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最近の記事

コンテンツの消費の仕方

巷は沼で溢れています。 漫画や、小説や、映画、ドラマ、アニメなんていう、大きなお話から、当然とある作品、はたまた、キャラクター。 沼というのは大小問わず、其処彼処に手ぐすねを引いて待っています。 この中でもドラマ、映画、アニメといった動きのある、そして、決まった時間のなかで見るものは、多分に私たちの日常を侵食してきます。 そう。 私はこの動画という侵食力の強いもののなかでも、一際強烈なものに絡め取られていました。 その名を定額動画視聴サービスといいます。 私の仕事を終えて

    • 理想の(コンテンツのある)世界_03

      書店、SNS、広場、note、雑誌、検索エンジン、市場。これらに共通するものはなんでしょう?人の行き交うところ?暇つぶし?はたまた、ひと気? 当然、これらはつなげる「場所」だということです。 何と何をか?売る人と買う人?はたと寄った人と出会いを求める人?はたまた、孤独を感じる人々同士を? 当然、それらは、コンテンツを作る人・コンテンツとコンテンツを読む人をです。 全てのコンテンツは、数多くの場所を通過して、作る人と、読む人の間を旅して行きます。その旅をする道筋を明らか

      • 理想の(コンテンツのある)世界_番外編

        作ること、探すこと、読むこと。 人間のあらゆる行為には、コストが伴います。 コストと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、きっと、「買う」という行為のコストでしょう。 それはわかりやすく、「価格」と言う形で、コストが表されています。 多くの人は、この価格で表されたものをコストだと思っています。 しかし、価格で表されているのは、コストの極一部の中のごく一部です。 このコラムの一番最初に例に挙げた言葉で「物語る行為」を思い浮かべてください。 価格で表されたコストは何にあたるでしょ

        • 私にとってのトラウマ映画はザ・フライです。見たのは小学校の頃だったと思いますが、午後のロードショーで見たのが最初で、そして、最後です。余りに怖かったので、20を過ぎた今でも、それ以来一回も見れていない映画なのです。

        コンテンツの消費の仕方

        • 理想の(コンテンツのある)世界_03

        • 理想の(コンテンツのある)世界_番外編

        • 私にとってのトラウマ映画はザ・フライです。見たのは小学校の頃だったと思いますが、午後のロードショーで見たのが最初で、そして、最後です。余りに怖かったので、20を過ぎた今でも、それ以来一回も見れていない映画なのです。

          理想の(コンテンツのある)世界_02

          ある事象を極限すること。 最も影響力の強い、最も係数の大きいパラメーターに絞って世界を表現すること。 モデリングという営みは、世界を見つめることです。 ある意味、私たちは、常に世界をモデリングしています。私たちの脳は、目の前の光景をいくつもの要素に分解し、それぞれに重みをつけ、そして再生しています。世界で最も精巧なモデルの一つです。 さて、今回は前回の続き。物理現象やマクロ経済ではなく、コンテンツという(きっとnoteにいる方にとっては最も強く意識や心に影響を与えるパ

          理想の(コンテンツのある)世界_02

          理想の(コンテンツのある)世界_01

          理想のコンテンツの流通ってなんだろう?最近よく考えていることがあります。 それは、コンテンツを作ること、届けること、読むこと、話すこと、そういったコンテンツがどう世の中を回っているのかについてです。 無料であること東京ドールを読む私も、SNSを見ている彼も、そして必ずあなたも、日々なにかのコンテンツに触れています。(なんと、今あなたは、私の書いた「コンテンツ」を読んでいます。)今、世の中には様々なサービスが溢れ、無料でコンテンツを読んだり、触れたりできます。しかし、無料で

          理想の(コンテンツのある)世界_01

          twitter始めました。 もちろん褒めていただくためです。 褒めてください!という叫び。 https://twitter.com/izon_Ctrl

          twitter始めました。 もちろん褒めていただくためです。 褒めてください!という叫び。 https://twitter.com/izon_Ctrl

          アクトオブキリング、別レイヤーでは、ちょっと種類の違う「嘘」もあったのだけれど、それは別のお話かな。

          アクトオブキリング、別レイヤーでは、ちょっと種類の違う「嘘」もあったのだけれど、それは別のお話かな。

          「アクトオブキリング」と「嘘」

          人は嘘をつく。 例え、それが誰にとっても明らかな嘘だとしても。 「アクトオブキリング」は嘘に関する映画だ、と強引に始めさせていただきます。 自分を良く見せるため、利益を得るため。様々な理由で人は嘘をつくけれど、この映画の中の人々の「嘘」は一貫しています。 それは、「自分の心を守るための嘘」です。 さて、今回見た映画はこちら https://www.amazon.co.jp/アクト・オブ・キリング-オリジナル全長版-特典DVD-日本語字幕付き-Blu-ray/dp/

