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瞑想って結局、どうやるのが良くて、どんな効果があるのか?

瞑想には正しい瞑想というのはありません。
やり方にはあまりこだわらずに、「意識を向ける」ができていれば瞑想なんです。

そして、そのぐらい簡単なのが良いんです。
なぜなら簡単だと続けられるし、簡単だといろいろ考えないからです。

《瞑想はどうやるの?》

瞑想は、とっても簡単です。
何かに注意を向け続けていれば、すべて瞑想です。
なので色々な瞑想があるんです。

呼吸を感じたり、炎を見たり、音を聞いたり、マントラを唱えたり。

こんなに色々な種類があるのは、注意を向けやすいのは人それぞれ違うからです。
注意を向けていても色々考えてしまうこともあれば、ずーっと集中していられるものもあります。
なので、自分がやりやすいと思ったものをやればいいんです。

・瞑想の姿勢は、続けられればなんでも良い

こだわる人は、最初にいろいろ正しいやり方を調べます。
しかし、瞑想については、正しい姿勢はありません。
瞑想を続けられる姿勢であれば、なんでも良いんです。
なぜなら、「意識していれば瞑想」で「意識していなければ瞑想ではない」からです。
なので、注意の対象に意識を向けられるのであれば、姿勢はなんだっていいんです。

・息の出入りを感じる

これは、もっとも簡単な呼吸瞑想です。
いつでもできて、道具がいらないからです。

やり方は簡単です。
呼吸しているときの、空気の出入りに意識を向けるだけ。
鼻から息が入っている、鼻から空気が出ている。
これを意識するだけです。

・息を吐く時に数を数える

これは、空気を感じるのではなく、息を吐く時に「ひとーつ」、「ふたーつ」と数を数えます。
意識することを忘れると、色々なことを考えて、どこまで数えたのか忘れてしまいます。

そしたら、また最初に戻って「ひとーつ」、「ふたーつ」と数えます。
この数を数えていることに意識を向ける瞑想です。

・料理の味をしっかり味わう

こういうのも瞑想なんですよ。
瞑想はまとまった時間が必要だと思うかもしれませんが、そんなことありません。
料理の味をしっかり味わったり、料理の見た目を楽しむのも、十分瞑想です。

だって「意識していれば瞑想」で「意識していなければ瞑想ではない」だからです。
料理に意識を向けていられれば瞑想なんです。

・どれぐらい注意を向けていればいいのか?

長ければ長いほど、瞑想ができています。
しかし!頑張らないでください。

瞑想とは、他の全てを忘れて一つのことに集中することではありません。
最初は気合が入って、どんな思考も入らないほど集中しようと頑張ります。
実はそれは瞑想でないんです。

瞑想はあくまで「意識できているかどうか」だけ。
なので、呼吸に意識を向けること、呼吸の数を数えること、料理をしっかり味わうこと、これらを「忘れていなければ」瞑想です。

瞑想している最中に、他のことを考えてしまえば、注意の対象から意識がはずれ、いろいろなことを考えてしまいます。
そのときに、気づいてまた注意の対象に戻るだけ。

そして、すこしづつ注意の対象に意識を向けていることを忘れないようになれば、瞑想が上手になってきています。


《瞑想の効果とは?》

全ての人に瞑想をすすめたいのですが、効果がないとはじめてくれないですよね?
瞑想には色々な効果があると言われています。
・リラックスできる
・集中できる
・心に余裕ができる
・メンタルが強くなる
どれも、科学的に証明されており、色々な文献も出ています。

・嫌な考えとうまく付き合う方法

瞑想には色々な効果がありますが、みんなに同じ効果はないと思っています。
リラックスできないし、集中できないし、メンタルも強くなりません。
たまたまリラックスでき、集中でき、メンタルが強くなるだけで、瞑想はそういったものではありません。

瞑想する理由は、「自分の嫌な考えとうまく付き合えるようになる」ことです。

・瞑想しても「無」にはならない

瞑想をすると、たしかに心は落ち着きます。
それは、忙しいなかリラックスする時間をとるからです。
それなら、瞑想でなくても落ち着くことはできます。

また、瞑想で頭の中は「からっぽ」にはなりません。
むしろ瞑想すると、さらに嫌な考えがいろいろと浮かんでくることがあります。
嫌なことを思い出したり、嫌なことを考えてしまったり。
せっかく、心に良いことをしているのに、かえってひどい状態になります。

・嫌な考えとどう付き合うのか?

