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【漫画記録】#1 登場人物と一緒に悩むことができる、読者に寄り添ったマンガ!違国日記1巻を読んでみた感想

はじめに

今回の記事では、私が大好きな漫画「違国日記」を紹介します。ヒューマンドラマが好きな人にはぴったりな漫画だと思います。独特な言葉や表現で読者を魅了する作品です。

その独特な言葉や表現から、共感したり、感動することができます。そして、その言葉や表現、行動の意味についてを登場人物たちと一緒に悩み、苦しみながら考えることができる奥深く、優しい作品だと私は思っています。

今回の記事では1巻の内容を中心に書いていきます。

3つの気づき

1.食事がとにかく美味しそう

作品で食事シーンが多いのですが、違国日記には山のように食事シーンがあります。食事シーンは、対象人物同士のコミュニケーションが深く進むシーンが多いです。1巻には食事のシーンが5回あります。

4回目の食事シーンは餃子がめちゃめちゃ美味しそうです。15歳の女の子である「朝」ちゃんが餃子に対してよだれを垂らしていてかわいいです。

5回目のシーンでは、カレー入りホットサンドが登場していて自分でもやりたいなと思いました。絵に対して読者の私が「美味しそう」と感じるのはすごいことだと思います。映像でのリアルさがない代わりに、登場人物の表情や言葉で補完しているのでしょうね。

2.自分の「普通」は他の人の「普通」ではない

15歳の朝にとっての「普通」は自分の家庭の中だけです。朝の家庭の中心は母親である美里です。両親を失った朝を引き取った高代槙生は美里の妹で、対照的な人物です。

朝は槙生の「普通」と自分の「普通」のギャップに驚き続けることになります。槙生も朝のことはかわいいと思いながらも、美里が育てた子供という事実に苦しみ続けます。

自分には理解できない部分をお互いが直面しながらも、折り合いをつけて共同生活を続けていく二人の物語がとても尊いです。そして私が良好な人間関係を築くヒントにもなっています。

あなたの感じ方はあなただけのもので誰にも責める権利はない

違国日記1巻

3.「まだ」悲しくない

両親を失った朝は実感ができず、悲しくないのが変だと思っていたと打ち明けます。この気持ちにはとても共感し、朝ならではの苦悩も深く理解できました。

私も父を亡くしているのですが、最初の3ヶ月くらいまで全然実感がわかず、変な感覚だったのを覚えています。私は母や妹がいたので、実感がわかないことを共感し合えたのですが、朝は両親を一気に亡くしてしまっているので、誰とも共感し合えず、苦しんでいたのでしょうね。

おわりに

違国日記1巻についての感想を書きました。冒頭にも書いた通り、登場人物と一緒に悩むことができる、読者に寄り添った作品です。全体を通して読めば、登場人物の誰かの悩みが、あなたに寄り添ったものとなるはずです。ぜひ読んでみてください。

もし読んでみた方は感想をコメントにいただけたらありがたいです。

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