          「アクトオブキリング」と「嘘」

          確率の世界から part2

          part1はこちらから ソクラテスが自分は知らないことがあるということを唱えて以来、人類は自分が知らないということを前提に進んできた。 もちろん、宗教と呼ばれたものは、その範疇にない。 彼らは完全性を唱えたものだからだ。彼らにとってある法則=教義こそ完全なものであり、人はそれに従うものだった。なので、当然完全なものに従っている以上、そこに疑念はなく、当然、教義の始まり、つまりキリストであったりブッタであったり、そもそもの神そのものについてであったりに、疑いを持ち、その先

          確率の世界から part2

          確率の世界から part1

          僕たちは確率の世界に生きている。正確にいうならば、確率の世界に踏み出している、というべきか。 水は低きに流れるし、太陽は東から昇る。ニュートンがリンゴが落ちるのを目の当たりにして万有引力というすべての存在を縛る法則を発見して以来、世界は例外の存在しない法則の世界に生きてきた。 当然、量子論を持ち出すまでもなく、そんなことは間違っているのだけれど、今、世界は例外があるという基準から、すでに解き放たれようとしているようだ。 AIという言葉だけが一人歩きをして、あちらこちらで

          確率の世界から part1

          『悪意の手記』が語る「生きるという事」

          人生で目的を持つことが大切だ。みんな自分の目標に向かって生きようと、世の中は叫んでいる。 ザッカーバーグの母校ハーバードでのスピーチだって、より良い人生を歩むためには、目的が必要だけれど、ミレニアル世代以降の僕たちにとってそんなことは当たり前だといっていた。僕たちは自然に目的を持つことを行なっていると。 もっと大きな目的を持とう。それはすべての人が人生の意義を感じられるような目的感を持てる世界を作ろうと。目的を持つことは「当たり前」なんだと、つながりの世界の神様は言ってい

          『悪意の手記』が語る「生きるという事」

          「善意という死者、悪意という生者」003

          人々は焼けた空からの光を浴びて、温かな海の中を泳いでいる。 幅広の道の左右には、緑色の蔦と、夕焼けのオレンジで染まったガラスの壁面のビルが建っている。 どれもこれも中を見せないガラス張りで、多少の差異があるとすれば、各階から垂らされた蔦の伸び具合だけだった。 歩道を歩く人々は、互いに挨拶を交わしているけれど、僕にはそれが口の動きという視覚情報と、そして電覚で知ることができる「お疲れ様です」という「形」でしか理解できない。 なぜなら僕は真っ赤なヘッドフォンをしていて、聴覚が塞が

          「善意という死者、悪意という生者」003

          「善意という死者、悪意という生者」003(途中)

          人々は焼けた空からの光を浴びて、温かな海の中を泳いでいる。 幅広の道の左右には、緑色の蔦と、夕焼けのオレンジで染まったガラスの壁面のビルが建っている。 どれもこれも中を見せないガラス張りで、多少の差異があるとすれば、各階から垂らされた蔦の伸び具合だけだった。 歩道を歩く人々は、互いに挨拶を交わしているけれど、僕にはそれが口の動きという視覚情報と、そして電覚で知ることができる「お疲れ様です」という「形」でしか理解できない。 なぜなら僕は真っ赤なヘッドフォンをしていて、聴覚が塞が

          「善意という死者、悪意という生者」003(途中)

          「善意という死者、悪意という生者」002

          小さい頃、僕は言葉が嫌いだった。 外の世界で意味はあっても、僕の内側でどうしても僕には実感ってやつが伴って来なかった。 もっとも古い記憶は、両親が僕のことについて真剣な表情で話しているところで、きっとそれは僕がどこか上の空だったり、あまり笑わないからだったのだろうと、もう少しだけ年齢を重ねた僕は考えたけれど、当時の年齢すらあやふやな小さな僕には、ただひたすら不穏な空気だけがまとわりついていた。 ただ、両親の話す言葉が分からなくとも、布団に入って母が髪を撫で、電気を消し、部屋の

          「善意という死者、悪意という生者」002

          「善意という死者、悪意という生者」001

          世の中は死者でできている。 植物や牛や魚や、豚や虫や風や土。 そういう自然の食物連鎖の流れの中で死者は生きている。 なんていうことでは、全くない。 ナチュラルなものとは真逆に、どこまでも人工のものにこそ、死者は存在していた。 土の上に覆いかぶさり、夏の夜には脇の下みたいに生暖かな熱を吐き出すコンクリートも、僕が今叩いているキーボードも、そして君が今見ている淡いブルーのスクリーンも。 ありとあらゆる人の手が、いや、人の意識が介在したものには死者宿っていた。 あなたが今日購入した

          「善意という死者、悪意という生者」001