東京の22時

テーブルに鍵を置き、
デメルのトリュフをひとつ乱暴に口の中に放り込んでベッドに倒れ込む。今日も疲れた。

じっくり味わうべき贅沢なチョコレートを頬張っている自覚はある。

頭の中で1粒の値段を計算しようとしてやめる。

口の中で甘さがひろがるにつれて思う。
何してんだろ、わたし。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?