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働くこと|「女だから扱いづらい」と言われて気がついたこと

上司に「女だから扱いづらい」と言われた

今の上司が赴任して来てから一時期、
「女だから扱いづらいんだよなー」と言われていた時期がありました
彼にとっては初めての女性営業の部下だそうで、とても「扱いづらい」存在とのこと

他にも、「女は怖いからな」とか「育てられないから」とか、ここに文字として書くのを憚られるような言葉もありました

「女だから」と言われてしまうと
今後も女辞める予定は今のところないので、どうしようもない…!

その時は、悔しくて、悲しくて...
毎日お風呂の中と寝る前には、そのことが頭の中でグルグルまわる日々を送っていました(それでも10分ぐらいで眠れる私...)

でも、そこから気がつかされた事がいくつかあって
今となっては、なかなかいい経験だったと思っています

最初にお伝えしておきますが、
その上司はオブラートとデリカシーをうっかりどこかに置き忘れてきてしまっただけであり(今から見つかるまで探してこよ?)
まったく悪気はなく(そこがまた問題)
ざっくばらんないい人で(ざっくばらんが過ぎる)
私の仕事をとてもサポートしてくれる(ありがとうございます...)
とてもいい上司です(信じてください)
そして、私はぜんぜん怒っていません(信じてください…)

どうにかして考えを改めさせたい私

その頃は、どう切り返したら
「『女だから』っていうのは、自分の考えが間違っていたな」
と思ってくれるか、躍起になって考えていました

もちろん、ここで騒ぎ立てたり、感情的になったりしたら敵(いや敵ではない)の思うツボ...
「だから女は」と言われて終わりです

「女だから扱いづらい」への対応
「へぇ?そうなんですか?やっぱ男だと違いますか」
「男だと扱いづらく無いんですかねぇ〜」
「男女問わず、異動したてでお互いのこと知らないとやっぱ戸惑いますよね、うん、男女問わず...」
「初めて女性の部下持ったからね、初めてって怖いよね、よーしよしよし...」
「私たちには時間が必要だと思うの...」
「私まあまあ真面目に働くしそれなりに稼ぎますよ?素直ないい子だよ?どちらかというと扱いやすいよ????」

「女は怖い」への対応
「そうですね、女は怖いんで気をつけてください」
「そんなに怖がるなんて...どんな目に遭ってきたんですか、女運悪いんですか、もしくは女の子に酷いことしてきたんではないですか、そうですか後者ですか」

気付かされたこと

このやり取りは徒労に終わったわけですが、いくつか気づきがありした

事実、私は扱いづらい(とも言える)
わが社、わが業界はやはりまだまだいわゆる「男社会」、女性営業は珍しい存在です
上司にとっては初めての存在
初めて接するタイプの相手と、どのように接すればいいか戸惑うのは仕方ないと思います
上司が言った「扱いづらい」は初めての経験で「戸惑っている」という意味だと解釈しています
例えば私は、姪っ子たちが産まれるまでは赤ちゃんや子供と接する機会が少なかったので、少し苦手意識を持っていました
つまり、上司と同じ表現をすると私にとって赤ちゃんは「扱いづらい」存在だったといえます

これまでの上司は優しかった
これまでの上司も、女性営業を部下に持つのは初めてだったと思います
つまり、戸惑うこともあったでしょう
これまで、「扱いづらい」と言われたことはありませんでした
仕事も、平等に割り振ってもらってきました
もしかしたらいろいろ大目に見てもらってきたこともあったかもしれないけど、
ちゃんと一人の営業人として育ててもらってきたと思っています
改めて、これまでの上司・同僚に感謝の気持ちを持ちました

言葉を使いこなすことの大切さ
上記2点のことから、
私は上司にとって事実、「扱いづらい(どう接したらよいか戸惑う)」存在であり、これまでの上司は「扱いづらい」という表現をせずにいてくれた、ということになります
気持ちを伝えるとき、状況を説明するときに「どの言葉を選ぶか」ということが本当に大切なのだと改めて感じました

結局、言葉や行動でしか考えは相手に伝わりません

自分の振る舞いや言葉の選び方を見直す機会になったと思っています
言葉をしっかり使いこなせる人間になりたい

あとは、実際、本当に扱いづらい人間なのかも?という可能性も考えました
そして、ま、いっか、という結論に至りました!
自分が上司にとって扱いづらくても、なんでも、
お客さんの役に立ち、ちゃんと価値のある仕事をしたい、私は

ここを忘れなければ、大丈夫、と信じています

「わかりあえないことから」

結局、1年経過した今は「扱いづらい」と言われることはなくなりました

上司にとっての扱いづらさは変わらないのかもしれませんし、「扱いづらい」という表現をしないようにしてくれているのかも

上司は戸惑いながらも、わかろうとしてくれて
歩み寄ってくれたのだろうと思います
一緒に仕事をしてきた時間が解決したものもあると思います

平田オリザさんの著書「わかりあえないことから」にあるように
まさに、「わかりあえないところから出発する(した)コミュニケーション」だったのだと思います

きっと最初からわかりあえることなんて、ない
それを知っているだけで絶望したり諦めたりせずに済む
そして、わかりあえない中で少しだけ、少しずつわかりあえるという喜びを感じられたのも、
とても貴重な経験だったと感じています

ちょっと長くなっちゃった…
前述の平田オリザさんの著書は、noteで紹介したいなと思いつつ
学びが多すぎてうまく紹介しきれない本のひとつです

いつか紹介します



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