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竹富島で3回目の夏休み

長いと思っていた夏休みがもう終わる…?!3人子育ての日常のドタバタに飲み込まれ、日々のこまごまとしたことをツイートやインスタストーリーで書いて満足しちゃって、ふときづく。

あれ?今年の夏どうだったっけ???

マズイ。このままではなんとなく「なにもしなかったなー」という印象で終わってしまう。そこで、ストーリーアーカイブから写真を引っ張り出しながら、振り返ってみようと思います。2019年4月に神奈川から竹富島へやってきて、3度目の夏休みでした。

保育所で夕涼み会


7月の終わりで今よりもコロナの状況もまだマシだった頃。例年より縮小した形ではあったものの夕涼み会がありました。年長保護者(わが家の娘も年長)が中心になって企画運営ということで、何度か集まって企画や準備をしました。年長組は5名!!年中さんは3名なので、娘の学年は人数が多い方です。

島の学校や保育所は、夫婦ともに保護者会に参加します。事前準備(買い出しなど)は手の空いているお母さんたち、当日の司会進行は芸達者なお父さんが引き受けてくれて、などそれぞれ良い感じに分担できて楽しかった…!面白いなーと思うのは、小さな島なのでお互いの仕事や住んでいる場所が全て筒抜けなんですよね。これって都会じゃ絶対なかったことなので、この距離感がダメな人もいるかもしれないけど、多くを話さなくともお互いのことがなんとなくわかっている安心感もあります。

夕涼み会のプログラムの中で、傘を入れる長いビニール袋を剣にして、お父さん鬼をやっつけて優しい鬼に戻そう!というゲームの説明が始まりました。「お父さん鬼」と聞いた瞬間……娘の表情がみるみる曇り、号泣!!

「お父さん鬼」と言っても、みんな何の変装もしていないお父さん。まだ明るい時間帯だったし、怖い要素ゼロ。なのに「鬼」というワードに過敏に反応してしまい、「鬼嫌だーこわいー!」と参加できずでした。

母的には鬼滅の刃のアニメや漫画も見てるのになぜ???と娘の思考が不思議です。

まあ、私も火曜サスペンスの音楽が怖くてテレビ消してー!!と言うなどピンポイントで繊細だったので、気持ちはわかる。その後、盆踊りで復活したので終わりよければ全てよし。


小学生のラジオ体操

毎朝のラジオ体操では、小学3年生以上が絵本の読み聞かせをするのが毎年恒例。

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小5長男がセレクトした本は
「13800000000ねんきみのたび 」
坂井治 作(光文社)
小3次男がセレクトした本は
「ピッツァぼうや」
ウィリアムスタイグ 作 木坂涼 訳
(セーラー出版)

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島の夏は、朝と夕方が気持ち良い。というか、昼間は外を長時間歩けないほど。ラジオ体操で体を目覚めさせて、朝焼けが残る校庭で絵本を読む姿は、その姿が物語の中の一場面のようでした。

ラジオ体操は毎朝6時半集合。朝弱いロングスリーパーの母が行けたのはこの読み聞かせの日のみ。息子たちはたまに行きそびれつつ、結構頑張って行っていました。

ラジオ体操は「テードゥンムニラジオ体操」が流れます。「テードゥンムニ=竹富島の言葉」のことで、島の方の三線の演奏と島言葉での歌を録音して作ったオリジナルのラジオ体操!!メロディラインは従来のラジオ体操なのに、沖縄民謡にしか聞こえません。

島の言葉は標準語とは大きく違い、島の方でも話す人は年々減っています。それでも子どもたちに触れる場を作るなど、文化を大切にしています。私は東京で育ったし、母は新潟出身で方言があったようですが、話しているのをほぼ見たことがありません。自分たちの暮らす土地を大切にする感覚は、とても新鮮です。わざわざ自分たちの土地の言葉でラジオ体操を作るその遊び心。暮らしているほどに、皆さんが島が好きなんだなあというのをひしひしと感じます。

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