瞑想は、意識することでした。
呼吸や、数を数えることや、料理の味などに意識を向ける。
それは、注意の対象に意識を向けることを忘れないことでもありました。

注意の対象を忘れないということは、嫌な考えが浮かんだときに、注意の対象に戻るか、そのまま考え続けるのか選択できるということです。

・瞑想していないと、嫌な考えしかできない

瞑想は、私たちに選択の機会を与えてくれるようになります。
意識を持ち続けることで、瞑想を続けるのか、瞑想をやめるのか選択できるようになります。

最初は、意識することを忘れ、いろいろと考えてしまい、ハッと気づいてまた瞑想に戻ります。
瞑想を続けていくと、その気づきが早くなります。
気づきが早くなるだけです。

瞑想しても相変わらず嫌な考えは浮かびます。
むしろ嫌な考えがより見えるようになるかもしれません。
そして、瞑想を止めてしまいます。全然効果がないって。
でも、それは瞑想を勘違いしています。

瞑想するだけで一瞬でリラックスできたり、落ち着いたりなんてしないんです。

・自分のコントロール力を取り戻す

でも、瞑想は続けるべきです。
瞑想を続けて、気づきが早くなりより意識がはっきりしてきます。

嫌な考えは浮かびます。
でも、嫌な考えをしていたことに気づきます。
その嫌な考えは、時に強力で、忘れたくてもいつまでも考え続けてしまうようなことかもしれません。

「あー!また嫌なことを考えていた!」
ではありません。
どれだけ瞑想を続けても、嫌なことは思い浮かびます。
無くすことは人間である限り無理です。

嫌なことを考えているからダメなのではなく、嫌なことを考えていたという気づきです。
さあ、嫌なことを考えていたことに気づきました。

じゃあ、それを今度は忘れてみますか?
じゃあ、今度は嫌な考えを眺めてみますか?
じゃあ、嫌な考えがどれだけ浮かぶか数えてみますか?

気づくというのは、私たちに無数の選択肢を与えてくれます。

・嫌な考えは追い払ってはいけない

気づくというのは、嫌な考えを追い払うということではありません。
嫌な考えをしてしまったから忘れよう、ではないんです。

また、それを追い払おうとしている自分にも、気づくということなんです。

瞑想で意識することを続けていけば、「瞑想している自分」、「瞑想を忘れている自分」ができてきます。
私はこれを、下のようによんでいます。
瞑想している自分=意識
瞑想を忘れている自分=無意識

無意識は、いつもの自分を繰り返します。
同じような行動をしてしまい、相変わらず嫌な考えが浮かんだ時に、追い払おうとしてしまいます。

意識は、いつもの自分を繰り返しません。
何をどうするのか、意識があれば選択することができます。

《瞑想を頑張ってはいけない》

瞑想を頑張るのは間違いです。
それは、何らかの効果を期待しているからです。瞑想を頑張っても、効果が現れるときもあるしそうでないときもあります。

なぜなら、それらは瞑想の本来の目的ではないからです。
棚ぼた的な効果です。

ただ「意識する」。
これだけです。
しかし、それが素晴らしいんです。

・私ってこんなにすごかったんだ

無意識は、同じ行動をするのが得意です。
なので、何も考えずに目的地に到達することができたり、慣れた仕事を何も考えずにこなすことができます。
それは、自分の中にあるものを繰り返すだけです。

でも、意識は新しい可能性の選択です。
何を選択するかは自分次第です。
だから、本来の自分に戻るとか、目覚めるとか、悟りとか色々な言われ方をします。

・瞑想するのに時間はいらない

瞑想は意識するかどうかだけなので、慣れてくれば日常生活でもできます。
むしろ、日常を瞑想的に生活するのがいいんです。

より意識がハッキリします。
気づいたからどう行動するか?よりも、気づくことを続ける方が大事です。

自分の無意識の行動に気づくと、つい正しい行動をしないといけないと思ってしまいます。
これは、瞑想の効果が半減します。

やっぱり正しい行動をしないといけないという考えも、それに沿った行動も無意識なんです。いつもの自分です。
自分の新しい選択は、意識する中で勝手に出てきます。
新しい選択が出てもいいし、出なくてもいい。
いつもと同じように嫌な考えをしてもいいし、それを止めてもいい。
私たちは、その流れにのるだけ。

・嫌な考えが浮かんで苦しいときは

嫌な考えが浮かんで苦しいなら、意識することを続ける。
意識がハッキリすると、それに巻き込まれそうになることはあります。
より嫌な考えが浮かぶようになり、なんでこんな考えが浮かぶのかと責めるような考えも浮かびます。

そう、これは修行のように感じます。

でも、意識できていればそこに選択する余地が生まれます。
また、この考えは私であって、私でないという理解も生まれます。
いつどんな時に嫌な考えが浮かぶのか発見もあります。
それは、ときに自分の世界を変えます。

・とにかく難しく考えない

瞑想の効果を期待してはいけません。
それは瞑想に対する幻想だからです。

また、起源やルーツを探ろうとすると複雑で理解できません。
私も、かなり書籍を読みましたが理解できませんでした。
それは仕方がないんです。
なぜなら、その意識した状態と、結果は人それぞれだからです。

瞑想を続けていけば、それらの書籍を読んだ時に分かるようになります。
この感覚のことを伝えたいのかって。
だから、瞑想初心者がそういう本を読んではいけないんです。

とにかく期待せずに始める。これだけです。

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