理想の(コンテンツのある)世界_02

ある事象を極限すること。

最も影響力の強い、最も係数の大きいパラメーターに絞って世界を表現すること。

モデリングという営みは、世界を見つめることです。

ある意味、私たちは、常に世界をモデリングしています。私たちの脳は、目の前の光景をいくつもの要素に分解し、それぞれに重みをつけ、そして再生しています。世界で最も精巧なモデルの一つです。

さて、今回は前回の続き。物理現象やマクロ経済ではなく、コンテンツという(きっとnoteにいる方にとっては最も強く意識や心に影響を与えるパラメーター)を、その「流通」に目を向けて、モデリングしたいと思います。

さて、残念なことに、今回はモデリングの初期の初期です。そのため、当たり前すぎて全く面白くないかもしれません。もしそんな退屈なものを読んでいただける奇特な方がいらっしゃれば、私の頭の整理にお付き合いいただければと思います。

シンプルさ

前回の導入のとおり、まずは最もシンプルなモデルから出発したいと思います。

登場人物は、「コンテンツを作る人」、「コンテンツ」、「コンテンツを読む人」です。この三つの登場人物がコンテンツの「流通」に置ける最小単位です。この最小単位の中では、コンテンツが作られると、それは直接コンテンツを読む人に送られます。その間には何も挟みません。初めて物語を作った時、それを大切な誰かに見せる時を考えてください。

さて、この最小単位でコンテンツが流通するためには、前提条件があります。

それは、知っていることです。なにをか?それは、コンテンツを作る人、もしくは、コンテンツそのものです。

先ほどの、初めて作った物語を大切な人に見せる時、大切な人はあなたを知っています。そしてあなたから、物語にたどり着きます。

もう一つの場合、それは物語そのものを知っている場合です。しかし、今考えているコンテンツを作る人、コンテンツ、コンテンツを読む人だけの最小単位の場合、いきなりコンテンツを知ることは考えにくいです。

そうなると、最初からあなたを知っている人にしか物語は届きません。この最小状態で、あなたは、どうやってあなたの物語を広めればいいでしょう?または、どうやって他の素晴らしい物語を読めばいいのでしょう?

ここが、このモデルの限界です。広めると言うことを表現できていない不完全なものなのです。

では、次にどんな登場人物が必要なのでしょうか?

当然、次に出てくるのは、「届ける場所」 になります。

noteしかり、少年jumpしかり、群像しかり。

次のセクションでは、「届ける場所」を加えたモデルを考えてみたいと思います。この「届ける場所」は届ける側と、届けらる側の2面で見ることになるでしょう。

<end>あとがき</end>

細かい注釈を大量につけられるサービスが、欲しいなあと、こういったまとめのような文章を書いていると思います。

特に例外が多い時は。


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