないし強いて良い所と言えば
何故かヒラメキ力と極地的な記憶力とめちゃくちゃな運の強さを持っているぐらいで
ハートは弱いので、1番最初に行動するとかは出来ないですし。」

大石「だったら多分シオくん生き残れますよ!
ヒラメキ力と極地的な記憶力とめちゃくちゃな運の強さがあれば大体生き残れます。
あと1番最初に行動出来るやつは速攻死にます。」

ミク「もう1つ良い所と言えば、主人公気質がある所かな。」

大石「じゃあ100%生き残れますよ。
良かったですね。500万がめちゃくちゃ大金になって帰ってきますよ。
ていうかそもそも参加費500万ってデスゲームにしては高くないですか?
いきなり連れ去られて参加させられるか、借金が返せなくなって参加させられるかのどっちかですよ?
あんまり彼女に借りてデスゲーム参加するの聞いた事ないですよ。」

食べ物運んでくれる猫「到着だニャー!」

大石「今ご飯来んのかよ!」

沼田「うわぁ!夏野菜のペペロンチーノ美味しそう!」

大石「ご飯に夢中になんな!」

沼田「だってもう飽きたんだもん。」

大石「飽きるなよ!俺がまだ対処中なんだから。」

アライ「ミクちゃん何頼む?このジャンバラヤとか美味しそうじゃない?」

大石「この状況でよく普通にメニュー選べるな!
あと、あんまりこういう探偵交えての話し合いの後にガッツリ食べないだろ!
相場はドリンクバーだけ!」

アライ「だって塩田の行方が分かったので一応解決ですよね?後はもうデスゲームをクリアして戻ってこられるのを待つだけです。」


大石「めちゃくちゃ冷静だな!
いやもうちょっと心配した方が良いですって。
何か世間体的に。」

ミク「夏野菜のペペロンチーノも美味しそうじゃないですか?」

大石「アンタもか!ミクさんはもうちょっと心配しましょうよ。」

アライ「美味しそうだね~」

沼田「夏野菜のペペロンチーノこ!ですよ!
美味しいですよ!」

ミク「へぇ〜!美味しそう!じゃあ夏野菜のペペロンチーノにしようかな!」

沼田「是非是非!」

大石「お前ら普通に仲良くなんな!」

カサイ「人の話を盗み聞きしてズカズカ会話に入ってくるなんて本当にどういう神経してんだ!」

大石「アンタはいつまで怒ってるんだよ!」

カサイ「しかもとってもセンシティブな話題なんですよ?
もしかしたら1人の人の生死が関わってくるかもしれない。」

大石「そうですけどね。だからこういう場所でそういう話をする事があまりよくないんじゃないですか?って私は言ってるん…」

食事を運んでくる猫「到着だニャー!」



ミク「え?大きいチョコレートサンデーなんて誰が頼んだの?私頼んでないよ?
アライさん?」

アライ「いや俺も頼んでないよ。」

カサイ「私が頼みました。」

大石「お前のかよ!」









一方その頃塩田は…


アナウンス「1stステージ バックギャモン78名がクリアです。」

塩田「やった。どうにかクリア出来た。」




塩田デスゲーム編 近日公開!





僕はアオト イン ティラミスというバンドでギターボーカルをしています!
先週、New Single「男根撲滅委員会」が各種サブスクリプションサービスにて配信されました!
面白い曲だと思っているので是非一度聞いて頂きたいです!
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