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『MEET THE WORLD BEAT2023』

pm10:00。外は暗く、部屋が静かになったのを見計らい両耳にイヤホンを装着。音楽を聴きながら食器を洗う。音楽に合わせて体は揺れていて、スポンジを動かす手もリズミカルに動いている気がする。

わたしは音楽が好きだ。
良き音楽へのアンテナを張っているので、好みの音楽に出会えたときはほくほくした気持ちでダウンロードをする。特にお気に入りの曲は何度もリピートして聴く。

今日はとりわけ気分が良い。
耳はyamaの「春を告げる」でご機嫌だ。
それはなぜかというと。
今日は久しぶりに音楽フェスに行ったからである。


『MEET THE WORLD BEAT2023』
通称ミザワビに、1年ぶりの参戦。
今年も運良く家族で行くことが出来た。

先程までの楽しかった記憶を思い起こす。


本日は晴れ。
フェス日和と言えるだろう。
去年も訪れたこの場所に、今年も無事に来れたことに感謝する。

今年のアーティストは7組。

ハンブレッダーズ
yama
Da-iCE
ビッケブランカ
ナオト・インティライミ
SHISHAMO
スキマスイッチ
(出演順)

お目当てはyamaとスキマスイッチ


フェスの形式はそのフェスごとに少々異なる。
ミザワビは時間や規模など色々とちょうど良いのでわたしは気に入っている。

真夏ではなく5月
12時〜19時まで
観覧エリアと飲食(屋台)エリアが分かれている
アーティストの出番約30分、休憩が約30分の繰り返し
ラジオ局FM802が主催

ミザワビの基本情報


今年は前々日の怪我のおかげで行くのをやめるべきか悩んでいた。
念のため病院の先生にも相談したが「汗でガーゼ取れないよう気をつけてね」とのこと。
では、大丈夫と解釈。
ちなみにフェス参戦とは言っていない。野外に遊びに行くと伝えた。ちょっと怯んだのだ。
分かりました。頭に血がのぼらないよう、汗をかかないよう気をつければオッケーということにしますね。


わたしはフェスやライブは好きだが
先頭集団に入りもみくちゃにされるのは苦手である。
後方で聴ければ十分。
後方でも生声は聴けるし、空気感は堪能できる。
後方もみんな手を上げて、手を叩いて、一体感はあるのだ。
アリーナのような座席指定のパターンは前の席だとちょっと、いや、とてもうれしいのだけれど。

今回も後方にレジャーシートを敷く。
この場所でわたしはアーティストとの時間を共有すると決める。


2組目『yama』
今回一番楽しみにしていたyama。
yamaは音楽の中の人、物語の中の人、のように空想の世界にいるような存在だったので、実在していた。。という感動があった。
遠目からでも鮮やかな青髪がサラサラしていた気がした。
「色彩」からスタート。「春を告げる」を聴けたのはうれしい。そのままのハスキーボイスでMCが苦手ということを話していて、そのMCで何度か噛んでしまったのが好印象。それで、歌うとバッチリ歌い上げるなんて。かっこいいよ。
ご本人の思い入れのある曲「くびったけ」を披露。わたしは初めて聴いたのだが、ノリの良い曲でわたしが想像するyamaのイメージにはない曲。意外だったがすごく良かった。歌詞も良さそうだったのであとで調べよう。
【追記】くびったけ、Vaundy作なんですね!Vaundy大好きなのになぜチェックしていなかったのだわたし。。好きなはずです♡


5組目『ナオト・インティライミ』
おとといマイアミから戻ったばかりのナオトさん。
今回の出演アーティスト全組の代表曲メドレーをうたってくれた。
お祭り隊長、盛り上げ隊長。おしゃべり上手。
ライブで久しぶりにかけ声をした。野外で声を出すの、気持ちいいな。
ナオトさんの太陽の塔ポーズ、ちょいちょい出てきて笑いを取る。


6組目『SHISHAMO』

夕暮れ時に差し掛かり、涼しくて良い雰囲気の中スタート。
SHISHAMOはねっとりした女の子の歌、という印象なのだが、音がしっかりバンドサウンドなので乗れる。
「夏の恋人」「君と夏フェス」「明日も」は昔聴いていたのでうれしい。
ボーカルあさこちゃんの器用さにびっくり。うたいながら右手でピアノ演奏、うたったまま瞬時に右手はギターの弦をひっかいて演奏していた。手の感覚どうなってるん。上げ続けたわたしの右手はそろそろ限界になりそうで、左手にバトンタッチしたというのに。


7組目『スキマスイッチ』

なんと今年デビュー20周年だそう。
「奏」を聴く。。色々と記憶が思い起こされてしまった。じんわり涙が出た。うたで泣かせてくれるなんて、やはりアーティストはすごいな。
サックスの演奏が素敵だった。常田さんのピアノと管楽器の音がマッチしていて、音が豪華になる。
スキマスイッチといえば「全力少年」が聴きたくて楽しみにしていたのだが、セトリになかった。。そうか。そんなこともあるよね。今回は残念だった。。


と思ったら。
最後になんと、全アーティストが登場してのスペシャルセッションの披露が。
全員で「全力少年」!
帰る片付けをしていたわたしたちもテンションがあがり、立ち上がって右手を上げる。
半分飛び跳ねながら最後の右手の力を振り絞る。
思い残すことのないよう、ぶっこわす勢いでわたしたちの手も全力で参戦する。

長男も拳を上げノリノリ
次男はジャンプし続けくるくる踊っていた。
サビはお客さんもみんなで大合唱。

ステージとの一体感は最高だった。
大満足させてもらい、終演。


ちなみに
ハンブレッダーズ、Da-iCE、ビッケブランカの感想を書かなかった理由は
トイレ休憩、ごはん休憩で全部を聴くことが出来なかったからだ。
トイレも屋台も自動販売機も並ぶので時間がかかる。休憩はたっぷり時間をとられる。
休憩中も音漏れで少し聴けたりもするのだが、その程度で感想は書けなかったので、それは他の参戦者の方におまかせしたい。


音楽のパワーはすごい。
人の人生を変えてしまうこともある。
そんな音楽を作り、歌い、演奏するアーティストには尊敬の気持ちがやまない。

フェスはやぐらと呼ばれるステージが組んであり
そこに大きな画面を設置してアーティストの顔を写してくれる。
後方組のためだと思うが、わたしはなるべくステージで動いている本人を見るようにしている。
視力1.0を下回るわたしにアーティストの表情は見えないのだが、動きは分かる。
MCのときは画面を見たりもするが、生を体感したいのでなるべく本人のそのままを見ていたい。


今回も音楽の力を感じることができた。

フェスからの帰宅後は聴いた曲を集めてフォルダを作り、家での後夜祭。
冒頭のpm10:00洗い物タイムは再びフェスの会場に戻る。脳が潤う。

楽しみながらも、少しヒリヒリした右手の明日を心配する。
フェスのあとはいつもやってくる筋肉痛。
でもそれが満足感で心地よかったりもする。

今回は懸念が多かったが参戦してよかった。
わたしの視界はもう澄み切っている。




最初はくもり空
くもりのあと晴れた空
夕暮れ時の空
帰る頃の空



出演アーティストのおすすめ曲。
ぜひ聴いてみてください。


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