輝き人! NO.12 PASSPO☆ 増井 みお /MIO MASUI

前回に引き続き、
PASSPO☆の増井みおさんを紹介します。

―PROFILE―
増井 みお
Masui Mio
1994年10月6日生まれ 東京都出身 O型
アイドルグループPASSPO☆

interview

―まず初めに、この仕事を始めたきっかけを教えてください。
増井:当時は女優の卵として活動していたのですが、事務所で募集をかけているのを見つけて、好奇心旺盛な私は“やってみよう”と思って、応募してみました。私からやりたいといったのですが、母もそれには賛成してくれて。でも、その頃は、アイドルが好きなわけではなかったのです。実は、PASSPO☆のメンバーも同じで、みんな始めはアイドルになるつもりはなかったんです。でも、そうこうしているうちに結果として、PASSPO☆として活動させて頂くようになりました。今では、自分たちの誇りであるとも思っています。もし、PASSPO☆が普通のプリプリのアイドルだったら、私はすでに辞めていましたね。楽曲などがかっこいいと思えて、自分たちのやっていることが間違いないと思えるからこそ、今でも続けられているんだと思います。
―お仕事をする上で、常に意識していることは何ですか?
増井:“全力であること”、“自分を忘れないでいること”、“自分らしくあること”。この3つです。自分らしく入れないのも自分ですし、ポジティブになれないのも自分なんですが、それらを全て受け入れて行きたいです。みんなが一緒にいて、支え合うことが出来るので、人生のどん底にあるような気はしないです。ひとまず、目標を高く持っていきたいです。不安になっても仕方がないし、ネガティブな自分がポジティブになることもなく、同時にその逆にもなりません。それに、ひとりで考え込んでいても意味がないです。まずは売れてからだと思っているので、それを達成できるように頑張っていきたいです。

―見ている方に発信したいものは何ですか?
増井:発信したいものはいっぱいあるのですが、まずは自分の目で見に来てほしいです。
今の時代はネットが盛んですが、ネットばかりでなく、外に出て、直接自分の目で確かめて欲しいです。よく中学校とかで“噂で人を信じる”ことがあるように、表面でしか判断できないもので、あることないことを言ったり、それを鵜呑みにしたりして悪者になるのは違うのかなって。もっと素晴らしいものがあるのに。ネットですと、顔が見えないから、何でも言えたりできちゃって、私も暴言にはホントに傷ついています。ネットが嫌いになりそうなくらいです。人間はひとりだから支えあっているのに、そういうのを見ると悲しくなります。もっと優しくいてもいいのかなって思います。私は結構気にするタイプで、その暴言に張り合おうとは思いませんし、そのままにしておくのですが、私も人間ですので傷つくときは傷つきます。

―もっとも自分が輝いている瞬間はいつですか?
増井:ライブを含めステージに立つような舞台です。元々音楽が好きで、ステージに立つのも好きです。ライブなどは生ものであって、その時、その瞬間を見て、感じることができます。CDはもちろんありますが、生ものであるライブの方が見ている方の心臓へ送り届けることができます。それに、メンバーと一緒にステージに立って、ライブをするのが好きです。
―この仕事を通して、どのように変わりましたか?
増井:一言で言うなら、夢が増えました。元々はマンガ家や絵に関する仕事に就こうと思っていたのですが、ファッションや音楽も好きで、この世界でそれらを叶えようと思って、この世界に飛び込んで来たんです。実際、このお仕事をしていますと、多くのことに挑戦できます。だからこそ、まだまだ発信したいことはあります。
―これまでの人生を振り返って、思うことは何ですか?
増井:まだ一生の半分も生きていないのですが、今死んでも良いと思える人生を歩んで来れました。それは、ひとえに良い仕事に出会えたからです。中学生までは人生がつまらなくて、この世界は滅びればいいって考えていましたね。なので、その時の自分からしたら、今の自分は夢のような存在です。まだやりたいことはあるのですが、今はすごく充実しています。

―これから、どんな人生を歩んで行きたいですか?
増井:別にそんな理想を高く持ってはいないです。自分では一生分の辛い思いをしてきましたので、どんなことにもくじけない自信があります。どんなつらいことでも乗り越えていくので、あとは、楽しく笑って、夢が叶うように頑張るだけです。言うならば、パンクな人生を歩んで行きたいです!
―増井さんの内面の強みは何ですか?
増井:誰にも負けないロック魂です。純粋にPASSPO☆が好きで、メンバーやグループに対して熱い思いを持っています。自分では確信していなかったのですが、メンバーによく言われるんです。本当にグループやメンバーのことが好きだから、無意識のうちにどんどん発言していたのかな。
―増井さんの世界観とはどんなものですか?
増井:私は、みんなから世界観があるねって言われるのですが、自分から語ることって難しいです。私が思うに、世界観ってわざと作るのではなく、自然とできあがっているものなのかなって。だから、自分から世界観を語れる人はいないんじゃないかと思います。モットーという意味合いに近くなるのですが、私の生きるテーマとしてあるのは、“おもちゃ”と“言葉”です。私は、ずっと子どもの考えも持っていて、よく子どもが言うような“大人になんかなりたくない”っていうことを常に思っています。大人って冷めたことを言うのかなって。先程の“おもちゃ”ですが、今でもビンテージのおもちゃを愛好しています。そういったファンタジーや夢を感じさせてくれるものは素敵だと思いますし、同時にそれを感じることが出来るのも素晴らしいことです。この仕事をしていると、若いうちから良くも悪くもいろんな世界が見えてきてしまうので、だからこそ初心を忘れたくないです。ファンタジーに、そして夢を持って生きて行きたいと思っています。

―アイドルならではの悩みは何ですか?
増井:多くの社会ですと上下関係がしっかりあって、悩みとかも同じ立ち位置にいないと言い合えないということがあると思うのですが、PASSPO☆ですと、スタッフの方とも仲が良く、舞台の監督でも悩み相談が出来たりします。もちろん、PASSPO☆内でも横社会ですので、よくある社会の中では築けない団結力を得ることができます。そういう意味では、良い意味で特別なところにいると思っています。メンバーが家族のような存在ですので、苦しくても分かち合えたり、支えあったりできます。だからこそ、頑張って行けるんです。先ほども言いましたが、SNSなどで心ない言葉で傷つけられたりして、辛いことはあるんですが、悩んではいません。それよりは、PASSPO☆内での悩みの方が深く、上手くいかないことも多いので、そこをメンバーと協力して、改善していきたいと思っています。
―今後の目標を教えて下さい。
増井:PASSPO☆のメンバーとしては、自分たちが信じて作り上げている世界をもっと多くの方に知ってほしいです。今まで、それを皆さんに知ってもらう機会が少なくて・・・。PASSPO☆の良さをもっと知ってほしいです。名前しか知れ渡っていないので、中身をもっと知ってください。個としては、エンターテインメントに活動して行きたいです。クリエイティブなところで活躍したいですね。
―最後に読者の方へのメッセージをお願いします。
増井:私たちも含めて、みんな人間ですので、安心してください。頑張れば夢は叶いますし、信じるのも自分次第です。私も全てが成功しているわけではないですが、成功すると信じて、前へ進んで行ってください。くじけそうな時は誰かに相談して、まっすぐ突き進め!学生の皆さんは、私にとってはすごく楽しんでいるイメージがあります。ですが、社会に出たら、最初の方は楽しめないので、今ある時間を精一杯楽しんでください。後のことは、その時考えれば良いです。そして、今の仲間を大切にして、一生付き合っていけるような友情を築いて行ってください。

  取材:梶 裕太 編集: 高橋祐貴

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